優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/08/25(金) 【図書案内】 「きものサロン秋号」
本の紹介が続いたりして。
「きものサロン」「美しい着物」共に秋号が発売されました。
着物専門雑誌として季刊で定期刊行しているのは、この2つが大手ですね。
私は「美しい着物」の方が好きなのだけど、たまに「きものサロン」も買います。

今回、目についた特集は「ノッポさん、ふくよかさんに似合う、着物と着付け」(タイトルは厳密には違うので注意)。

私がゴチョゴチョとグチってたのを見たのかしら。いやいや、ノッポさんだって、ふくよかさんだって、ミニモさんだって、着物は綺麗に着たいよね。そして、洋服だって、似合うデザインや素材、サイズ取りが違うんだから、着物だってやっぱり、そういうのってある筈よね。

というわけで、買ってしまいました。

ふむふむ、ノッポさんに似合うのはっと

■柄: 大柄は良い。縦長の縞に図柄は体型が強調される
腰から下が長く取れるノッポさんは、大きな柄を見せられる特権がある。
一般には、片寄せた縦長の図柄なんかも似合うって言われているけど、「体型の強調」は確かに否めないかも。
今回の特集は「かわゆく見せる着こなし」だから、「シャープにすらりと大人っぽくみせる」のは×って見てるからかも。
ハリのある織り物の縦縞柄は、○。ノッポさんは、柔らかものよりシャープな柄でハリのある織物の方が似合うらしい。
■着付−襟元: 標準は襟元のくぼみから、バストトップを通る線で、長襦袢の襟と着物の襟は揃えて細くだが、ノッポさんは、長襦袢はこの線で着付け、長着は若干縦長にし、襦袢襟がV字に見えるように。
おやおや、バスト・トップ通過ラインが無理だなぁと思っていたら、ノッポさんは、私が普段着付けているV字襟で良いとは。
■着付ーお端折り: 標準は帯下5cm程度、ノッポさんは若干長めの方が良く、7,8cm位に。5cm以下だと、背が強調されてみっともない。私は、お端折り下端は腰骨線より若干下でないと落ち着かないんですが、そこから逆算するとお端折りはどーしても長くなりがち。なんだ、こっちも長くていいのね。
■着付−裾位置: 標準は床丈、ミニモやふくよかさんは、更に若干長めな一方、ノッポさんは、逆に2,3cm短めが良い。これも、長身を見た目で緩和させるテク。
ほー、これは初耳。ウチのお家流は、礼装は裾丈ですが、街着や電車を使っての親類訪問では訪問着ですら裾上がり4cm位です。
これは足捌きを優先させるためと聞いていましたが、女系では細身ノッポの続く家系。既知のことだったのかも。「裾丈に着付ける」は母がどこかで聞き込んで来て導入された着付だったし。
■着付−帯幅: ノッポさんは位置は若干下目、幅は半幅より広めに。もし半幅帯ならば、ずらして巻いて幅を確保する。但し、斜めにせず前は平行に揃える。斜めだとイキか蓮っ葉になってカワイサ半減。細いままだと、大型体形を強調して×。
帯揚げも広めに出す。(これも帯幅への貢献か?)
ノッポさんは胴長なので、お端折り下端と、帯の上端を決めると、必要な帯幅は通常の帯幅4寸では足りません。我が家のお家流では、名古屋帯でも「開き仕立」という袋帯のような仕立にして、胸高に結ぶ礼装なら6寸幅に結ぶことすらあります。「帯幅4寸」というのは、女性の身長が150cm程度だった頃、胸下から腰骨上までが4寸しかなかった頃の想定なのですから。
■お太鼓の縦サイズ: 余りに生物的で笑いそうな記載だけど「お太鼓の上端は肩甲骨の下端、下端は第五腰椎(ウェスト線)、垂れ端は腰骨位置」
ノッポさんは胴長ですから、お太鼓は縦長になるわけです。

なーんだ、いつもの着付でいいんだ。
本に書いてあるからなんて言うわけではないですが、自分以外にも「ノッポさんはこういう生地や着付の方がいい」って言う人が他にもいるって、嬉しい。

着付写真も掲載されているので、「ホラ、こう着ると貧相に見えるでしょ」というのも判り易いです。

ノッポさんは、立ち読みでいいから、必読! なーんてね。

「縞の織物」っていうとコレかな。
いや、化繊の紗紬にお召し風プリントですが。


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