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2007/02/25(日)
久喜図書館
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昨日のオーディオ倶楽部の発表会は久喜市民ホールで開催されました。 その通りをはさんだ向こうには久喜図書館があるのです。 埼玉県では、浦和、熊谷と並んでの県立図書館。 主に文学関係を所蔵しています。
有職故実関連の書籍を熊谷で検索したときに、文学分類の文献は、久喜図書館所蔵なので、「うう、見れない!」と思っていたのですが、なんと、こんな機会があったんだった。
タイトルからチェックかけられるものは、取り寄せすれば良いですが、タイトルからでは判別できないのも多い(つまり、文献のメインテーマじゃないけど、その一項としてふれているもの等)ので、書架を見たかったんです。
午前中は、倶楽部の方は準備で、受付役は受付開始に行けばよいので、荷物搬入担当の殿に同行して、図書館に直行。
比較的小さい図書館のように見えます。といっても、県立図書館の所蔵の大半は閉架書棚にあるので、全体の所蔵量はわかりません。熊谷図書館では開架書棚にあった群書類従もこちらでは閉架書架です。 まずは、入り口近くの検索用PCで書棚位置をチェック。 文学が多いからか、源氏物語は「古典文学」に入るのに、枕草子は「随筆」だったのにはビックリ。いや、随筆ですけどね。普通は「古典」の方に入れるのがよくあるパターンだから。 有職本ではないけど、「ニセ物語」の解説本も発見。 日本文学史を習うと、江戸期の戯言本として、「伊勢物語」をパロった「ニセ物語」のタイトルが出てきます。 「むかし おとこ ありけり」で始まる伊勢物語に対して 「おかし おとこ ありけり」で始まるというニセ物語はどんな話なのかと、ずーっと気になっていました。「古典文学大系」なんてスゴイ本にだって載っていない。
さて、次 次、やはり、タイトルからでは拾えない本がいくつかありました。源氏物語や枕草子を研究すると、どうしても当時の室内装飾や服飾にふれないわけにはいかないので、それなりの量の本を揃えると、やっぱり、それに一章割く解説本はある。
そして次は、R本、つまり「禁持ち出し」コーナーへ。 「平安朝服飾百科」広辞苑位ぶあつい本です。 用語集のみでなく、どの本でどのように書かれたかが書かれているために、この厚みになっている。故実叢書の「装束集成」の現代版というべきでしょうか。座右において引き引きしたいとこですが、「禁持出」だと、熊谷図書館への取り寄せも不可なのかなぁ。これが「禁持出」なのは、ちょっと痛い。
おっと、もう受付役をする時間です。ああ、もうちょっと時間!
受付の暇暇には、借りてきた「装束集成」を読み読み。 この本は、装束解説の基本だと、ほーんと実感。挿絵はなくて、同じ「故実叢書」シリーズの別の巻になります。挿絵本の方は本格的な印刷(凸版印刷とかかな)の重ね刷りで、凸凹が模様を浮き出させていたり、黒に別の黒インクで模様を描くとか写真に撮れないような凝ったモノ。
最近の装束関係の本の後ろに書かれている「参考文献」には必ず載っている一冊(いや、一シリーズ)。
熊谷図書館の休館期間が終わったら、取り寄せを頼みましょう。
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