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2008/04/05(土)
菜種梅雨(2)
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優妃の場合、究極の雨対策は「化繊袴に長羽織」です。 傘をさして濡れるのは大方、裾の方と袖も下の方。 シャンとお太鼓あげて、その上に化繊袴と長羽織。 雨コートって、裾まくれると着物が濡れるので、着物まくっておけって言うでしょ。でも、あれって、その状態で風で裾がまくれたらどうよ、って思うんですよ。着物は無事だろうけど、素足丸見えじゃないですか。風でなくても階段とかって裾の開きから見える。 長襦袢だって正絹ですから、雨に濡れたらマズイでしょ。 その点、女袴は輪に縫ってあるので、「開きから見える」ってことない。 但し、この方法の場合、人前で脱ぎ着はできません。 洋式トイレいって、コソコソ。
祖母の葬儀の日。雨だったか雪だったでした。 黒紋付に袴を重ねて羽織で行って、現地で袴脱いでお太鼓の微直しを母にしてもらいました。現地には「親族控え室」位しかなくて、着替え場所なし。喪服用の雨コートは用意してませんでした。
まぁ、冠婚葬祭でなければ袴で出かけちゃおって人間なので、「雨か、ウールと正絹袴はパスだな」って位なことの方が多い。 ウールは雨に濡れても大丈夫ですが、水が滲みるので、下に正絹着物を着ようって際には×なんです。
着物自体、化繊やウールにしちゃえば、雨もへいちゃらなので、 一つ紋の色無地をシルックなど、見目のよい化繊地で誂えておくと安心です。今は技術の進歩で既に染めた化繊無地に抜き紋まで可能なんだそうです。 といっても、雨天には雨コート着ましょうね。見てる方が気になっちゃうんですよ。「ざぁざぁ降りなのに、平気なのかしら」とか、電車の中で隣に立たれたりすると、こっちの雨に濡れた部分や濡れた傘がくっついちゃってまずくないかとかね。シルックの最近ラインアップはシロートがちょっと見では区別つけられません。 こういった相手のことも考えましょう。
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