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2006/08/02(水)
襟が通る線
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本に書かれている着付けの仕方によくある打合せの加減のしかた。 1.首元の骨のでっぱったとこ(2つ出てるとこ)は見えるようにする 2.襟はトップを通る 3.おくみの端は体の幅の端になる位置
私の場合、この3つの点を通る線が引けないのです。 問題点1: いかり肩なので、なで肩に比べて襟の傾きを取れない。折り紙で姉様人形を折ってみればわかることですが、なで肩の場合は、着物の仕立た襟の傾きよりもずーっと傾いて打合せを取る形になります。逆にいかり肩は肩下がり分が少ないですから、そんなに傾きに貢献できません。 問題点2: トップが高い トップ幅が広い 着物のときには、ブラしませんから、トップ幅にも補正はかかりません。トップ位置がその分下がる人もいるんでしょうけど、私の場合は、下には下がらず。横にひろがるクチ。 問題点3: 胴が長い(身長が高いってことは胴も長いです) 腰位置で着物の端が前脇になるってことは、単純に言って、襟からこの位置までが一直線。胴の長い場合と短い場合では、その傾きに違いが出るのは当然のこと。
ま、目安なので、誰でもそうなるわけでなく、「それ位の気持ちで」ってことなんでしょう。 トップ位置優先だと、首もとの骨が出ないし、打合せが詰めすぎな印象の上に、脇線がずぅっと回り込んでしまいます。 だいたい、脇に襟元がつく位置が上すぎて、この位置を留めるものがありません。帯や伊達締めはもっと下を通ります。 この位置に留まるように伊達締め結んでしまったら、舞妓さんのような位置に帯しなくちゃなりません。 男衆さんによっても多少異なるようですが、胸の上に帯結ぶような位置に帯締めてる舞妓さんがいます。この高い帯位置がすごーく可愛らしい。 私でもその高い位置に締める想定なら、上の条件をクリアできます。しかし、この背で、それやったら、帯下が間延びしすぎ。 舞妓さんはお引きずりだからか、だらりの帯で印象が緩和されるのか、そんなに感じないんですが、お端折りする着方では、背の高いもんが、極端な胸高に帯結ぶとなんか変なんですよね。 これに「お端折り下線は帯下5cm位」なんていったら、お端折り下の線はウェストより上になります。 やっぱり、並寸辺りの身長の人の帯位置による目安なのかも。
以前、「着物似合わないのに、なんで着物着るんだろう」って言われたことあるんですが、ちょいと前には着物ってのは「並の背の中肉のなで肩の人」が似合うもんで、そうでない人が着ようってのは「モノ好き」って思う人もいたようです。
長身&細身&錨肩って、若い人を中心に結構増えている。 当然、着物を着たいって人にもそういう体型の人間は増えている。
そろそろ「長身向け着付けノウハウ、立ち居ノウハウ、仕立寸法ノウハウ」って本に掲載されてもいいように思う。 MYサイズの算出の仕方も違うし、着付けで綺麗に見えるバランスも違う。
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