優妃 讃良の着物についておもうこと
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2007/08/03(金) 足袋屋を見つけた
健康診断でひっかかってしまって、二次健診です。
先日出かけた銀座の医院にまたお出かけ。
健康診断は午前中、二次健診は午後です。
というわけで、昼過ぎの銀座の3丁目辺りを晴海に向ってトコトコ。

今日は着物姿。先日、銀座で買った綿絽の着物に蘇芳の無地絽の袴、縞の足袋にエナメル草履。

前回は、朝の出勤風景でしたが、今回は、昼食時間も過ぎているので、人の流れはあっちこっちと不ぞろい。
前回は開いてなかった店も当然開いていて、「あら、こんな店が」なんて見つけたり。

という中に、「あら、足袋屋だわ」

間口は2間でしょうか。両側に小さなガラスの飾り棚(ショーウィンドウなんて横文字は似合わない)があって、真ん中の1間がガラスの引違い扉。昭和の初めから建っていたんじゃないかって風情の外見です。お客様がいるのが見えました。
こちらも、医者が先。帰りに寄ることにしました。

健診を終えて店に。
今度は、誰もいませんでした。
「がらら」ガラス戸は懐かしい音を立てて、それでも軽やかに開きました。
「ごめんください」
その声に
「はい」
と右脇の引っ込んだところにいた男性が出てきました。
ひっこんだところにはテーブルがあって、向かい合わせに工業用の黒いミシンが置いてあり、脇に裁断済みの白足袋の生地が積み上げられていました。
歳の頃は70歳?80歳?歳はいっていそうですが、矍鑠(かくしゃく)としています。いかにも「職人さん」という感じ。

入ったところの細長い半畳程が土間、ガラスのショーケースをはさんで、その向こうは板の間。正面の壁は一面の引き出し。
中にサイズ別、種類別に足袋が入っているのでしょう。

「足袋が欲しいのですが」

足袋屋に足袋以外を買いに来る客がいるわけありませんが、なんと言ったら良いのかわからないので。

「はい、サイズはおいくつですか?」

マヌケに見えたかもしれない私を笑いもせずに、普通に応対。
ここでサイズが問題。何故か知りませんが、メーカーによって合うサイズが異なるのです。小さいとこでは22.5cm, 大きい方は24cmです。
ここでのサイズも見てもらうことにしました。

まず、23cmの試し履きの足袋をはくことにしました。
履いている足袋を脱いで、履きます。こはぜが留まりません。
「んじゃ、こっち、反対で悪いけど」
何故か、一つサイズ上の足袋が反対足の分できました。
仕方がないので、反対の足袋を脱いで履き替え。

すぅっととすいつくようにぴったりと収まります。
これはきっと良い足袋です。
5枚こはぜのキャラコのを2足買い求めました。
ネル裏もあるようなので、冬になったら、ネル裏を買いにきましょう。
デパートや呉服屋では、4枚こはぜのキャラコしか売っていないことが非常に多いです。5枚こはぜやネル裏はまず滅多扱っていません。

親が用意してくれていた足袋がネル裏の5枚こはぜだったので、どうも「勝負どきの足袋」というと、ネル裏の5枚こはぜが履きたいんですね。

「5枚こはぜ好みは関西に多い」とか「踊りの人は5枚こはぜが好み」「お茶の人は4枚こはぜ好み」「足元を綺麗に見せたい人はネル裏」とか聞きますが、よくはわかりません。

ここは歌舞伎座に近い、銀座の裏手。役者さんや踊りの方がご贔屓にされている店かもしれません。

なんて、帰って、着物のムックなどを漁ってみたら、日舞を習われている方がお師匠さんの縁でここで足袋を誂えたという話がでてきました。

きゃー、やっぱり、日舞の人が使うお店だったのね!
足袋の脱ぎ方、履き方、脱いだ足袋の置き方、変じゃなかったかしら。いや、きっと変だったに違いないわ!
きゃー、いやー、恥ずかしいー!

って、どう格好つけたって、本当に踊りや着物の仕草になれたおくろうとサンに匹敵するわけありません。(ひらきなおり)
そんな辺りから「おや、単なる着物好きさんだね」って思ってくれて、それなりの対応をしてくれたのでしょう。

お値段は一足3千円もしませんでした。デパートよりは安い。

お店の名前は「むさしや足袋店」
銀座4丁目といっても、東銀座というか三原橋の近く。


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