優妃 讃良の着物についておもうこと
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2010/01/30(土) 朱元璋:ちょっと気になる中国服飾
中国服飾続きます。
李善長や劉基が普段身に着けている衣服は、着物と同じ右前合わせの長着です。着物よりも合わせが深く、完全に脇まで回ります。腰から下には両脇スリット。
なので、後ろは一枚、前は二枚がヒラヒラと。
丈は対丈で皮ベルトか帯で腰を留めています。役者さんと厳密な衣装合わせはしていないのか、裾丈は微妙に違いがあります。
床上がり5cm以内だと優雅な感じで、10cm以上あると、活動的な印象になります。

んで、この衣類、日本の着物と同じで、ベルト外したら、パラっとなっちゃうのかと思ったら、自室で寛ぐシーンでは、なんと!ベルト外して、ヒラヒラさせてるんです。日本の着物の雨コートのように左右に内紐がついているようです。
腰に切り替えはなく、肩から裾まで一枚仕立。
しかし、ベルトって、威儀をただすときに使うもので、外しても着られるとは、ビックリ!

んで、劉基役の人だけ、ベルトしたときに、ウェストにダーツをとってるんです。この役者さんならではのこだわりなのかな?
お腹がでっぱらずに、すっきりと見えます。

2010/01/29(金) 気になる中国服飾
「朱元璋」は着々とDVDを借り続けております。
期待の「陽湖大水戦」も通り過ぎました。
劉伯温が火薬を使った火攻めを進言したという説もあるのですが、このドラマでは、腹心の武将 徐達が献策実行しています。
「大変功労がある」と口々にもてはやされていますが、詔勅文等がやたら巧い以外にはとりたてて目立つことをドラマではしていません。脇役とはいえ、ちょっと控えさせすぎな感あり。
中国だと、朱元璋よりも知名度の高い人物だとかで、水戸黄門よろしく部下を引き連れ、諸国漫遊世直しの旅なんかするTV番組もあるそうです。そっちも見たい気分。
で、ドラマは引き続き、建国そして即位、叙爵と進みます。
叙爵に関しては、一悶着免れまいと数話を割いているのですが、文官は即位式に既に礼服(ここの読みは「らいふく」でしょう)が下賜されています。服の色は位によります。そこでは悶着が起きなかったのか?
文官の双璧である李善長と劉基の礼服の色は、紅と赤紫と違い、胸元の刺繍も差異があります。別の場面で勘気を被った胡惟庸が礼服を下賜されず=無官ということなので、礼服の下賜一つとっても一悶着ありそうな。

また、朝議に並ぶ順序と服の色が必ずしも一致せず、全体では、紅〜紫〜藍〜緑となっているようなのに、その間に混ざる薄紅、薄藍、そして、紫軍団の中に混じる藍服は?

叙爵によって、並び順は変わるのか?
まだ未発表の建国後の人事発表後は?

そして、気になる、礼服の下の下袴の色。脇スリットなので、歩いたり、跪くと裾から見えます。李善長のは礼服と同じ紅。でも、赤紫以下は人によって色が異なり、共色ではありません。
日本の装束なら「何位は上は何色、下は何色」という古文献を紐解き済みなのですが、ここは中華。日本の束帯や礼服の下袴は下に紅、上に白で位に差なし。だから、「違う」ことだけは確かなんですが。
思わず、「誰か、着替えるシーンやって」と祈る私でした。

2010/01/21(木) 時間ですよー足袋のサイズ
ドラマ「時間ですよ」から。
ある回で、おかみさんは足袋のサイズが「九半」だというのが出てきました。その回の最後には、昔はいていた「九三」の足袋を出してきて洗ってるんですが、「歳とったからって、ゆるい足袋なんかはいちゃダメね」などと言って。
(サイズ単位はおそらく「文(もん)」でしょう。放映時1973年の頃の私の足袋はcm表示なんですが、文もまだ一般的だったのでしょうか)

昨今はストレッチ足袋や木綿地でも多少伸縮性のある生地を用いたものなどで余裕をもったものもありますが、靴下と違って、足袋はサイズが厳密です。幅、はきこみ口など、靴並みに気にしなければ、ぴったりとはいきません。「お誂え」が残るのもそんな事情。

