優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/08/24(木) 【図書紹介】 にしくむ侍
久々に図書紹介。
大和和紀作の「にしむく侍」

以前にコミックスの単行本が出ていたのですが、文庫本で登場。

舞台は、花のお江戸。感じはいかにも「江戸の捕り物帖とかの時代劇の時代」って感じ。江戸期後半でしょうか。
江戸時代も爛熟期も過ぎ、倦怠期でまだ幕末のきな臭さはないって辺り。

現在の千葉の辺りの藩士の次男が、庄屋の娘と結婚した持参金で、遠縁のお徒歩(かち)役から株を譲り受け、妻と赤ん坊を連れて江戸に上京してきたところから話は始まる。
将軍様でもなければ、お大名でも代官でもなく、さりとて町民でも農民でもない、武士の最下層って、意外と小説のネタとしても稀少。

弱小藩の足軽(これが多分、ホントの最下層)に比べれば、将軍様のじきじきのお抱えなのだから、なにやらカッコよさそう、、、、と思ったのは、読者だけではなく、主人公も同じ。

お徒歩組は、天下泰平の世にはやることもない、暇な職だと。
とはいえ、それなりに涙ぐましい様々な話が毎回展開。ホロっとさせる。
かなり調べたと見えて、髪形や着物、着付けなどが、武家の中でも格の上下での差、もちろん、職人、商家の描き分けもシッカリで「ふーん」と目が行ってしまう。
男性の仕事時の着るモノ、オフに着るものから、お徒歩組の奥方の着物と旗本の奥方やお嬢様の着物との差異まで、よく描き分けている。

更に、「奇抜なカンザシ、変な柄の着物を変な着付けで着て、おまけに高下駄履いて、ジベタリアンして買い食い」って、ちょっと、ソレって、最近の若者の話じゃないの?
いつの時代も若者ってのは、親の頭が沸騰するようなぶっとんだ格好や仕草で町を闊歩するのね。

時代劇好き、特に江戸の捕り物帖とか、遠山の金さんとか好きには、ちょっとたまらない話です。


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