優妃 讃良の着物についておもうこと
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2007/10/30(火) 秋葉原という町
最近、都内のあちこちが再開発されています。
東京駅の地下道にはグランスタができました。
駅の外に出てみれば、両端にはノッポのビルがニョキニョキと。
東京駅大丸は今月一杯でその両端部に移転です。
有楽町の駅前には丸井がオープン。
元あった、古い建物やパチンコ屋をまとめて一つのビルに。
ついでに、駅前の車の通行ルートまで替えてました。
今は、旧そごうの前の交差点からガード下をくぐって駅の反対側には車では行けません。
秋葉原もそういった再開発の一つ。
神田青果市場の跡には大きなオフィスビルが建ち、駅の反対側は、つくばエクスプレスの開通で新しく「中央口」が誕生しました。元からある電気街口も人の流れは、以前は裏口になっていた方からの出入りが増えています。
以前はこっち側は埃っぽくて、裏口ならではのごちゃごちゃしたものが雑然としてたんですが、オフィスビルと連動したこぎれいなコンコース、並ぶカフェ群によってオシャレっぽく変身。
もっとも、当の駅舎構造の方はそのままなので、裏であったことを証拠な配管が沢山這っています。その上に、近々に改装する気なのか、そこにあった「秋葉原デパート」を閉めてしまったので、二階には灯りもなく廃墟のよう。
並ぶ新築ビルとは極端な差。

この一ヶ月ばかり、秋葉原駅からお客様のとこに通う日々です。
1,2日は「わーい、秋葉原だ」と喜んで、買ったばかりのケータイにつけるキーボードを探したり、アニメイトでグッズを漁ったりしてたんですが、それも過ぎると、夕刻の喧騒の雑踏の中を駅に行くのって、すっごく疲れてきました。
休日にはかなりの数が出ているというアキバ名物のメイド喫茶の客引きメイドは1人いるかいないかですが、喧騒の大元は電気屋さん。いやいや、すごいわ、すごいわ。

朝は、おおかたの店舗は閉まっていて、通りを歩くのは背広姿のおびただしい数のサラリーマン。意外にも秋葉原って、オフィス街でもあることを知りました。駅前のオフィスビルへ吸い込まれる人も多いけど、通りを歩く人もかなりな数います。
どんな業種なのでしょうか。

って、私の友人も今、秋葉原オフィス勤務。どっちもコンピュータ屋。電気街といっても、今は家電よりパソコンが目立つ。朝、道歩く人々も、コンピュータ関連が多いのでしょうか。

一筋向こうは、神田の明神さまがおわしますが、電気街のこっちだと、さすがに着物姿はみかけません。

2007/10/13(土) 子供に着物を着せるということ
めっきり秋ですねぇ。
10月の入りたては、関西の方では夏日を記録したりもしてましたが、もうさすがに、日本全国「秋」です。

さて、今日は自分の子供に着物を着せる話。

親や配偶者の微妙な反対の目も納得させて着物ライフを楽しむモノにとって、自分の子供が着物に興味を示してくれるのは大変に嬉しいことです。

だけど、自分が着物を着るのに周囲を説得しまくったように、子供が着物を着ることも、同じように周囲を説得しなくてはいけないのです。

七五三は、まず問題なくクリアでしょう。
必ずしも着物ではなくなってきてるし、七五三の祝い自体しない家も少なくはありませんが、それでも「着物を着せる」ということ自体に反論を示す人は、まず稀でしょう。

次は正月。以前は正月のTV番組といえば、振袖姿のタレント等が揃い、華やかな感じを出し、「サザエさん」でもワカメちゃんが着物を着るなどしていたので、日本全国、「正月は着物を着て構わない日」だと思っていたんですが、それは我が家だけであって、他人様の家が同じとは限らないとは、結婚して婚家の習慣で知りました。

夏の祭りに浴衣を着るのも、今は随分復活しましたが、一時期は、着るのに勇気がいる程少数派だった時期もあります。

親族で集まる盛装の場や、冠婚葬祭の場も、昨今は洋装が常識ってくらいに一般的になりました。
親の着物姿も多くはない中、子供の着物姿なんて、まして稀です。着慣れない状態で居心地悪そうにしていると、口さがない親族から「見栄張って」なんていわれたりも。
昨今では「礼装から」なんて思われがちですが、着物を着慣れていない状態で、いきなりの礼装は、大人でも辛いのです。
子供はましてです。

更に、「なんでもない日のおでかけに着物を着る」とか「家でゴロゴロするのに着物を着る」なんてことになれば、同居家人の反応やいかにってもんです。

当然、お子様当人にも「あらぁ、着物姿珍しいわねぇ」と、賛否どちらかの意味で言われます。
「人と違うことはしてはならない」「目立ってはならない」「人と同じようなものを身に着けなさい」と躾けてきた子だと、こういう世間の注視に耐えられないこともあります。そのせいで着物が嫌いになってしまうことにもなりかねません。折角の「着物が着たい」の思いは大切に育ててあげたいものです。

ウチの御姫さんの着物ライフは生まれたときからありました。
まぁ、大概の日本の子供のベビー服ってのは、実は筒袖着物です。その次は、生後三ヶ月にあたる正月に一つ身のウールの着物を買い、祖母がひ孫のために人形の生地で縫った対丈筒袖着物も使いました。
赤ちゃんは何着せてもかわいいですし、この時期しか着られない、腰アゲのない一つ身は、貴重な見モノ。
これが毎年、着物姿でやってくるとは、実家も思いもしなかったかも。「正月に着物は・・・」なんて思う頃には、既に既成事実が積みあがっていました。今は母娘共々「好きなもん着てていいわよ」状態です。

入れた保育園の園長は日本文化に造詣が深く、数々の節句をきちんと行い、園の夏祭りには年長組さんに、園の神輿を担がせて近在のお宮さんにお参りし、園庭で浴衣姿で盆踊りを披露とフルコース。浴衣を着ることには全く遠慮はありませんでした。

とまぁ、我が家においては、娘当人から見て「着物はあって当然のもの」で、学校の修学旅行なども「家で着ている寝巻きで良い」というので、普段寝巻きとして着ている、対丈着物をいけしゃあしゃぁと持参する程。余りの着慣れに、担任も黙認。

このように生まれたときから着物ライフにどっぷりの場合は「あって当然なもの」ですが、途中から着物ライフを始めるお子さんの場合は、当人の心構えが不十分なうちは反論の多い場での着用は避け、七五三、正月、夏祭りといった、反論の出にくい場で慣れさせていくのが良いと思います。
そうすれば着なれても来るので、より多くの場で着ることを本人が望むようになるでしょう。そういった自発的な意識の形成を待って進めるのが良いです。
正月は、元旦の礼装と別に、気楽な着物も用意しましょう。

なーに、子供って、すーぐ大きくなっちゃいます。
「気長に」なんて思っていても、あっという間です。

お子さんが着物好きで成長していけるように。


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