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2006/09/30(土)
運動会の観戦
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衣更え直前日ですが、朝方の曇りまくった気配からは想像のできない好天気となりました。 そういう日にお姫さんの学校で運動会がありました。 中高合同で行うので、総勢2千余人が動き回ります。 場所は、学校ではなく、近在の市営競技場。400mのトラックに屋根付き観客席のついた場所。 小学校時代は、学校の校庭で、保護者席といえば、「保護者席と書かれた領域に各自がピクニックシートを敷いて」でしたが、さすがに私立です。いや、学校のグラウンドに保護者席をしつらえる手間と後始末を考えたら、競技場借りた方が面倒がないのかもしれません。 学校に比べれば、駐車場だって、少しはマシにありますし。
って、見に行く予定でいたのですが、 「着物で来ないでよね」 とお姫さん 「やっぱり、ジャージだよね」 と殿。
なんで「見るだけ」なのに、ジャージ着ていかないといけないのか。 しかも、JRに30分以上も乗って、デパートまであるような駅で降りて、競技場まで徒歩。当の生徒たちは体操着での登校は禁止で、制服着用と指定されています。そんなとこに、なんで「親」が、ジャージ姿? 私だったら、そんな親が来たら、恥ずかしくて堪りませんが。 というわけで、殿の弁はねじ伏せて、洋服姿にしました。 普段着はヤだし、通勤スタイルもパスしたい。 というわけで、黒のギャザースカートにジャンパースカート風にも見える太めの肩紐(?)なのに、フレンチスリーブのブラウスにしました。 途中で、お姫さんの小学校時代からの友人を拾って、車で競技場へ。
競技場の屋根のある中央の席が広々と保護者席に充てられています。 両翼の屋根のない席の片方が高校、片方が中学の席。その向こうの外野にあたる芝生席は誰も入れずに。 保護者の服装はやはり、普段の授業参観時の格好か、若干スポーティかといったところです。スポーティといっても、ジャージ姿は一人もいません。ポロシャツにチノパン程度。Gパンの若いにーちゃん達は卒業生のようです。
中高が女子校だった私には、中高の男子生徒のいる運動会を見るのは初めてです。「ぅおーー!」雄叫びが野太い! 勢い余って、転ぶヤツ続出の雑駁な勢い! 勇壮なマスゲーム。 小奇麗にまとめてしまう女子の動きよりも、見てて楽しい。 女子もまけじと中高合同で侍ソーラン節を踊ります。 (成績優先で合格者を決めるので、女子は各学年3割位しかいない)
「着物着てなかったから、見つけるの大変だった!」 そこそこに広い保護者席をしらみつぶしにしたらしいお姫さん登場。 先に出て行ったお姫さんは、私の格好も、友人の格好も知りません。 普段はピンクなど柔らかい色のTシャツを着ていることの多い、この友人が、今日はめずらしくも黒シャツだったし。 「だって、着物着て来るなって言ったじゃない」 「あれ、そんなこと言ったっけ?」
やはり大勢の中から探し出すのには、見つけやすい格好というのもあるわけで。 授業参観だの学園祭だので、着物姿は既にお姫さんの友人達にも既知のこと。いまさら、どーってことない筈なんですよ。 保護者参加の玉入れ競技なんてものもありましたが、そういうのに出る気ないし。観客席にちんまり座って観戦するのに、着物姿は何の差し支えもない筈。
殿の運動会のイメージは、在校生が少ないので、村の運動会を兼ねていた経験でした。親も参加者ですから、運動のできる格好で来ます。 それは、「単なる観戦者」の立場とは服装が異なりますわな。
今日の天気と回りの雰囲気からすると、薄手の紬か、単仕立てのお召し辺りにウールの袴辺りがカジュアルで着物的にスポーティで良いでしょうか。 明治時代のとある女学校の運動会は、袴姿でした、着物にタスキがけした姿で体操したり、かけっこしたりしている写真が残っています。
うん、来年は袴で行こう。
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