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2006/07/29(土)
泥縄泥縄
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明日は着物のオフ会。 午前中のドタバタが終わって、ついでに昼の買い物なんかもしてて 「長袖の着物着るんだったら、襦袢がない!」->仕立てるしかない。 (長袖:着物の場合は、袖の振りの長いのを「長袖」という。) なんて、今更、今更、思い立って、呉服屋に寄って、襦袢の襟芯と絽の半襟を買って帰宅。 一応、仕立てようと思って、麻の襦袢地を買ったのは、7月の半ば。あれから土日だって、2回あったというのに、ノリが悪くて手をつけなかった。もう諦めてしまえばいいのに、なんか、今日は午後は、殿が出かけたし、姫も部屋で自分のことしているので、手持ち無沙汰なので。 ま、できなかったら、諦めればよいわ、といそいそと。
まず出してくるのは、2尺ものさしと1尺ものさし、くけ台、 あれ、裁縫箱がない。誰だ、持ち出したのは、いやさ、どっかに仕舞いこんでくれたか。ま、いい、祖母の形見の裁縫箱の方のを使おう。針はあるし。 そして、「やさしい和裁」の本。ちゃんと和裁を習ったわけではないので、本とくびっぴき。 最後に、MYサイズの襦袢、長袖バージョン。サイズはこれが見本。 もう一枚は、麻っぽい単の夏襦袢。毛玉が出てるし、着てると、なーんとなく暑いので、麻混化繊かも。これは縫い方の見本。
まずは、身丈を決める。襦袢をはかると3尺5寸、内揚げと縫い代があるから、4尺で切ればいいかな。生地をたぐって4尺x2を2本、はかりとる。 次は袖、仕立てあがり1尺5寸だから、縫い代足して1尺5寸5分。 これを2倍したものをまた、2本。 残りの生地の長さを計る。まだ、縦襟だのが残っている。 関西仕立てにするので、内揚げ済みの身丈から いくらか引けば良い。あれ、襟になる部分の生地がない。本の切り分け図にも襟の分が「襟端布」しか出てない。なんだこれ? 本文読むと「足らないときはサラシや新モスで襟をつくる」なるほどね。ということは、生地は足りるようです。 というわけで、切り分け。
次は縫う。 どっから縫うのが、正しいのかは知らない。 いや、本に載ってる筈だけど、なんか面倒くさい、好きなとこから縫ってみる。 形になりやすいとこで、まずは背縫い。見本麻襦袢を見ると袋縫いしてある。中裏あわせにしてまずはちくちく。折り目をつけて裏返す。 麻は浴衣地などと同様に折り目がつけやすい。アイロン不要で手で折れる。またちくちくして折り目をつけて裏返す。 次は両脇。見本襦袢の身幅を計る。裾幅、抱き幅、肩幅。そして、身八つ口までの寸法。ここも袋縫い。ちくちくちく、ちくちくちく。 身頃がくっついたので、裾を三つ折りくけ。ちくちくちく。 身丈になるように内揚げを上げる。本には背中にだけ内揚げする方法が書かれていたけど、見本では前身頃も一緒に内揚げしている。こっちを採用。まとめて、内揚げする。ちくちくちく
次は袖。底を袋縫い。ちくちくちく、ちくちくちく。 袖幅をはかって、袖付け側でせばめる。袖口側は断ち切り。 単襦袢の利点。こういう仕立てもアリ。
この辺りで夕食の時刻、一旦夕食を取り、また再開。
次は、縦襟をつける。残っている布を縦に裁って、さらに半分に折る。見本襦袢で幅を確認して、その寸法に折る。 まずは表側を身頃と縫い合わせる。ちくちくちく。 裏はちょっと特殊な縫い方。和裁ではなんと言うのかな、一種のつきあわせ縫い。帯の縫い合わせとか、和裁ではよく使う縫い方の一つ。 これは、平縫いの程は早くできない。ちく、ちく、ちく。
そろそろ終わりが見えてきた。 襟をつける。襟開き、いくつだ?本の記し付けの図に出てない。をい! 寸法表に出ていた。チョキチョキ。 着物を縫うので、一番洋裁と違っていて、一番難関なところが襟つけ。 特に肩のとこが綺麗に変な皺なく仕上げられるか。 ここだけは、縫い目も少し細かい。
最後は袖付け。 あれ、目裂けする! おっと、キセをかけていませんでした。 きっちり折ります。
そうそう、最後は半襟かけがありました。ちくちくちく。
着てみると、いちおう。形になっています。 着物だと、こう雑に縫うわけにはいきませんが、下着ですから、見えるものではありません、ほつれて落ちてこなければいい。(をいをい)
時間は夜中の1時前。3時位から夕食をはさんで縫ったのに、結構短時間でどうにかなっちゃうものなんですね。 昔の和裁になれていた人が、夜なべでひょいひょいと縫えてたってのが、ちょっと判ったきがします。 これで、明日は快適に過ごせそうです。
縫い目、曲がっています。針目は不均一、洋裁よりは大きめの針目でいい筈だから、それはまぁヨシ。(洗濯したら、どうなるんだ?壊れたりして ^^;;) 和裁士に頼んだものとは、誰が見ても絶対に思わないようなデキですが、案外とそれでも着られるものだと。 サイズはちゃんとMYサイズ。 翌日、一日着用してて、壊れなかった。
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