そしてもう一方で「ぴったりの足袋を履く心意気」ってのもあるんですね。

私のとっておき、銀座の武蔵屋さんの足袋は、そんな足袋です。
ぴたっと吸い付くような履き心地は、気分をしゃきっとさせます。
500円の廉価足袋ではあの感覚は味わえません。

「時間ですよ」のおかみさんの言ってたのは、これかなぁと。

2010/01/20(水) 華流三昧よぉ!
2週間前に、やっと自前のレンタル屋のカードを作りました。
我が家でカードを持つのは殿のみ。
私と姫の中国時代劇フィーバーに、呆れかえって、最近は、借りるときに「えー!」とあからさまに不平をもらす。
そこへ、悪魔が囁くのでした。(悪魔と書いて「我娘」と読む)
「カード作ろうョ」と。

昨年末からチミチミと見始めていた「朱元璋がやっと、三国志の孔明に対応される(三国志演戯は、孔明に名を借りた、彼の活躍を記したものとも言われている)劉伯温が登場し、ハ陽湖大決戦も、本日、視聴。

この主役が、お姫さんがお気に入りの「胡軍(フー・ジュン)」(「レッド・クリフ」で趙雲を演じた)なので、見始めたんですが、平行して読んでいる中国史関連書籍から、「三国志演戯は、明建国の行動を正当化するためのもの」という話はあるし、正史はおろか、既に三国志平話のような奇天烈系の伝説はいくらでもあったようで、対比しながら見ると、面白いです。
また、群雄割拠の軍閥の会話には、三国志や項羽と劉邦の逸話がゴロゴロと。

朱元璋は、劉備に例えるべきなんでしょうけど、周瑜ファンな私としては、彼に例えて見ています。孫策がいたから彼は呉王にはなりませんでしたが、そうでなければ、こうなったかなぁと。

2010/01/19(火) 「時間ですよ 1973」
DVDレンタルにはまってるのは別日に書いた通り。
「時間ですよ」と借りてきました。
TBSで放映されていたもの。「ドラマのTBS」全盛時代のものです。

何年かに渡って放映されており「時間ですよ昭和元年」なんて、意図的に時代をちょっと古くした版もありました。
見てみたら、森光子扮する、松の湯のおかみさんは、普段着が着物姿。お嫁さんや従業員は洋服なので、「年配が着物」って設定なのでしょうか。

絣やウールの感じの着物が毎回いろいろと出てきます。

2010/01/16(土) センター試験の日本史は
16、17日とセンター試験でした。
日本史のヤマかけとしては、「ここんとこ、連続で、人物伝を引き合いに出した設問が出ている。しかも、大河ドラマと連動している」とか。
昨年は「天地人」で上杉の時代から出て、一昨年は「篤姫」で幕末だったそうです。
とすれば、今年は「竜馬伝」からということになります。
一昨年が幕末なら、幕末は出ないでしょう。とすれば、竜馬伝でサブキャラっぽい役回りになっている岩崎弥太郎では?とアテをつけていました。竜馬も海外からの輸入組織を日本で始めて作った人です。時代は、明治初期から戦前迄かなと。
なんせ、東京駅の側じゃ、三菱一号館が復刻建設されたとこ。

たら、出たのは「渋沢栄一」でした。明治期、岩崎弥太郎と並ぶ財界人です。うーむ、ひとつ外されたか。
でも、時代は合ってました。ここんとこの傾向でも、当人自身に関する設問だけでなく、その生きた時代にあったことを聞くのは今までと同じ。

とすると、来年は?次の大河ドラマはどの時代になるんでしょうね。「坂の上の雲」から出るとかもあったりして。
それとも「蒼弓の昴」からか。いや、これは、中国の話。世界史の方に登場するかな。清末で、アヘン戦争やら日清戦争やらが舞台の、受験生が以外と苦手な範囲。「外交史」というジャンルです。

