優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/08/14(月) 「ユカタ」って
うー、ピーカンな晴天だ。既に帰省ラッシュは帰路になっているらしい。土曜日に往路のラッシュだたので、短期間で行き帰りしている人が一杯いたんだろうなと想像してしまう。
ウチは明日帰省。あの殺人的渋滞よりは空いている筈。

さて、今日は「ユカタ」の話。今の「ユカタ」って「浴衣」よりも範囲が広いようなのです。麻縮みも綿紅梅も絹紅梅もみーんな「ユカタ」だもんね。
「プレタのユカタ」では、「デートにちょっとおシャレなレストランで食事」にも使ったりします。「あれ、浴衣ってお風呂上りの夕涼み以降じゃなかったっけ」なんて思った時期もあります。
その辺の「違い」がなんで起こるのかって、お話。

日本の中には、色々な土地、色々なおうちによって習慣があります。「夕方からしか着ない」というのも、一つの習慣です。これは、日中の働く姿に長着を用いない職業のおうち(農家とか漁師、職人)や、逆に、浴衣よりも格上の着物を着用するおうちに多い習慣です。(商家とかお武家さん、お公家さん)
昼に着る場合は、昼のと夕刻以降のとは着分けるという習慣のもあります。クーラーのない時代、昼日中着ていた分はもう汗みずくですからね。
お祭りは庶民の「ハレの日」ですから、仕立て下ろしの浴衣を「礼装」として昼から着用します。町内や踊りの会で揃いにしたり、絵羽柄に染めた凝ったのを誂える人もいます。
この浴衣の条件は「仕立て下ろし」なこと。一度洗ったら、もう昼日中の着用はしません。
つーか、綿コーマは水を通すと、柔らかくなるので、着心地が良い反面、「寝巻き着て歩いている」という状態になってしまうからです。
洋服で考えても「どこから見ても寝巻きにしか見えない上下で、どこまで行きますか?」とい言えば、行っても「近所のコンビニ」が一番遠いとこですよね。
江戸っ子は、こんな風にコダワリを持ちますが、洗濯後もしっかり糊をつけてハリを持たせ、昼日中も着る習慣もあります。

浴衣の種類で着分けるというのもあります。一口に浴衣といいますが、かなり乱暴に言えば昨今の捉え方は、「襦袢を着ないで着用する木綿系単仕立の着物」を総称しています。
小千谷縮などの麻、麻綿紅梅、綿絽などは、どちらかというと昼系の浴衣で、襟をかけて着物風にも着られます。(厳密には「浴衣に仕立てる」「夏着物に仕立てる」と区別があるらしい)
一方、伝統的な藍と白の浴衣に代表される綿コーマという平織り生地の浴衣は、夜系。もしくは徒歩圏範囲の昼系。
最近売っているカラフルなプレタ着物の「変り織り」と書かれているタイプ(金糸を織り込んだタイプ等も含む)は昼夜両用系。大方はこのタイプ。単品で2000円位の平織りは夜系になります。

昔は昼に着るのは「浴衣」とは言いませんでした。今の「ユカタ」の範囲はもっと広い。

ちなみに、昼に着る場合と夜に着る場合では、ちょっとだけ注意が違います。
日中は明るいので、白や色の薄い色を着る場合には下着に注意、バッチリ透けてます。
プレタの変り織りや綿紅梅などは、普通のより生地が薄いのでより透けやすいです。
昔の人は「昼は紺地、夜は白地」と着分けてたのには、そんな配慮もあったのかもと思う次第です。

2006/08/13(日) 8頭身と長身と
以前、学校でウチのお姫さんが言われたことには
「思ったより、背高くないんだね」
とか。
高くないどころか、イマドキじゃ「低い方」って言うんじゃないかしら。152cm。一応、今のとこは、女の子の中では真ん中位。
女子はそろそろ背の伸びが止まる時期だから、このまんまかなぁ。

