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2007/06/06(水)
展示会ー源氏物語(2)
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(続き)
「やっぱり、イケメンはダメねー」口には出さないが、入り口エリアを通過。
コーナーの順番はなぜかいつも帯が最初。 今回は小石丸を使った帯を説明してくれました。 新小石丸は稀に見ることがあるのですが、信州では小石丸そのものも育てているんだそうです。年間200kg位の生産高だそうな。 これで帯だと何本位織れるんでしょうか。装束なら?
出てきた帯は、練絹を織ったものと、生糸のまま織ったものの二種類。 「ほんもんの生絹だぁーーー」 小石丸の生絹の生地なんて、触れる機会があるとは。 (三の丸の博物館ではガラス越しに見ました) スリスリ 練絹の薄さ・軽さとしなやかさ、生絹の薄さ・軽さとハリを頭に記録します。
そう、これが、源氏物語の時代の貴族達が着ていた生地です。
ここまでは、むのーさ全開なイケメン君。この先からは力を発揮し始めました。 2人目の帯屋さんとの間に、ちょっとシャレたキモノの着尺がかかっていました。紋紗かなと思ったら、西陣の風通お召しでした。「こんなのもありますよ」2人目の帯屋さんが、反物を振っていました。風通お召しは帯屋さんの管轄だそうです。 それは知りませんでした。言われてみれば、確かに同じ技法です。(絣お召しは着尺地の織屋さんです)
このお召しはイケメン君が帯屋に出させたんだとか。 実は、彼は店舗ではチーフ。ヒラ店員よりは力があります。顔も利きます。これらと自前の能力をフル活用。 コーナー毎の職人に説明させている間にイケメン君は次のコーナーの仕掛け作りに余念がありません。
今までの同伴店員に比べて私好みの商品を見せてくれるいいセンスです。イケメンなのに、これはなかなかですよ。(まだ拘るか) とはいえ、この展示会は定価なので、なかなかお財布がウンという品物にはあたりません。数年後にファミリーセールで安くなって返ってくることを祈ります。 というなかで、小紋の染め屋さんの一人が 「これは、どや」 と一本の着尺を差し出しました。 濃い紫の地色のものすごーくいいとび柄小紋です。 プリントや漬け染めでなく、引き染めした証拠が反物端に。 何より良いのが「0あってるよね」と皆で数えた価格。
これはお買い得。
しょっぱなの源氏物語と装束に関してはダメダメでしたが、本来の着物の売り場では、演出も合わせてなかなかな動きをしてくれました。自分の店では、いいお客さんを持っていることでしょう。
つまりがね、買わされちゃいましたって話。
今年の着物予算の行き先が決まってしまいましたわ。
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