2010/01/12(火) 中国ドラマと書道
中国の時代ドラマには、やたらに書き物をする場面がでてきます。手のアップになるので、書の巧い人が代役してるのかもしれませんが、すっごく綺麗な筆跡です。
オープニングやエンディングに筆書きが登場することも多く。

なんか、いいですねぇ。
日本でも、戦前までなら毛筆は普通にあったわけですが、ドラマで余り書き物は目立ちません。

んで、画面が引くと役の人が演じて手元はあいまいに。
あれ?と思ったのが、日本で毛筆するときと、所作が違うんです。
筆を持つ側の袖を反対側の手で押さえています。どのドラマでもやっているところをみると、あの服の場合の既知の所作なのかなぁと。
中国は、かなり早い時期に筒袖が広袖になっています。
なので、その広袖での所作が一般化してるのかなぁ。
日本だと、反対の手は半紙を押さえています。

2010/01/09(土) ハイビジョンTVがやってきた
いつかは来るものとは思っていました。
問題は、「何を契機に導入に踏み切るのだろうか」と。
なんか、ここんとこ、TV番組で面白いのないので、デジタル移行に乗り気じゃなかったので。

実家でビデオを導入したのはNHKで「シェークスピア劇場」が放映されたときでした。大学じゃ、今までなかったTVを購入ひたって教授もいた程に、シェークスピア研究者には垂涎の番組でした。(私の父は卒論がシェークスピア研究でした)

我が家にプレステやゲームボーイが来たのは見たい(やりたい?)ゲームがあったからで、WiiやDS、PSPが来ないのはその上のゲームに惹かれるものがないから。

TVの買い替えもやっぱり「見たい番組」がトリガーでした。
単発でNHKハイビジョンに惹かれる番組はありましたが、如何せん単発ではそこまで踏み切れず。

帰省先の殿の実家でハイビジョンの「蒼弓の昴」と見たことから事態は動き出しました。お姫さんが友人に小説を貸してもらっていて「イフォンチャンがいー男なんだよ」とときめいたのが、映像化された。既にデジタル移行していてBSも全て入るこの家で、めでたく第一話を見た次第。
「もう、毎週、こっちに通う!」とまで言う始末で、殿が決断。
第二話放映のこの日、ハイビジョンTVを購入し、BS接続しました。

爆笑なのは、BS以外はデジタル波を受信できず、通常波はまだアナログな状態だってこと。
「この辺は東京タワーからとるので、ブースターが必要」だとか、「いや、児玉の送信所からなら大丈夫な筈」だのと諸説とんでいますが、児玉の送信所からでもNHK総合しか必要出力を得られないので、殿が自力受信設定を放棄してしまったこと。

2010/01/08(金) ほんの三行史
三国志演戯って、黄巾の乱から晋による統一までを対象にしてますが、漢が終わるのって、曹操が死んだ後のこと。
高校の世界史だと、ほんの三行で済まされてしまいます。
隋と唐の間も「隋唐演戯」ってのがある位、どったんばったんしてるのに、禅譲されたかの如く、あっさり書かれています。
唐の二代目、李世民は結構戦塵をくぐっています。
元が明になるにも「元末の混乱の中から朱元璋が現れて・・・」と一行にもなりません。
宋の前は五代十国時代があるわけですが、趙匡胤の動きもほとんど書かれていないので、まして楊家将の話なんて出てきません。

中国史って、すっごく判りにくいと思ってたんですが、なんのことはない、話が抜けている。
ヨーロッパ史は、歴史物語が日本にも沢山紹介されているので、そこからうかがい知ることもできるわけですが、中国の歴史物語って日本に存在を知られていない分が多いですね。

イギリス史なら正統ならシェークスピアの史劇と言われる分野
フランス史なら三銃士ですね。続編まで読めば、英仏関係、スペインの存在なんかまで判ります。「モンテ・クリスト伯」や「赤と黒」も背景に歴史が重要にからんでいます。