で、そんなおチビさんが、なんで「背が高い」と錯覚されてるかの勝手
な想像。

実は、お姫さん、顔が小さい。縦が17cmしかない。なんと9頭身弱。
しかも、面長系。つまり、「小顔」ってヤツ。
サイドをフェイスラインでカットしている以外はぺったリとロングな髪型も頭部を小さく見せる。
遠近感のはっきりしないとこで見ると、頭身の方が優先される。
肩幅も若干小さいかな。
8頭身だの9頭身だのって、普通は170cm位の長身を指すからね。
なんで、170cm位あるように錯覚されるのかもしれない。

ちなみに私は顔の縦が21cmの168cmなので、ギリギリの8頭身。

2006/08/12(土) コミケに行く
本日、コミケ参戦です。
「昨日がゲームの日だったんだってぇ!」とお姫さん。
今年から入部した美術部は別名「マン研」じゃないかと言える程、漫画やゲーム好きが揃っています。仲間同士で来てるのもいるそうで。
昨日行った子達からレポがメールされてきたようです。
私と同伴するつもりのお姫さんは、まだ出勤日だった金曜日には行けなかった次第。

本日のコスは、お姫さんがPop'n Musicの「壱の妙」(いつもの)、私は同じく「巫女子」。本当は、お姫さんの友人も同行の予定でしたが「盆の入りの行事あり」とのことで、ドタキャン。彼女はニャミの予定でした。
一応、Pop'nの「和キャラ」系でそろえています。

が、私のやった巫女子は、単独でいると、単なる巫女さんと区別がつきません。そも、装束の箱から引き出した、緋の切袴に麻の白小袖はモロ巫女さんキットだし。

だって、袴娘な花緒さんは、黄色の着物が正絹の袷だから、炎天下のお台場には着てたくないし。Pop'n14にも袴娘がいるけど、こっちは、ショートケープ付き。冬用ビシビシ。
やっぱり、夏には、夏仕様の着物が使えるキャラでないと。

現地で、お姫さんのクラブ仲間にも会いました。後で知ったことには、他にも来ていた仲間がいて「後ろ姿みかけて、声かけようと思ったんだけど、いっちゃった」とか。
いまや、巨大市場のコミケ。意図的に待ち合わせでもしない限り会える方が珍しいような状態です。
そんな中で「あの特徴的な髪型は間違いない!」と言い切れる、友人もなんかスゴイ!イマドキの学校での生徒の髪型としては珍しいけど、コミケだと、そんなに珍しいとも限らないように思うのだけどねぇ。

やっぱりお台場は暑くて、しかも、後半雨天だったので、狭い屋内会場限定になってぎゅう詰め。
着替えたら、やっぱり肌襦袢までびっしょり汗かいていました。
今年は、下着から替えもってきているので安心。さっぱりした下着に着替えて、スッキリと。

って、りんかい線に乗って大崎まで出ると「雨天による落雷で、山の手線は不通です」とな。埼京線&湘南新宿ラインの方は電気系統が別なのか、動いている。
まずは、小休止と水分補給。どうせ湘南新宿ラインは30分に一本位しかこない。
時間をみはからって、ホームに降り、グリーン券を買い求める。土曜の夕刻以降は、普通者の方で座れる確率は低い。
たら、「10分遅れます」と言って、遅れてやってきた湘南新宿ラインのグリーン車は満員。おっとぉ、今はお盆で行楽客が多いんだった!
とはいえ、大崎辺りで座っている人は、東海道線からの乗客。渋谷や新宿で次々と下りていきました。
とはいえ、高崎線に向かって乗っていく人も少なくないので、既に立ち待ちしていた人が座ると満席で、新宿から乗ったのでは座れない状況でした。
お姫さんと並んで、買ってきた本を読みながら、帰路につきました。

2006/08/11(金) 着物の習慣は、昔にならっても大丈夫か(2)
8月10日の続き

私の場合、着付けは祖母や親譲り、仕立て方法も自分の仕立て寸法も祖母から習った。それは、現在和裁学校で教えている方法や、着付け学校で教えている着付けとは異なるのかもしれない。

でも、じゃ、それって、「間違ってる」の?

