優妃 讃良の着物についておもうこと
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2008/04/29(火) 楊柳の襦袢
先日買った長襦袢を着てみました。
うってつけに初夏の気候。
着物は単で。

もうそれ位じゃないと、やってけない程の気温です。

まだ、乾燥しているのか、楊柳のシボで肌へのアタリが少ないだけで随分涼しく感じます。

2008/04/26(土) 楊柳の襦袢
今日は原宿の病院に行く日。
終われば、表参道をふらーり、ふらり。
行くルートは毎回同じ。
まずは、カワイ楽器。楽譜がお目当て。
文庫本サイズのなつかしの歌唱集をみっけ。
シューベルトやメンデルスゾーンの歌曲も日本語訳で載っています。学校で習った訳と同じなのでのばら社のは好き。
シャンソンはカラオケCD付きのをみっけ。

次はキディランド。なんか、外人さん多いです。
ひまつぶしグッズの第二弾で、エダマメを売っていました。本日発売だそうな。

普通は、ここから「やまと撫子」に行くのですが、今日はパス。

交差点の信用金庫前の古着屋さんは、急な雨で、青テントかけて。

竹下通り。いくつか店が変っています。ファッションの最先端の一つだからか、この通りは入れ替わりが激しい。
なんの気なしに横丁への通りを曲がってみたら、「一の蔵」をみつけました。こんなところにあったとは。
でも、アンティークが専門なんですね。ちょっと趣味が違う。
が、奥のカゴの中に詰まった襦袢には面白いものが一杯。
これもアンティークならではなのかな。
という中に、薄水色の楊柳地の長襦袢を見つけました。
ポリ100%の裄68cm。これは最近のものですね。
といっても、新品でも楊柳地は珍しい。この時期向きのもの。

最後は、ダイソー。竹下通りの店だからか、地上2階地下1階という店舗面積だからか、他のダイソーにはない品があったりします。

2008/04/09(水) 入学式
月曜、火曜と雨で、明日も雨だというのに、今日だけ晴です。
昨日なんか、朝方の雨は半端ではありませんでした。
風が入って横なぐりの雨でしたから、着物には最低最悪。
こういう日だと、濡れなくても、湿気で着物がダメなんです。
縮緬やお召しといった「縮む生地」のは厳禁。
って、イマドキの普通の訪問着や色無地はほとんど一越縮緬か、紋意匠縮緬を生地にしているので、「着物は全部ダメ」ってのと同義。
殿が出勤途中に、学習院らしき詰襟にランドセルの男の子に付き添う色無地のお母様がいたとか。あの雨の中、雨コートどころか道行すらも着ていなかったとか。帰ったら、洗い張りでしょうか。
「パールトーンなど、撥水加工していれば」といっても、あくまで「撥水」であって「防水」ではありません。こんなにジャボジャボでは無効に等しいです。

今日だったのは幸いです。カラリと上天気。
本日は、萌黄の紋意匠縮緬に一つ紋。帯は卒業式と同じ有職紋の袋帯。前と同じく、殿に後ろやってもらって。

この学校では入学式は、中学と高校と一緒に行われます。
中学生と高校生は制服が異なるので境界はくっきり。

お母様の着物姿は、卒業式と同じ位でしょうか。
訪問着あり、色無地一つ紋あり。
紫のとび柄小紋に織りの八寸名古屋帯の方もいました。
織りの八寸名古屋は、カジュアル用途なので、帯を袋帯か、袋帯と等価生地の九寸名古屋帯にした方がいいな、と勝手にコーディネート・チェック。(もちろん、当人に言ったりはしませんョ)
保護者代表のお母様は、絹色地に見事な柄の訪問着に黒地も見えない程錦糸も絢な袋帯。

式後はクラス毎に写真撮影。保護者は生徒の後ろ。
大体、クラス30名で、2、3名のお母様が着物でした。
洋服は6割がたが黒ダーク系、残りがオフホワイトやパステル系。着物の色はそう目立つほどではありませんでした。
着物は、薄色メインなので、カラス軍団だと目立つんですよ。

中学から持ち上がりの一貫生であるお姫さんは、式後は友達とカラオケするとかで、親たちは帰宅。(卒業式と一緒じゃん)

今年の担任は年配のちょっと渋めの男性教師。
中3のときの担任はなんと、寿退職したと知り、ちょっと唖然。
結婚しても仕事続けそうな雰囲気だったんですけどねぇ。

帰宅したら、サッサと帯解いて、着物脱いで、袴姿に。
やっぱり、こっちがずっと楽だわぁーー

2008/04/08(火) 夏物着物
雨なので、お姫さんが塾に行くのを駅に送った後、久々に隣駅の大規模スーパーに行きました。
ここは、この近辺で最後の「さが美」のあるところ。
なんか、チェーン店系呉服屋が相次いで撤退し、もうこの近辺でチェーン店はここの一軒だけ。
いきなり、何なんでしょうね。

