優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/09/15(金) はじめの一歩
以前なら、今日は敬老の日でしたが、最近は月曜日に休みにするケースが定着して、18日です。

って、今日は「着物の始めの一歩」の話。

私の場合、祖母が着物を用意してくれていましたので、記憶にある最初の着物は、臙脂にフチのボケた白い水玉模様のもの、正絹ぽい感じのシュス地風ですが、ハテ何だったのか。
初参りの掛け着は白地にハデハデに友禅描きの。
3歳の着物は従姉からの譲り物で白地に扇模様の小紋縮緬。

一方お姫さんも、9月生まれで3ヶ月後の初正月用にはウールの一つ身を買いました。祖母が仕立てた真っ赤な襦袢地の着物もありました。

以後、どちらも、着る着物には困らなかった次第。
今は、親のお下がりを使えるので、更に着回しが効く。
果ては、大伯母や祖母の着物は「形見分け」なんて上品なレベルでなく「持ってかなかった分は全部ゴミ」なんて言われて、丸取り。
おかげで、上物から普段着まで色々。
でも、これでは、「母も祖母も着物に無縁だけど、着物を着始めたい」というお方の役には立ちませんね。

ちょっと見方を変えて「お下がり=リサイクル品」と考えましょう。
親や親戚からお下がりを回してもらえない場合は、不特定多数の方からのお下がり品(=リサイクル品)を回して貰えば良いわけ。
最近は、高齢者が亡くなっても、そのお子さんやお孫さんが着物を着るとは限らないので、「お金に困って売る」のではなく「始末に困って売る」というケースが格段に多いです。

まず選ぶのは、ウールでしょうか。
これからの季節、リサイクル屋の店先のワゴンに500円とか3枚で千円とかって、手頃な金額で出回ります。
単仕立てのウールは自宅で洗濯が可能ですから、扱いも比較的簡単。
サイズが合えばめっけもんですが、初心者はそもそも、ぴったりなサイズ自体がわかっていないこともあるので、極端に小さいとか大きいのでなければ、適当で良いです。

ウールの扱いは洋服のウールと同じ。虫が食いますから、季節はずれには収納は防虫剤をしっかりと入れます。

そろえる小物は、二部式襦袢(裄は買った着物に合わせる)、腰紐、伊達締め、足袋ソックス、右近下駄。半幅帯です。
これで、とりあえず、普段着着物になります。
肌襦袢を着ない場合は、衿開きの広い半袖シャツ等を用います。

「着物はお出かけ着にしたいので、こういう普段着は要らないの」という人もいるかもしれない。
でも、洋服と着物は着付けも動きも違うので、「着慣れ」を考えると、いきなり「よそゆき」より、着慣れ用の普段着を持っておいた方が良いと思う。

二枚目から「お出かけ着」でしょうか。リサイクル品では正絹でも安い価格付けされているものもあるので、そっちに目がいっちゃうけど、正絹はメンテが大変。シミつけたり、雨で濡れたり、粗相しちゃったりなんて心配のある初心者は、化繊か木綿の新品とか、リサイクルのウールでもよそゆき柄などの方が着が楽だと思う。

私の七五三の七つの着物は意外にも化繊でした。
萌黄地に色とりどりの蝶の舞い飛ぶ小紋で、本四つ身に仕立ててあり、仕立て直ししながら本裁ちにまで大きくし、7つから成人式直前まで着用しました。この間、正月のお節料理はこぼしたわ、雨上がりの道を歩いて、後ろ一杯に泥はね上げたわと汚しまくっては、母につまみ洗いしてもらいました。
お姫さんのも化繊。古風な小紋柄のを見つけて2尺袖に。
(きゃつは、深さ50cm程のですが、池に落ちました)
他にも、リサイクル市や化繊売り場で目ぼしいものをいくつか。
好き勝手に着倒していますが、洗濯機に入れられるので安心。

着物好きさんは、正絹至上派もウール木綿系のナチュラル派も共に、化繊を敬遠する人が多いですが、今は、「いかにも化繊」だとか「風呂敷着物」なんてタイプは珍しいって位で、もっといい素材が出ています。「すれ違った位じゃわからない」「隣に座ってても判らない」という染めの向上したものどころか「着てても、初心者じゃ着心地に大差ない」という通気性や保温性、質感にこだわったものも出てきています。両面染めの凝ったタイプもあります。
とはいえ、そういうのは、高くなるので、普通の化繊のお仕立て上がり1万円程度が最初の一枚かと。

リサイクル屋さんでも新品の化繊着物を扱う店もあります。
そういうとこだと、値段も手頃。
関東ならキンカ堂の化繊着物は安い。但し、底値の3900円のは、モロ風呂敷生地だった。ここ位でしか「風呂敷着物」にはお目にかかれませんん。目がつんでいるので、雨コートにしちゃうのに実は最適。

3900円とかで反物を扱う店だと、胴裏2000にミシン仕立てが7000円とかって、仕立ててもらっても2万円行きません。
これは、サイズがわかってきたら、挑戦するフェーズ。
これでぴったりサイズが判るようになったら、ウールとか正絹とかのお仕立てに挑戦します。

私も、親に見立ててもらった着物は、正絹持っていましたが、自分で見立てて買った順といえば、意外にも、「お仕立て上がり化繊」「リサイクルのウール」「化繊のお仕立て依頼」「正絹のお仕立て依頼」なんですよ。


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