「違う」なら理解できる。でも、色々あっていいではないか?
家の主義、地方の習慣、江戸時代のご先祖が農家なのか武家なのか、お大名なのか、公家なのか、職人なのか商人なのかで、衣服に限らず、反転する程に習慣は異なる。着物の仕立てや着付けが一通りしかないとは到底に思えない。いや、着てる生地や着方で職業や立場が判っちゃうという位違っていた。
今の着付け教室の着付けは、誰がどういう立場でどういう場面で着用するときを想定しているのだろうか?
「今は、そんな差なんてないのよ」というかもしれない。

とはいえ、人にアドバイスするときは、問題なのよねぇ。
自分はそれでいいんだけど、着物が着たいと思って入ってくる初心者さんには、どうアドバイスしたもんだかと。
「誰もが認める案が知りたい。他にそういう風に着る人がいないなら着ない」というタイプには、無難な案を言った方が良い。
逆に「過去に習慣があって、着てもいいし、他に着てるケースがあるなら着ることも検討する」というなら、「こんな風に着る習慣が昔は(とか、とある土地にはとか)ある」と紹介するのも良い。

浴衣も、一時期、斜陽の一途だった。どうしたわけか、いまやスーパーでも売ってる位に、安易にそこら辺中で売られていて、縁日や花火大会ともなれば、浴衣姿がゾロゾロと。
補正して着てる(暑そう)のもいれば、下着もつけずにダレダレに着てるのもあり、そんなのを見て、「襟はきちんと!、寸胴体型じゃない人は補正して!寸法の合わないのを着てるなんてみっともない!」なんて怒り狂ってる人がいたのだろうか。
このブームの最初の頃には私ですら「浴衣で電車乗るの??」とか「縁日や花火大会でもないのに、レストランの食事するのに浴衣で行くの??」なんて思っちゃいました。今は見慣れた。いまや浴衣ってそういうものかと。

袴も浴衣みたいに、一般化してくれるといいと思う。
着付け的には、浴衣の簡便さから袷着物にお太鼓結びはステップが高すぎる。半幅帯ではカジュアルに限られる。
が、袴は黒紋付であっても帯は半幅帯(浴衣は単帯だが、こっちは、小袋帯という袷の帯)を使う。この点、浴衣と一緒だ。
その上に袴を着用すればあがり。
着物にあって唯一、ブーツやパンプスが使えるのも楽な点。

現時点、「大學の卒業式の卒業生、幼稚園や保育園の卒園式の教師、小学校や中高の卒業学年担当の教師の卒業式に着用するケースもある」程度で、これ以外の機会や職務での着用は「非常識だから止めた方が良い」と言う人はかなり多い。

ちなみに、私が出た幼稚園も娘が出た保育園も、参列した女性教師は全員袴姿で荘厳だったが、他のところでは、必ずしも、そうではないらしい。
小学校以上になると「教師のうちの1人位は袴姿なこともある」程度。
大學短大における女子卒業生の袴着用は学部を問わずかなり多くなってるらしい。
私が大學を出た頃は、まだ、教育学部か、せめて文学部の範囲だった。
そろそろ、卒業式以外の着用機会も出てきてくれていいと思う。

2006/08/10(木) 着物の習慣は、昔にならっても大丈夫か?
例えば、こんな質問があったとする。

「親の箪笥を整理していたら、黒紋付の羽織がでてきました。どのような機会に着るのでしょうか?」
「黒紋付の着物は葬儀に親族が着用する以外に着る機会はないのでしょうか?」
「袴は卒業式以外に着用しても良いのでしょうか?」

大方の訳知りのサイトでの回答だと、次のようになるでしょう。
「黒紋付の羽織は、人を訪問する際や人の訪問を受ける際に着用しました。子供の入学式や卒業式にも着用しました。但し、現在、このような着方はされなくなっています
「黒紋付は、袋帯を締めることで留袖と同格となり、結婚式に用いられることもありました。但し、現在、このような着方はされなくなっています
「袴で女学校に通った女性は卒業後の勤務先やプライベートに着用することがありました。女性教師などはその良い例です。雪国では、降雪時に徒歩で着物着用しての外出の場合に、普通に帯結んだ上に馬乗り袴を着用する習慣などもありました。但し、現在、このような着方はされなくなっています。卒業式に卒業生や教師が着用する位です。

つまり、以前には、そんな着用習慣があったけど、今そんな風に着るのは好ましくないというわけだ。
でも、室町時代の着方をしようというわけではない。ほんの数十年前、私たちの親や祖母にとって、当たり前な着方だったことだ。
何故、いけないのだろうか?
何の権限をもって「いけない」と言えるのだろうか?

