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2007/02/21(水)
黄櫨染の色無地
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帰りの電車の中、ふと見ると、斜め前の方の席にお着物の方が座ろうとしていました。黒地の羽織かしら、道行かしら、向こうを向いているので、襟元がわかりません。地紋はハートが飛んでいます。いや、桜の花びらですね。織り紋の見えたり見えなかったりの粋な絵羽付けです。 下の着物に目をやると、金茶というか、黄土というか・・・・・ そこに挽き茶色で・・・おお、小葵紋が反物いっぱいに。 とすれば、これは「黄土色」じゃなくて「黄櫨染(こうろぜん)」と見るべきでしょう。 有職紋を白生地に織って、平安時代の代表的な色に染めた色無地を売っているのを知ってはいましたが、見るのは初めてです。
見ていると、そのご婦人は、上の黒の上着を脱いで畳んで、帯付き姿で座ることにしたようです。着物の全体が見えるようになりました。 うーむ、すごい迫力です。並の色無地のランクじゃありませんね。 色が、っていうか、柄が、っていうか。
装束の色とか柄って、やっぱりスゴイと思うのでした。
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