と行ってみたら、まだ四月の最初だというのに、もう夏用の化繊反物が出ていました。はっやーい!いつもは5月位なのに。
本来、絹モノだと、3月位から夏物の注文に入ります。
染めに出したりするとなれば時間かかりますからね。

そういうのがない化繊は、まぁぎりぎりでも大丈夫といえば大丈夫だし、まだコート着ている時期に盛夏のことを考える人は、洋服でも既製品が常識になってきた昨今では、レアでしょう。

といっても、5月にもなれば真夏並みになるここ数年。
今から仕立てれば5月半ばには仕上がります。
着物はまだ早いと言える時期ですが、紗の羽織は四月後半からOK。だからこの時期に紗紬化繊が出てくれるのはすっごく嬉しい。

しかも、黒地メインの白黒でバラ柄のしゃれたのがありました。
初夏にぴーったし。
早速、紗の長羽織を頼むことにしました。

「担当はついていますか?」
おや、私のことを知らない男性店員さんです。新顔ですね。
「名前忘れたなぁ、誰だっけ」
新顔がいるってことは、いなくなっちゃったかなぁ。
なーんて、やってたら、裏から知った顔のおばちゃんが。
彼女は担当ではありませんが、顔見知り。
実質、担当の男性と二人で対応しててくれました。
「なーんだ、いるじゃない。」
「名前忘れないで下さいョ」
あははは、^^;

サイズは着ていた長羽織で測ってもらいました。
着慣れた着物や羽織で寸法測ってもらうのが一番です。

仕立て上がりは5月の半ば。楽しみ

2008/04/06(日) 菜種梅雨(3)
菜種梅雨三部作。
最後は履物。
元々は、泥道がぬかるむので、「雨には雨下駄」といって、晴の日よりも下駄の歯の細い下駄を用いました。
が、昨今は、泥道はほとんどなく、逆に、濡れた店内通路は滑りやすい。
現在では、雨下駄よりも、「雨草履」が良いです。
雨草履というのは、前にビニールのカバーがあり、底が防水対応してあるもの。普通の草履は、鼻緒を引く場所から水気が入ってしまいます。

携帯用としては「草履カバー」があります。
これは、草履を「雨草履」に変身させてくれるカバー。
私のは爆笑にも下駄歯がついています。(そこが面白くて買った)
「雨降りそうだなぁ」というときに携帯雨コートと共に持参するとか「現地では雨草履でないのにしたい」というときに便利です。

袴姿なら、「洋靴」という選択肢もあり。
装束の場合、明治以降の規定では「洋靴」なんですョ。
雨対策されている黒パンプスに黒タイツか黒ソックスで。
大正のハイカラさんは編み上げ靴ですが、明治のハイカラさんは黒パンプスで描かれています。

2008/04/05(土) 菜種梅雨(2)
優妃の場合、究極の雨対策は「化繊袴に長羽織」です。
傘をさして濡れるのは大方、裾の方と袖も下の方。
シャンとお太鼓あげて、その上に化繊袴と長羽織。
雨コートって、裾まくれると着物が濡れるので、着物まくっておけって言うでしょ。でも、あれって、その状態で風で裾がまくれたらどうよ、って思うんですよ。着物は無事だろうけど、素足丸見えじゃないですか。風でなくても階段とかって裾の開きから見える。
長襦袢だって正絹ですから、雨に濡れたらマズイでしょ。
その点、女袴は輪に縫ってあるので、「開きから見える」ってことない。
但し、この方法の場合、人前で脱ぎ着はできません。
洋式トイレいって、コソコソ。

祖母の葬儀の日。雨だったか雪だったでした。
黒紋付に袴を重ねて羽織で行って、現地で袴脱いでお太鼓の微直しを母にしてもらいました。現地には「親族控え室」位しかなくて、着替え場所なし。喪服用の雨コートは用意してませんでした。

まぁ、冠婚葬祭でなければ袴で出かけちゃおって人間なので、「雨か、ウールと正絹袴はパスだな」って位なことの方が多い。
ウールは雨に濡れても大丈夫ですが、水が滲みるので、下に正絹着物を着ようって際には×なんです。

着物自体、化繊やウールにしちゃえば、雨もへいちゃらなので、
一つ紋の色無地をシルックなど、見目のよい化繊地で誂えておくと安心です。今は技術の進歩で既に染めた化繊無地に抜き紋まで可能なんだそうです。
といっても、雨天には雨コート着ましょうね。見てる方が気になっちゃうんですよ。「ざぁざぁ降りなのに、平気なのかしら」とか、電車の中で隣に立たれたりすると、こっちの雨に濡れた部分や濡れた傘がくっついちゃってまずくないかとかね。シルックの最近ラインアップはシロートがちょっと見では区別つけられません。
こういった相手のことも考えましょう。