「あら、他に実際着ている人はおりませんでしょ。
 私(回答者)も、そんな着方をしようとは思いません」
という旨の返事が返ってくる。

でも、「そんな風に着る人はいない」なんていうのをつきつめていくと、
「冠婚葬祭でもないのに着物を着るのは変」
という殿の実家エリアにおいて、普段に着物を着るのは非常識なことになるし、子供の入学式や卒業式に着物を着るのも変だ。
トドメには、「正月に着物を着る」のだって、イマドキ、稀少。
他のケース同様に見る機会の確率で言うなら、十分に「非常識」。

変わったとこでは、着物の二枚襲ねや三枚襲ね。戦前くらいまでは、礼装の着物では常識的な誂え方で、留袖なども比翼仕立てではなく、白い着物と上の着物の二枚を着るようになっていたという。
暖房が不完全で、通気性のよい家屋にあっては、冬場には着重ねで暖を取るためには必要な着用方であった。
だから、寒い地方では、礼装じゃなくても二枚着る習慣はあったらしい。
現実、東北の田舎どころか、京都の底冷えには、正絹鬼縮緬の裾除けに袷の襦袢を着て、着物一枚に羽織と道行き(もちろん、全部正絹)位では、神社巡りやバス停に立っていることは辛い。二枚重ねてやっとまともに。
「昨今は、ビルや家屋が暖かくなったので、冬でも襦袢は単でも良いし、二枚襲ねの着物は不要になりました」と着付け本で書かれていたりすることもありますが、ビルの中が暖かくなったって、戸外の気温に差はないのだよ。地球が温暖化したといっても、着物一枚余計に着ないで済むほど気温が上がったわけではない。

着方にしてもそう。明治の写真はもちろん、祖母の写真なんかみると、普段の着方はかなりぐずぐず。夏だと、襟開きはかなり広くなる。涼を取るのに適した着方だが、「そういうのは昔の着方で、今はそんな着方はしません」という人もいる。
「今の着方」って誰が何の権威を持って決めたのよ!
着付け教室では、着付け教室毎に決めごとに従った着方があって、そのように着れないとお免状がいただけないのはわかる。
でも、それって、お茶道を習っていない人と習っている人が、神社の茶店でお抹茶頼んだときに、習っていない人が、変な飲み方したのを、習っている人が「そんな変な飲み方して!」といきり立つのに似ている。
お茶習っている人に聞いたら、きっと「そんな、習っていない人相手にそんなこと言っても意味ないじゃない、お茶碗壊さないように扱ってくれればいいと思うわよ」というだろう。
こと着物に関しては、着付け教室での着付けが至上で、そうでない着付け(親譲りとか独学とか)を不適切と言い切る人がいる。
片肩抜いじゃうとか、スリットよろしく足見せるなんて、ぶっとんだ着付けは置いておいて、いわゆる似たり寄ったりの範囲において、襟開きが広いの狭いの、小さいサイズを着てるだの、大きいサイズを着てるだのって、ババ臭いのを着てるだのって「わざわざ、しゃしゃりでてきて」人を「批難」するようなレベルだろうか?

また、そういう人に限って「私はこういう風に習ったんですが」と言っても、「昔はそういう習慣もあったようですが、私は見かけないですよ」と。自分が見たことなければ、それは存在しない、ありえないと断定しきれる程、異なる習慣ってものに出会ったことのない人には理解できないことなのかもしれない。
私は、夫の実家やその親達の実家の習慣が、ウチとは驚天動地に異なっている。だから、日本国内といえども、習慣が似通っているなんてこれっぽっちも思わない。国際結婚してもこんなに差異ないだろうって位様々に差異があった、勿論着物に関しても。
その前提で知人に話しを振れば、出てくるわ出てくるわ。「同一民族」なんて疑う程に多彩な習慣が存在する。

