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2008/05/04(日)
浴衣の生地(2)
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麻・綿麻: 麻は木綿よりも涼しい生地です。 但し、「高温->低温」で温度を移譲させる機能なので、体温よりも高温になる場所では麻は逆効果です。 昨今体温以上になる土地もあちこちにあるので、盛夏にはよーく考えて選択を。 織りは木綿同様に、平織り、紋紗、楊柳などがあります。 綿と麻の混紡は皺になりにくいので便利。麻の快適さはちょっと減少しますが、手軽さとはかりにかけて考えて下さい。
また、麻には種類があり、上布にする緒麻の手紡ぎ手織りは高額品。機械織りがその下になります。産地にも価格差があり、新潟(小千谷産?)よりも近江麻が安いです。近江も麻では長い歴史があるのに価格差があるのは何故なのやら。 洋服に使われる洋モノの麻はもっと安価。 仕立上がりの安物浴衣でも、ちょっと麻混してると、ぐーっと涼しいです。ウチの殿の浴衣には、仕立上がりの麻混浴衣5000円也のがあります。 着物としては麻の最上は上布ですが、浴衣だと小千谷縮みまでかな。この小千谷縮も実は手織りと機械織りがあり、無地の機械織りはともすると2、3万円で反物が入手できます。柄にこだわったブランド物の仕立上がり浴衣やシルックやセオαといった高級化浴衣と同じくらいというわけ。
着物に関しては、結構化繊愛用な優妃ですが、浴衣は木綿一辺倒。だって、一般化繊は暑苦しいし、セオα買うお金で、小千谷とか綿コーマの藍染とか買えちゃうんだもん。 「どっちが快適?」って聞かれたら、「ぜーったい、天然素材!」って言っちゃう。 正絹と化繊の間の価格差って大きいけど、浴衣木綿と浴衣化繊の間の価格差ってないですもの。柄の発色の良さは当然化繊にありますが、浴衣に関しては藍染が最上な優妃にとっちゃ無意味な次第。
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