2008/04/04(金) 菜種梅雨
今日は雨じゃないんですが、この日、丁度クイズ番組でその話をしていたので。
桜の開花期間中には関東では花冷えといってすっごく寒くなったり、ともすると不意の雪が舞ったりもしますが、その後はさすがに暖かくなります。そうすると、今度は振って来るのは「雨」。
6月の梅雨時期程ではないですが、結構、雨天の日って多いのがこの時期。
入学式が7日を中心とした1週間位に分布していますが、不運な人は雨の入学式ともなります。

着物を着だすと、「子供の式には着物で行こうかしら」なんてことも思う人が出てくるわけですが、不幸にも「明日は雨天です」なーんてことも。

そういうときには、どうしたら良いでしょうか?

今の人なら
「諦めて、洋服にする」
「化繊の着物にする」
「どしゃぶりじゃないなら、パールトーンでどうにかなる」
といった選択肢があります。

でも、着物しかなかった昔はどうしてたのでしょうか?
答えは「雨コートと雨草履か雨下駄」です。
着物の小物の中で、買い忘れられていることの多いものの一つが、この雨対策グッズ。
まぁ「雨になったら、着るのを諦めれば良い」という昨今では、それも一つの選択肢です。

雨コートには、冬用の透けない生地を袷に仕立てたものと、夏用の透ける生地を単に仕立てたものがあります。
また、襦袢と同じく、対丈で裾まであるタイプと、二部式のものとがあります。
襟元は、道行と同じもの、道中襟と同じものと色々。
化繊の仕立て上がりの薄手のをポーチに入れたタイプもあり、これは「降りそうだなぁ」と心配なときに傘と共にバッグに入れておくのに便利です。

私の手持ちの雨コート達:
★二部式仕立て上がりの袷コート道行襟:
  色はいかにも「雨コート」な赤と黒の織り柄
  母が着物と共に調達してくれたもの。
  二部式なので、裾丈の調整ができるので便利です。
★対丈仕立て上がりの単コート道中着襟:
  化繊シャンブレー地のウコン色。同じシリーズで透ける夏用のもあります。
  対丈式は、裾の調整ができないので、買うときに要確認。
  優妃は、隣駅のスーパーで、色違いの女性とレジで前後並びをしたって経験があります。
  比較的ちっさくなるし、ポーチ入りなので、携帯にも便利。
★二部式袷コート、道行襟:
  色は紫と黒の織物という年配向き。
  ある方からのいただきもの。その方のお誂え品のようです。
  同じ生地で傘もセットなオシャレ物。
  二部式は身長違う人から貰っても、比較的安心。
  裄が短めなので、裄の長い自前礼装のときには使わず、
  お下がり品など裄の短い着物のときに合わせます。
★一部式夏物単コート、変形着物襟:
  臙脂、萌黄、藍のごった縞地。パッと見は赤茶って感じ。
  これは生地から仕立てました。
  着物の襟とオクミが一体化した形状になっており、
  裾は「断ち切り4尺」という、縫い上がりで3尺8寸位のもの。
  これは、お端折りして着ます。だから、裾調整が可能。
  雨天でない場合は、道行のように、膝丈位まで短く着ることもあります。
  透けるので、腰紐は×。芸舞妓さんの使う、からげの紐のように「見えても綺麗」な紐を使います。
  裾を短くする着付け方はいくつかあります。気分で変更。
  1.普通のお端折り:
   「壺折り」とも呼びます。着物と違って、中紐があるので、結んでおけば、崩れません。
  2.込み入れ:
   お端折り分が内側に来る方法。
   腰部分をほっそりスッキリと見せてくれます。
   この場合は、紐は帯締めに使う丸くけ紐を用います。
  3.明治式袿袴のからげ方:
   1と2の併用になります。紐も二本。
   2と違い、背面は込み入れをせず、ドレープ状にします。
   現在放映中ので注目の「篤姫」の実在の写真が着ているのがこの着装方法です。写真の篤姫は丸くけ紐でなく、丸組紐っぽくみえるので、「どーなってる、どーなってる」と気になるところ。

 裾が長いと「着るときに床するのでは?」と心配されますが、着物を着ていくようなケースの場合、大概の場所で、着る場所には椅子状のものがあります。劇場なら、席の椅子かロビーのソファ、ホテルもロビーにはソファ。レストランなら入り口には必ず待合椅子あり。もっとざっかけない店なら、自分の座ってた椅子で。靴脱いであがる店なら、とーぜん問題なし。
ここに裾置いてチャイチャイと。襟抜きは着物に合わせれば良いので、前の胸元だけ重なりに配慮。


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