2006/08/09(水) 年齢一定(?)
昨夜からの台風接近で、明け方には、かなりの雨が降ったようです。
といっても、8時を過ぎる頃の横浜では雨はほとんど上がっていました。今日も客先直行による実家泊まり。余裕の9時出発コース。
なんせ、隣の駅ですからね。メチャクチャ近い。
自分ちから来ると、あと2時間プラスです。

私の実家には、大きく引き伸ばした写真が何枚か飾られています。
結婚前から写真好きだった父による私の成人式の写真とかウチのお姫さんの七五三の写真とか。
お姫さんも、七つの頃は可愛かったなぁ。
と隣を見ると、成人式に着物姿で撮った私の写真。
着物が同じなのか、今同じ着物を着たのと大差ありません。
そういえば、当時、この柿色江戸小物の着物の写真は「40女」って言われた分。
薄紅の訪問着の方は、もう少し若くて「30女」、若草色のスーツ姿のは「20歳前後のOL」と言われていました。どうも私の着物姿は老けて見えたらしい。
って、時は巡りて、数十年、あの頃は、大人っぽくみられたくて、背伸びしてそういう傾向の服とか着てたんですが、30歳越えた辺りからでしょうか、着るものの傾向はその辺りの年齢で似つかわしいとこに留めるようになりました。というわけで、今は、実年齢より服の想定年齢は若いのを着ています。
会社勤務ですからね。あまり、オバサン臭い格好をするわけにもいきません。スッキリとテーラード・スーツ(男性のを見れば背広は年齢不問な筈なのに、女性のはなんとなく30代向けな印象がある)。いかり肩は、フェミニンなシャネル・スーツ系より、カッチリ系のテーラードの方が似合います。

なーんて、この日の格好は、今年流行の一枚、胸下切り替えのミニ・ワンピース+タイトスカート+タンクトップで足はレースの足先だけ靴下(?)でサマーサンダル。頭は絹紬風ベージュ色のシャポー。
もっとも、この格好で、ノートPCやら書類入れた黒無地カバンをかかえてる。

朝、送り出してくれた父の言うに「後ろからみたら、40女には見えませんね」
あはっはー。今年流行のミニワンピは胸切り替えだから、オバサン臭くでっぱってきた出腹はカバーされているしね。着てるもんの想定年齢は紛れもなく20代か30代のだし。

なんて、冗談かも思ってたら、仕事終わって、家に戻る前に近所のショッピング・モールでヘアアクセを物色してたら、「お写真撮らせていただきたいのですが?」と年配男性に声をかけられる。
アマ写真家のモデル探しだったらしい。

そりゃー、長身細身で8頭身、細身系の美人の骨格条件とも言われる、「鎖骨に水が溜まる」ともいわれるくぼみだってある。
しかも、装束用に伸ばしたワンレンロングは既に腰の長さ。
遠目にみれば、「美人!」と錯覚する条件は揃っている。
しかも、今日は客先帰りなので、マジメにメイクしてる。(客先訪問しない日は、顔描いていないことも多い)
偉大なる化粧品会社の商品開発は目覚しく、ほっとけば、「目じりに烏の足跡、口元は下がって、しかも皺つき」になるところを、皺なしのツヤツヤお肌に、垂れてないパーツ。夜更かしのツケの目の下のクマをファンデなしで目立たなくする商品すらある。便利だ−。

かくして、どんどん年齢不詳な人物になっていく。
女の「目指す年齢」って、実年齢が何歳であっても30歳前後なのかも。

2006/08/08(火) 呉服屋で店員に囲まれる話
なんか、雨です。その割には暑いゾ。
雨が近いと、虫が元気になるのか、家の周りで虫が鳴いていました。
なんか、もう秋だなぁ。立秋すぎたから、秋は秋なんだけど、今年は梅雨明けが遅かったので、夏が数日で秋の気配な気分。

着物を買おうとする人間の多くが出遭う「店員に囲まれる攻撃」
チェーン的では、効果的な攻撃方法と見なされているらしい。
「気に入った反物」があれば、即、そうでなくても「強いて言えばこれかな」でも選べるものがあれば、着せ付けしてしまう。
うかうかしていると「諾(ウン)」と言う迄脱がせてもらえなかったりする。しかも、それが、セットにして50万円とか100万円のもので、そんなものを即決しろっていう店って呉服屋位なじゃないかと思う。