日本で漫画なら、「ベルサイユのばら」「アンジェリック」「サラディナーサ」辺りかな。今コミックに残っていない単発の歴史モノも昔は結構ありました。マリア・テレジアが若い頃にシュレジェンを獲られた「オーストリア継承戦争」もそうやって覚えましたし、森川久美はシェークスピアの史劇を何作か漫画家しました。ベネチアの主長が主役のシリーズ好きだったんですけどね。文庫コミックにならないかなぁ。ベネチアとトルコの関係はこれで覚えました。

と、これを中国に目を向けると、チョイと前までは、三国志と「項羽と劉邦」位。やっと北方「楊家将」が出て、「李世民」も文庫化されました。
中国は、漢文の世界の方がその辺を知れるでしょうか。
世界史で「赤壁」も「五丈原」も出てこないのに、世界史の資料集に地図に朱書きされているこの地名は、漢文の授業の為かと。
「赤壁譜」は漢文じゃ、比較的有名なものの方。
春秋戦国だって「呉越同舟」「鶏鳴狗盗」となれば、故事として登場。「項羽と劉邦」の話を知らないでも、「四面楚歌」の故事なら知名度はより高い。

韓国歴史モノは今フィーバーですね。「韓国ドラマで見る、韓国の歴史」ってムックは思わず買っちゃいました。ほとんどの時代が登場してるんですね。日本で大河ドラマがほとんどの時代を扱ってるのと同じなわけで。

日本史だと、平安やそれ以前って、登場率低いんですよね。
おかげで、平安の藤原の推移もわかりにくい。これも、「ほんの三行史」で片付けられてる。
「枕草子」の背景である、藤原道長と藤原伊周の権力闘争なんて、日本史で出てこない。すんなり道長が内裏で主権を握ってたかのような書かれよう。
そこを解説したくないからか、高校で扱う「枕草子」まで、その辺にかかわるクダリを取り上げない。装束にかかわるようになって、原文全部読んでみたら、いやいや。私はそれまで、あの本は「ものづくし」と「内裏で体験、お茶目な事件簿」だとばっかり思ってましたから。

歴史は、ちょっと踏み込んで知った方が覚えやすいです。

2010/01/07(木) 身代わり受講
ただいま、お姫さん受験生。
今年ではなく、来年ですが。
インフルエンザで学校閉鎖だの学級閉鎖だのがあいついだ二学期は、授業日数が足りないとかで、終業式が終わっても授業あり。
困るのは、予備校の冬季講習の日程に影響してくれること。
さすがに正月の2日から授業なんて願い下げなので、となると、朝から行けるのは12/28-31の日程のみ。後は夕刻からのコースのみ。
というわけで、始業式の1/7を含む日程の午後からコースまで入れても、とりたい講座がブッキング。
ぶつかったのが「内閣で見る日本史」だったのが運のツキ。
私としても、面白そうだったので、身代わり受講を申し出た次第。

久々の予備校受講はスリリングでした。
なんせ、トップ・クラス対象のこのコース、おっそろしく進度が速い上に、時間延長しまくりで休憩時間も満足にない。
2日コースでしたが、実時間で3日分ありました。

高校時代、理系コースの私は日本史を履修してないので知らなかったんですが、明治初頭から現代までの内閣とその時代の日本の対応の関連性にこんなことがあったとはね。
一言で言うと、「三井と三菱のケンカ」としか言えません。
三菱派の内閣のときには、三井系の企業がいくら困っても助けを出さないし、三井派の内閣のときはその逆です。
さらに「岩崎家の食卓」「原家の食卓」「学士会館のカフェテラス」で決まったと覚えれば簡単に覚えられる結婚関係やらOB関係やら。

企業の合併が進み、旧財閥同士ですら合併するこのご時勢でも、三井と三菱が合併することはない、とこの講師は言うけど、日本郵船って、三井と三菱が両方で出資してるのよね。

宝塚で「猛き黄金の国」で岩崎弥太郎の話を見ている私としては、三井財閥のじーちゃんと弥太郎が手を組む場面を見ているのだよ。「手を組む」って言う位なので、その前が仲悪かったってことなのだけどね。

なんで、戦前なら、絶対に合併はしなかったろうけど、今はどうだか判らないと思う次第。

1月絵日記の続き


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