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2006/09/14(木)
雨に着物で
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ここんとこ連日雨天です。秋雨前線が元気です。 今日も朝から、ざぁざぁ降り。
だというのに、駅につくと、階段の上の姿見の前で、雨コートを着た着物の方がどこか濡れていないかとでもいうような風に鏡を使っていました。
電車に乗ると、3人連れの着物の女性。 うち一人が席があるのに座っていません。 三人の話を漏れ聞いていると、風にあおられてコートの裾がまくれたのでしょうか、大島か何かの単の織物の着物の膝下がびっしょりです。 「これじゃ、座れないねぇ、皺になっちまう」 なんて声が聞こえてきます。 「もんぺ、はかなきゃダメだよ」 とか。
そういえば、夫の実家の母のものに「雪の日に着物を着ていく際に着用した紺サージの袴」というのがありました。 あの地方は、雪は「降る」なんてカワイイものではありません。 「地吹雪」といって、降っていなくても強風で降り積もった雪が横から吹き付けて来るという、いい性格の類です。 お上品にコートを羽織って、尻っぱしょりした位では、何の役にも立ちそうにありません。 そういう風のあるときには、やはり、雨コートの下には、雨よけ袴を穿くというのは、風の強い地方の習慣にあるのでしょうか。 この辺も冬は「赤城下ろし」の強風の吹き荒れる土地。風の強さなら、夫の実家には負けません。
さて、新幹線に乗り換えると、またもや、先客に雨コートを羽織った着物姿。
今日って、こんな雨でも着物を着ていかないといけないような、何か行事でもあるのでしょうか???
皆さん、単のお召しか紬か何かの織物系。
こういうときは、濡れても安心なシルックなどが良いと思うのだけど、お茶の月並会とか、ナントカの茶席となると、化繊では失礼にあたるのでしょうか?
うちの母だったら、ぜーったいに着物は着ないと思う、ドカ雨の朝のことでした。
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