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2007/08/28(火)
暑いから着物を着られない
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まもなく8月も終わり。 お店には、秋のファッションが並んだり、秋味ビールが並んだりと秋がひたひたと。 とはいえ、お子様方は夏休みの終盤。 宿題を全て完了して遊びまくるのやら、どたんば泥縄したるやら。 東北地方など比較的涼しい地方では既に始業式のあったところもあったとか。
今年の夏は、短かったけど、その分なのか、パワフルに暑かったです。うちの辺だと盆の週辺りでは連日40度を前後していました。
そんなだからか、着物好きさんも「暑くて浴衣もリタイア」と洋服になっちゃった人も多かったようです。
そんな中で私は逆に「あつぅーい!洋服なんか着たくない」と浴衣でデレデレと過しておりました。
絽や紗の絹モノをきっちりと着込むには確かに暑かったです。 とはいえ、普段着の浴衣までリタイアしちゃった多くの人と私の違いは何なのか?
ま、推測なんですが、いくつか考えてみました。
★朝一番にシャワー 着物を着る前にはシャワーを浴びます。 その後、安物浴衣で汗ぬきして、汗の収まったところで、着物に。 ★綿楊柳か綿麻楊柳のシャツを着る。 肌襦袢の楊柳地のでも良いのですが、毎日洗濯に回す枚数を確保するには高いので、洋服用の下着です。うちの辺はオジサン向けオバサン向けが大量=安価に出回るので便利です。 「着ない方が涼しい」というのは、30度までの話。 これを越える場合は、正しく着た方が涼しいのです。 まずは汗を吸収する下着をきちんと着ること。 ★シャツと同素材のステテコをはく。 太ももをしたたり落ちる汗の感触は、もうそれだけで暑苦しいです。膝丈のステテコでこれを防止。 ★腹におぼろタオル(ガーゼ製のバスタオル)の水通ししたものを巻く。色々やってみましたが、タオルよりガーゼ製の方が良いようです。厚みも丁度良いっていうか。 腹の発汗をきちんと吸湿すると、感覚的に暑く感じません。 ★座っているときは、お端折りをのばして、足もすっかり包み込む。36度を越えたときの対処でした。 ★必携:扇子、団扇、扇風機 なぜか、洋服ではぬるい風を送ってくるだけな存在のこれらが、着物の場合は、涼風をはこんできます。衿や身八ツ口から風が入るからなんでしょう。 ★衿はゆるゆる、戦国頃の屏風絵風 冬はきっちり着込んで体温を逃がさないようにしますが、夏は、風が通るようにゆったりと着付けます。 ま、グラビアからは程遠い姿です。 ★襦袢を着るなら絶対麻かシルック! 外には着崩れたようにしか見えない格好で出るわけにいきませnから、それなりの着物姿。 このときは、襦袢がポイント。 麻はやっぱり涼しいです。紋紗の麻がベスト。絹の絽や紗、夏お召しでも使えます。 今年は、袖がシルック絽の二部式襦袢も買ったんですが、これも○でした。 ★帯だって麻 袴下用に麻100%の角帯を買いました。やはりざっくりと織った麻はダンチに涼しいです。
人と違うとすれば、これくらいでしょうか。 同じ場所にいる娘が半パン、半袖シャツという薄着でうだっていました。炎天下を歩いて手足は日焼けしてたし。 暑いからと上半身すっぱだかな殿の背からは絶え間なく汗が滝のように流れて。少なくとも、シャツ一枚でこの異常ともいえる発汗現象は普通の発汗に落ち着きました。 少なくとも、今年の暑さは「着た方がマシ」状態と見ました。 こういうときこそ、ゆったりと全身を覆える着物です。
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