優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/07/13(木) 着物は楽か、楽ですよー
この板は「一日1ページ」となっています。
だから、一日に何個も書きたいテーマがあったりすると、他の空いている日に放り込んでしまいます。

というわけで、この話は13日のことではなく、15日にやまとの展示会に行ったときのお話だったりします。

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展示会の玄関で迎えてくれた、いつもの担当さんは、今日のお世話係を紹介してくれました。
彼女はこの類の展示会では、世話係をしません。
こういった展示会で上手に買わせてしまうテクが低いからなのか、それとも、そういったテクのないワリに担当顧客が多く、一人に付いてしまうと、他の人の面倒が見れないというからなのか。

基本的には、着物の情報に通じた人が好きなんですが、彼女だけは別。そういったことには、つきあい始めてからもう随分になるというのに、あんまり着物知識に長けたとは思えません。
なのにねぇ、お気に入りなんですよ。
ヘタに知ったかぶりをせず、素直で、「こんなのをあわせるといいなぁ」なんてつぶやきに「ああ、それなら」と甲斐甲斐しく店の中や奥を移動して、らしいものを探してきます。
そういった人好きする性格なとこがお気に入り。

で、今日の世話係りさんは、情報に長けた人のようです。
担当の彼女から「普段から着物を着ている」といった情報も引きついでいる様子。
「お仕事から帰ると着物なんですか?」
「そうです」
「すごいですね」
「だって、洋服だと疲れるから、着物に着替えて、ゆったりしたいでしょ」
「えー、着物の方が楽なんですか?」
「ええ、そうです」
「もしかして、家事も着物でするんですか?」
「ええ、そうですよ」

私の普段着は神職御用達な業務用の白小袖。
ミートソースだろーが、醤油だろうが、どんなシミでも洗濯一発で真っ白無地に元通り。油いためだろうが鍋洗いだろーが、気にせずにバシバシしています。いっそ割烹着の方がシミが落ちないので、シミつけそうな危ないときには着用しません。

って、彼女の頭の中では、どんな着物姿が描かれていたのでしょうか?
少なくとも彼女は「着物は洋服よりも気張って、疲れるもの」だと思っているようです。
当日、私の着てた着付け見てて気づかなかったかなぁ。
綿縮みの着物を衿を若干広めにゆったりと(悪く言えば、ぐさぐさに)着付けてたの。
立ち居してたら木綿だからずり上がってきちゃって、姿見の前で腰紐解いて、裾丈を直したので、腰紐の位置はわかったみたいだけど。私の腰紐は腰骨位置。
「腰骨を歪ませることがある」とも言われていますが、それは他人さまに着付けてもらった場合。
知人の話では「歩けない程痛かった。着付けてもらうならウェスト位置だ」といっていました。でも、自分で結ぶなら、補正なしでもしっかり結べる腰骨位置はやっぱり便利です。
「昔風なんですね」
「この方が楽でしょ」
「トイレ問題ないですか?」
「いや、別に」
そう、腰骨で腰紐を留めると、この位置はパンティの上の線のよりも大方下です。だから、パンティを下げるときに腰紐の下を通過していくわけ。
昔の人は今のようなパンティを使わず、湯文字という裾よけの短いのみたいなのをつけていました。だから関係なかった。
でも、私の場合は、腰紐なのにパンティ上げ下げしちゃいます。
腰紐そんなにきつくないんですよ。それに、くずれたら直せばいいだけ。腰紐は帯下位置より下なので、腰紐といて結びなおしができるんです。
家なら、他のとこは、もっと緩いです。木綿や浴衣やなんかは、ぐさぐさに着てたって、そんなにずるずる着崩れてくるもんじゃありません。家でなら、ぎっちり着る必要なんかないんです。
伊達巻なんか、締めた状態で、拳骨一つ位余裕ではいっちゃう位。

だから、楽なんです。

洋服だって、鹿鳴館に着てたようなバッスル衣装で、下にはぎっちりコルセット、なんて洋服を「楽だ」なんて言わないですよね。「家では楽な洋服姿」ってのは、ゆったりTシャツにだぼだぼパンツみたいな格好を想像して言っている筈。

私の場合、勤務時間は、男性同様にネクタイワイシャツにタイトスカート、盛夏を除けば、ビシっとテイラードジャケットを着用です。勿論、下着はしかるべきファンデーション使用。
(タイトスカートに出腹ってみっともないことこのうえないの)
帰宅後も背広姿で寛ぐオッサンなんて聞いたことないでしょ。この辺をばーっと脱いで、ユルユルに着付けた着物ってのは、楽なんですよぉー!

留袖、振袖、訪問着なんかを主に扱い、もしかしたら、ご当人もそういった着物しか着ない店員さんには、そういった着方は想像もつかなかったのかもしれません。


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