優妃 讃良の着物についておもうこと
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2007/03/08(木) 嫁入り道具
良いお天気です。
3月に入ったとはいえ、暖かすぎる日が多いように思います。
本来ならば、まだまだコートが恋しい筈なのに。
着物も、うかつに正絹袷のこしらえで外出すると「日中は4月後半並みの暖かさで」なんて状態で、ゆだってしまうことも。

さて、今日は嫁入り道具の話。

昔は、結婚後に着る衣類は、輿入れ時に全て持参し、婚家では何も買ってもらわなくても良いようにしたという話があります。
着物なども、一生分の着物ですから、若い頃用の華やかなものから、年配向けのものまで。
某写真では、まるで、こぶりな呉服市の如くに広げて、近在に公開するなんてのがありました。

どこの家でもそうだったのかについては、わかりませんが、すごい習慣だなと。
これでは、「娘3人嫁に出せば家がつぶれる」という話もわkらなくもないです。

今は、結婚してからでも色々と買いますから、そんな準備はしない方が普通になりました。

結婚世帯に持ち込む着物も、「まったくなし」という人だって、そう珍しい存在でもありません。
持ち込むにしても「黒紋付一揃い、訪問着一揃い」位でしょうか。後は、独身時代に持っていた分で既婚でも着用できるモノ。

実家から持たせるものは、実家の家紋か、女紋(婚姻に際して個別に決めるか、親の女紋を継がせる、生誕時や成人時に決めるなど)をつけるが普通で、婚家で用意する着物は婚家紋をつけるのが普通だったそうです。
「結婚後、初の里帰り訪問時には、婚家の紋のついた着物で行くもの」なんて風習もあったとかで、仕立期間を考えると、結婚前に準備していたものじゃないかと思う次第。
「こんな良い着物を用意して貰えるほど、大事にして貰っています」ということを実家に見せるんだとか。

こんな話も昔話か、物語の中のこととなり、実生活ではもう、誰もそんなこと言わないんじゃないかなぁ、なんて思っているんですが、案外とそうでもなかったりして。

イマドキ、女性の「紋付」といえば、婚礼出席用の留袖か、不祝儀の黒紋付、色紋付位。
この「紋」は何を付けるか、結構問題だったりします。

関西は「女紋」って言うんですが、今はどうなんでしょうねぇ。
関東は「男紋」です。婚家の家紋を使います。
 結婚準備で実家に用立ててもらう場合も婚家の家紋を入れるのもあります。

 私の夫の父方親族は「近親」に限っても50人とか、「内輪」で250人になるって大所帯なんですが、葬儀には皆同じ家紋の黒紋付です。この中で別な紋って、ちょっと仲間はずれ気分。
「家紋は同じ一族郎党を表す」って本来の意味を実感したりします。

私の目論見は、自分の実家向けには実家の家紋、夫の家向けには夫の家紋です。どっちでもない、お茶会とかは自分の女紋。

私としては、家紋本来の意味である「何に属しているかを明示する」を取りたいなと。
会社では、家紋ならぬ、社章つけてるのも「所属の明示」ですものね。


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