優妃 讃良の着物についておもうこと
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2009/10/24(土) 彩球オーディオ倶楽部の第38回作品発表会
11月27日up

また、しばらく、お見限りしてしまいました。
本業が死ぬほど忙しくて、土日も本業側のパソコンに向かい合う羽目に。

でも、着物関連のお話はその間にも色々とありました。

さて、恒例の彩球オーディオ倶楽部の第38回作品発表会、いつものように、受付を担当しておりました。

「どんな着物着てくるか楽しみなんだ」とおっしゃって下さる方もいて、それなりに力こぶ入れてのコーディネートです。
といっても、参加者の服装はカジュアルというか普段着。
着物といっても、訪問着のような格調高いものは不向きです。

そういうときは、やはり小紋。華やかで、コーディネートによって格上にも格下にも使えます。
今回は、総系小紋を選びました。黒地に花柄の化繊の小紋。
袴は松葉色。その上に長羽織、黒地に草花の花が束になって丸に近い図柄を描いたもの。一柄が5寸四方あり、同じ柄が繰り返すまでに2尺という大柄系は私のお気に入り。
もう何度も写真で登場している長羽織です。

搬入時間にやってきましたが、受付が登場するのは、もちろんもっと後。この時間に搬入メンバーと一緒にきてしまうので、移動の利便もさることながら、もう一つ理由があります。

ここ、久喜総合文化会館は、久喜市の役所群の一角にあります。
その一角には埼玉県立図書館の一つ、久喜図書館もあるのです。
県立図書館は、蔵書の重複を防いで、多くの蔵書を維持するために、それぞれジャンルを分けて保管しています。
ここ久喜図書館のジャンルは、文学系。

装束を追いかける場合、いくつものジャンルに分かれているので、あっちこっちを見ていく必要があります。
文学系では、まずは古典研究書。源氏物語の研究の中には装束について言及している本が沢山あります。
もう一つは、舞台系。宝塚や歌舞伎、能も久喜のジャンルです。
舞台衣装、つまりが写真集はここにあります。
装束だけでなく、歌舞伎も宝塚も好きな優妃にはこのエリアも大好きです。
ここんとこ、オッカケしてる「三国志」も文学ジャンル。
こちらは、舞台系とかに分けず「中国文学」で一まとめにしてあります。中国で使われた三国志の舞台シナリオの日本語訳とはあって「おお!」とトキメいてしまいます。

今回は、「三国志平話」の日本語訳を見つけました。
どこかで「日本語訳はない」という記述を読んでいたので、検索除外にしてたんですが、あるじゃないですか!
多分、既に絶版になってるかも。日本の出版業界の絶版までの期間は最近、すさまじく短いのです。
で、見たら、出版社「KOEI」・・・・・・・なんか、釈迦の手の内気分。

今回のお目当ては、実は全然別なところにありました。
「リルケとヴェルレーヌの詩集」です。
最近、とんと見かけません。下手すると、市立の図書館でも見つからなかったりします(埼玉県は県立と市立でもジャンル分けしてて、市立の方には、週刊誌とかアクセス頻度の高い書籍に広く場所を取っています)

まずは、検索。私が子供の頃には「検索」するには、蔵書カードのとこにいって、細かく仕切られた蔵書カード専用の引き出しを開け閉めしては捜すという方式を取りましたが、今はパソコン。
便利ではありますが「あ、こんな本がある」というのを見つけることはしにくくなりました。

開架書棚にはなく、書庫所蔵になっていました。県立図書館は、利用率の低い本は密集度の高い閉架書棚に入れてしまうんです。
出てきた本は、単なる文庫本でした。貴重本でもなんでもありません。絶版にもなっていません。

最近、詩なんてものに、縁遠くなってきてたんですが、ひょんなことから「ヴェルレーヌ読みたい!」となりまして。
(この辺の経緯は別の日の日記で)

なんて、うふうふと借りるものをかきあつめていたら、突然に声をかけられました。
「あの、着物の趣味の会とか、あるんですか?」
珍しい質問です。「何の日ですか?」と晴れの日の意味を聞かれたりすることが多いんですが、図書館で本漁りしてる人間がそのまま、どっかに行くってのは考え辛いでしょうね。
聞けば、着物は着たいけど、着付に自信がないし、周りに一緒に歩いてくれる人もいない。もし、趣味の会とかあるなら、参加したい、ということでした。

ネットでも話をよく聞く話です。特に普段というか、ちょっとしたお出かけに着物を着てみたい人にとっては、最初の一歩のハードルが高く感じられてしまう。着物着てるだけで、ジロジロ見られるわけですから「なんか、変な着付けになってて、見られちゃってるんじゃないかしら」などとドキドキに。

カジュアルな着物はとんと縁遠い時代になりました。
下手すると親だって、そういうときの着物をもっていない人だっています。着付けのできない親だって、全然珍しくありません。
そこまできちゃったのに、今、「もっと気軽に着物を楽しめたら」と思う人は増えています。でも、見回せば、自分の着物どころか親もそんな着物を持っておらず、足袋一足から買い集めなければいけないことも。
それなのに、ウッカリ呉服屋に近づけば、訪問着をローンで買わされちゃったりして。

さて、あの方はどうなったでしょうか。もし、こちらをお読みでしたら、「内緒話」にでもご連絡いただけると嬉しいです。


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