チェーン店の場合、店員には目標ノルマがあるとかで、必死になるらしい。
宝飾品店とかって、ノルマないのかな。少なくとも、ウチらのような人間には、包囲攻撃をしかけてくるようなことはない。「家人と検討しまして、改めて伺わせていただきます」で「よろしく」と快く送り出してくれる。

呉服の場合は、デパートやショッピングモールに店を構えるのはチェーン店。入りやすいが、包囲攻撃を得意とする。一方、強いて勧めない店は小売店。入り難いのだけど、入れば、以外と親身になってくれる。
もっとも、本当に敷居の高い店もあって「あんたなんかに、ウチの着物は買えないわよ」とばかりに見下されてしまうこともある。
洋服でも、そうなんだけど、庶民に手の出しやすい価格帯の店から、ブランドの頂点に位置するデザイナーの直営ショップなんか、やっぱりそういうケがある。(一着100万円のドレスは、実際買えないけどね) 着物もそういうランクは当然あるというだけ。

んで、この包囲網を抜け出すノウハウ。

1.時間を区切る
 誰かと待ち合わせするとかで、その店での滞在時間を区切る。
 結託してるなら、携帯電話を入れてもらっても良い。
 実際に待ち合わせしてなくても「してる」といって立ち去る。
 携帯なら、時間でアラーム機能をしかけておいても良い。
 「電話がきたので」と言って引き上げる。
 試着した着物については「検討しておく」位は言っておく。
 
2.本当に欲しいと思わない場合は、試着しない
 「着てみるだけでも」なんて言葉に乗せられてはいけない。
 「買う気があるが、顔映りがどうか心配」っていう状況でもない
 限りは、試着しない。
 「顔映り」だけなら、肩にかけてみるだけも十分に判断できるので、
 最悪、そこまでに留める。

3.購入は即断しない主義だと明言する
 一度、家に帰って冷静に考えてみると、不要な着物だと思う場合、
 逆に「やっぱり欲しい」と思う場合とある。
 そもそも即断はしない方が良い。
 「即断しないことにしているの」と明言し、いくら気に入っていても
 絶対に買わない。
 「気に入ったから、家に帰って家人に相談するわ」で終わりにする。

「足袋一足、半襟一枚買うつもりが」、ってのはよくある話。
時間に余裕があるのなら、見たこともない反物や産地の話を聞けて楽しい時間でもあります。今すぐ、どうということではなく、将来的に着物を選ぶときに、役に立つ知識です。

とはいえ、「ウンというまで抜け出せない」ってのは、ちょっと辛い。
私のやっている対策をご紹介した次第です。

2006/08/07(月) 日傘
週明ければ、なんか天気が悪くなるようなことを週間天気予報は言っていたような気がするのだけど、月曜日の現在、カンカン照り。
駅の側の駐車場から駅までと、下りた駅から会社までの少しの距離。どうせ、帰路はお日様が沈んだ時刻なので、行きだけの話。
とはいえ、この天気は、雨なら土砂降りと同じ。短時間だろーが、行きだけだろうが、傘なしでは歩けそうにない。

