優妃 讃良の着物についておもうこと
ご感想は掲示板 http://bbs1.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/12019/まで
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2007年3月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2017/01/22 着物買うのに、いくら以上だと「高い」?
2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
2016/11/26 夏は暑くて、冬は寒い
2016/07/10 はいからさんが通る の 時代の袴
2016/07/09 はいからさんが通る

直接移動: 20171 月  201611 7 6 5 3 月  20159 8 7 月  20149 8 7 6 1 月  20139 8 7 6 3 2 1 月  201212 11 5 3 2 月  201112 11 10 9 8 7 5 月  201012 11 10 9 8 6 5 2 1 月  200912 10 5 3 月  20085 4 3 2 1 月  200712 10 9 8 7 6 5 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 月 

2007/03/08(木) 嫁入り道具
良いお天気です。
3月に入ったとはいえ、暖かすぎる日が多いように思います。
本来ならば、まだまだコートが恋しい筈なのに。
着物も、うかつに正絹袷のこしらえで外出すると「日中は4月後半並みの暖かさで」なんて状態で、ゆだってしまうことも。

さて、今日は嫁入り道具の話。

昔は、結婚後に着る衣類は、輿入れ時に全て持参し、婚家では何も買ってもらわなくても良いようにしたという話があります。
着物なども、一生分の着物ですから、若い頃用の華やかなものから、年配向けのものまで。
某写真では、まるで、こぶりな呉服市の如くに広げて、近在に公開するなんてのがありました。

どこの家でもそうだったのかについては、わかりませんが、すごい習慣だなと。
これでは、「娘3人嫁に出せば家がつぶれる」という話もわkらなくもないです。

今は、結婚してからでも色々と買いますから、そんな準備はしない方が普通になりました。

結婚世帯に持ち込む着物も、「まったくなし」という人だって、そう珍しい存在でもありません。
持ち込むにしても「黒紋付一揃い、訪問着一揃い」位でしょうか。後は、独身時代に持っていた分で既婚でも着用できるモノ。

実家から持たせるものは、実家の家紋か、女紋(婚姻に際して個別に決めるか、親の女紋を継がせる、生誕時や成人時に決めるなど)をつけるが普通で、婚家で用意する着物は婚家紋をつけるのが普通だったそうです。
「結婚後、初の里帰り訪問時には、婚家の紋のついた着物で行くもの」なんて風習もあったとかで、仕立期間を考えると、結婚前に準備していたものじゃないかと思う次第。
「こんな良い着物を用意して貰えるほど、大事にして貰っています」ということを実家に見せるんだとか。

こんな話も昔話か、物語の中のこととなり、実生活ではもう、誰もそんなこと言わないんじゃないかなぁ、なんて思っているんですが、案外とそうでもなかったりして。

イマドキ、女性の「紋付」といえば、婚礼出席用の留袖か、不祝儀の黒紋付、色紋付位。
この「紋」は何を付けるか、結構問題だったりします。

関西は「女紋」って言うんですが、今はどうなんでしょうねぇ。
関東は「男紋」です。婚家の家紋を使います。
 結婚準備で実家に用立ててもらう場合も婚家の家紋を入れるのもあります。

 私の夫の父方親族は「近親」に限っても50人とか、「内輪」で250人になるって大所帯なんですが、葬儀には皆同じ家紋の黒紋付です。この中で別な紋って、ちょっと仲間はずれ気分。
「家紋は同じ一族郎党を表す」って本来の意味を実感したりします。

私の目論見は、自分の実家向けには実家の家紋、夫の家向けには夫の家紋です。どっちでもない、お茶会とかは自分の女紋。

私としては、家紋本来の意味である「何に属しているかを明示する」を取りたいなと。
会社では、家紋ならぬ、社章つけてるのも「所属の明示」ですものね。

2007/03/07(水) 「長屋王残照」を読んでいたら
「長屋王残照」を読んでいたら、藤原氏の長男を副使とする遣唐使の帰還した時期が養老年間だと書かれていました。
そして、その後、養老律令が制定されたと。

養老律令の中で、装束としては特筆の「礼服(らいふく)」が登場するのです。他にも唐の服制にならっており、更に当時唐で流行していたというペルシャ系の胡服も取り入れられています。

漫画の話の通りの順番だとすると、遣唐使の持ち帰った最新ファッション情報で、養老律令の宮中服制が定められたのでしょう。

当時の日本の人々の目をみはる様子が、想像されます。

2007/03/06(火) 故実叢書 改訂増補で復刊
昨日、「故実叢書も再販されればいいのになぁ」なんて書いてたら、今日は、明治図書のサイトに「改訂増補版 2007/3/6 40年ぶりに刊行」という記述を発見しました。

今日じゃないですか!!!

http://www.meijitosho.co.jp/series/shosai.html?bango=4%2D18%2D454100%2D3

しっかし、「全40巻 分売不可」って何?
525,000円(税込み)なのよ!

「学校とか、図書館とかに買って貰いなさい」ってことなのかしら。
公家装束、武家装束に関わる貴重な情報の集大成。どれが欠けるのも惜しいのはわかる。
おき場所も問題だしなー。

あうあう・・・・・・喉から出た手が空を掴む。

1巻.貞丈雑記 
2巻.江家次第 
3巻.注標令義解校本乾 
4巻.注標解校本坤 
5巻.歴世服飾考 
6巻.西宮記第一 
7巻.西宮記第二
8巻.安齎随筆第一
9巻.安齎随筆第二
10巻.禁中方名目抄校註・續有職問答・有識袖中抄・光臺一覧・故實拾要・官職知要
11巻.武家名目抄第一
12巻.武家名目抄第二 
13巻.武家名目抄第三
14巻.武家名目抄第四
15巻.武家名目抄第五
16巻.武家名目抄第六
17巻.武家名目抄第七
18巻.武家名目抄第八
19巻.刀劍圖考・武器考證第一
20巻.武器考證第二
21巻.本朝軍器考・同集古圖説・軍用記・同附図・武器袖鏡
22巻.禁秘抄考註・拾芥抄
23巻.建武年中行事略解・御代始鈔・公事根源愚考・日中行事略解・嘉永年中行事・嘉永年中行事考證・訓點年中行事
24巻.裝束集成全
25巻.鳳闕見聞圖説・安政御造營記・宮殿調度沿革・調度圖會・室町殿屋形私考・家屋雑考・服飾管見
26巻.大内裏圖考證第一
27巻.大内裏圖考證第二
28巻.大内裏圖考證第三
29巻.筆の御靈第一
30巻.筆の御靈第二
31巻.内裏儀式・内裏儀式疑義辧・内裏式・儀式・北山抄
32巻.裝束圖譜
33巻.甲組類鑑
34巻.職文圖譜
35巻.武裝圖説
36巻.輿車圖・輿車圖考
37巻.舞楽圖・舞楽圖説
38巻.中古京師内外地圖・中昔京師地圖・大内裏圖
39巻.索引
改訂増補・特別別巻.冠帽圖絵・礼服着用圖・鎧着用次第・裝束着用圖・女官裝束着用次第・服色圖解【禮冠】


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.