思えば、初めて日傘を手にしたのは小学校4年生の頃。
母の持っていた金属の細い柄の日傘がステキで、幼い頃からねだりまくった挙句に、近所の傘屋で買ってもらった。白地に細かいイチゴ柄。縁には赤い糸を編んだ縁取り。なんか大人のものとは思えない可愛らしい日傘だった。
小学校6年のときには、夏の講習で午前が取れず、午後受講になってしまった代りにと、折りたたみ日傘を買ってきてくれた。
クリーム色の綿レース地。当時としてはよくある日傘用の生地だった。
これで、元気に炎天下の日中に塾まで通った。
次のは白地に糸レースフリフリ柄も細い白塗りの金属のお姫様が持つような傘。
溜め置きのお年玉のから大枚5千円を投じて購入。
この頃は日傘をさす女性は極端に少なく、すごーく目立った。
高校から大學にかけての時期だったので、日傘に引かれた男のナンパにも遭った。ホラ「夜目、遠目、『傘』のうち」だからね。
次は、黒地に黒塗り柄に白レースの傘。ある意味、白地に白レースより派手だ。ここから晴雨兼用タイプ。天気が良い日は夕刻にかけて夕立に遭うことも多く、代々の日傘はおおかた雨傘も兼ねた。
既に社会人なので、5千円位ヘでもなくなっていた。
以後、日傘は異様に安価路線をたどり、お手軽に晴雨兼用折りたたみをあわせて数本持つようになった。安くなったからか、呉服屋のキャンペーン時のお土産に貰ったのもある。
その後に登場するのが、「柄が縮む」タイプ。日傘は雨傘に比べて傘の大きさは小さい。なので、折りたたみまでいかなくても、傘本体の長さにまで柄が縮むとかなり携帯に便利になる。それの廉価版で柄の縮まないタイプまであった。「子供の傘用の骨」なんじゃないかと思うけど、布地は明らかに、大人向けの日傘や晴雨兼用傘。

今や結構な日傘持ち。そして、炎天下に頭や肌をさらして歩けなくなった。
最近は、日焼けのダメージが認知されるようになってきたので、昼日中を歩く女性が結構日傘をさすようになってきたので、目立つことはなくなったように思う。
(いやいや、黒だの白だののレースヒラヒラは今でもレアだって)

2006/08/06(日) 塾とか家庭教師とかの勧誘電話
今日も天気。湿度は35%で乾燥度バツグン。
今日も梅干し。なんか、今年の梅は皮が薄い気がする。
年によって、梅の質って変化するのかしら。
干してると梅の皮がむけてデロデロ。上手に仕上げると一級品にもなりそうな、上質の素材だが、私にかかっちゃ新聞紙の上。
もう数日干したいとこだけど、明日からまた仕事なので、2日干しでもう二度漬けに入る。
でも、4.5L容器に一杯と少しだったものが、1杯にまで減っている。ふーん。今年は紫蘇なし。といっても紫蘇入り梅酢使うから赤くはなるかなぁ。

って、今日のお題は勧誘電話

人によって勧誘電話の撃退方法は色々あるようだ。
殿の場合「売り込みですか?」単刀直入。「あの、商品のご紹介であって・・・」なんて言い訳は聞かない「売り込みですね」「あ、はい」「んじゃ、要りません」秒殺。

でも、相手によっては、この撃退方法だと、またかけてくる。
「かける価値がない」とか「対象にならない」って認知させないとダメなこともある。

そんな中で粘るのが「家庭教師」や「通信教育」の勧誘電話。

大学生位の子がセンターか何かで、かけてきているパターン。
当人が来るのかもしれない。なにやらトークのシナリオはあるようだ。
なんだけどねぇ、「おかあさんいますか?」はないと思うョ。
私マジメに「あなたのお母さんは、こちらにはいらしておりませんが」って応えちゃったわよ。
いやさ、子供って、そういう風に電話してくることあるでしょ。
てっきりそのパターンかと。
どうやら、この業界では、電話をかけた先の対象者の母親を「おかあさん」と呼ぶようです。

といって「公立小学校4年生のお子さんのお母さん」なんて長い形容詞で言われると、「呼び出すのは、子供?親?」なんてこんぐらがっちゃいます。

どっちも、相手の名前を知らないからなんです。子供の名前自体も知らないこともあるから、こんな呼び方になる。

家庭洗剤だとか、化粧品の売り込みだと「奥様です『ね』」といきなり断定型なことも。会社勤務なせいか、「奥様」って肩書きに慣れていないこともあって、反射的に「はぁ〜?違います」なんて応えちゃうことすらあります。「化粧品」や「エステ」なら、「決めてるのがあるので」と言えば完了。「資生堂」位だとつっこまれるのかもしれないけど、「ゲラン」と言えば、普通ひっこむ。あそこエステサロンもあるし。口紅程度なら資生堂と金額に大差ないんだけどね。

んで、内容の方での撃退方法。単純には「塾だの通信教育だのに無用な位デキが良い」と思わせれば終わります。

まずは「お子さんの成績とかどうですか?」には、「ちょっと不安が」なんて言ったら、攻め込まれる。「いやー、なんかデキいいみたいですよ。クラスで1位だとか」ウソでも良いからいっちゃう。先日、駿台模試で科目別県内順位で1位を取ったので、そんなのは、もうばっしばっし吹聴しちゃう。
結構これで電話をきってくれるケースは多い。

一時期多かった英会話系は「ウチはイギリス英語志向なので」というと、終わりました。イギリス英語系な塾はもちろん存在しますが、勧誘電話の場合、今だかつて、イギリス英語系じゃありませんでした。
次に出てくるのは「高校受験も間近に迫り・・」のタイプは、ウチ私立の中高一貫なので、高校受験ありませんから」と。
公立中学に学ぶ生徒の場合、確かにこの時期から卒業までは高校受験の正念場。でも、ウチには不要。これは事実だし。
更に粘るクチには、「カリキュラムの組み方公立と違うみたいなので、学校と虻蜂取らずになってもいけませんので」と。多くの私立では、私立であることを活かして、公立と同じ順序で進めず、大事なとこには時間をかけたり、順番を替えて、より理解しやすくしようとしている。このパターンの場合、毎月送られてくる内容と多大なズレをおこすので、通信教育や塾は逆に弊害となる。
さらに粘って「うちの場合は、私立の生徒さんも対応しています」とか「国公立を目指す方も対応できます」と言ってくる場合もある。
この辺でも、同じ会社の人の息子が県立高校から千葉大とか行った。千葉大も「国公立」なんだよね。
以前、このパターンで、家に呼んで話を聞いた業者がある。
が、テキスト見て話を聞いて、こっちの実情を伝えると、「それって、無理がありますよ。お宅のお子さんの通われている学校の偏差値って中学入学時点でxxですよね。高校卒業時の偏差値ってxxなんですよ。その話から聞くと、それって、筑波大付属とか開成とかのカリキュラムと同じですよ。この偏差値の子にそれは無理なんじゃないですか」
そういえば、教科書で開成と同じの使ってるって科目あったな。
そもそも、偏差値は急激に上昇傾向にあって、勧誘員の持ってる2年前の値よりは上なんスけどね。現高校卒業時のは、6年前に入学した子のレベルの話で、当時の偏差値は43.今よりずっと入り易かった頃のこと。
ここ数年のカリキュラム改訂は、異様で、以前より偏差値の高い子のためにより高度な教育カリキュラムを組んでいる。
ウチの入学前まではFAX通信だったという、家庭学習用のプリント配布兼父母通信を兼ねたインターネットも完備。そのプリントすら、もう昨年のものは使わず、毎年新作が出る。
赤点とれば、再試に次ぐ再試の上に補習授業。もちろん、自発的に教師を捕まえての質問や指導を仰ぐのもOK。
だから、このネット配布のプリントと補習体勢を超えるような教育手法を提示してくれないと「をを」って思えないんだな。
大体が、この辺で脱落する。所詮は公立中学向けの範囲を出ることはないから。だって、小学校の卒業生で私立行ったのって、90数名のうちたったの6名。しかも、多分、その半分は公立とカリキュラムに大差がない筈。ウチの場合がずっとレアなんだ。
そんなのに長々をかかずらっていないで、次の行にある家に電話した方がずっと良いのだよ。

2006/08/05(土) 梅を干す
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梅雨もあけて、本日快晴
梅干にする梅は、梅雨の間に収穫して、塩漬けにして、土用に「土用干し」します。
でも、今年は、土用の頃にはまだ梅雨が上がっていなかったので、やっと今日干すことに。
今年は、かなり多めに梅を漬けました。
いつもなら、家中のありったけのザルを動員すれば、乗りきるのですが、今回はその量を超えたので、新聞紙の上。
大丈夫だろうな。乾燥させれば良いのだからきっといいのだよね。
この辺は農村地帯で、梅干しを作る家も多いのか、ホームセンターでは梅干しに使う専用のザルも売られています。
来年は、買おうかなぁ。

8月絵日記の続き


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