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2006/06/18(日)
夏の小物
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夏の着物には、夏の小物「も」使える。 昔は、夏用の小物なんてなかったのかもしれない。 だから、小物は袷の季節のものを使っても良いことになっている。
が、「これは夏物に替えた方がいいもの」
帯板: 夏はメッシュ製。樹脂に穴の開いたのもあるが、あれはダメ。 帯が透けるので、冬物ではマズいのが一つ。 冬物の帯板は確実に「暑い」。
帯枕: 売っていることは滅多にない。してると暑い。 「帯枕は使わない」 「糸瓜(ヘチマ)を都合の良いサイズに切って使う」 なんてのが昔から行われてきたらしい。
帯揚げ: 夏用は絽地。冬モノのシュス織だとかぼってりした厚手の 縮緬なんか、解いた瞬間に冷風が吹く。 木綿や麻の着物なら、柄の良い手ぬぐいでもした方がマシ。
帯締め: 一番夏冬関係ないモノ。でも、ぶっとい、いかにも暑苦しい 印象のものだけは避けた方がいい。見た目が暑い! 男のネクタイにもいるいるんだ。暑苦しい地のネクタイしてて しかも汗だらだらに流してるの。やめてよねー!
伊達巻: 比較的無縁。でも、絶対に汗の襲撃に遭うので、この時期は 絹物は避けた方が良い。でも、化繊も暑い。 できれば木綿が良いが、市販品はない。自作するのみ。 メッシュの伊達巻もあるが、何故か暑い。 裏にラバーの張ってあるマジックテープ式のは確実に暑い。 これならメッシュ伊達巻の方がマシ。
腰紐: 全く季節感なし。平気でウールでも使っちゃうのが事実。 ゴム製好みの人向けにはメッシュ製のがある。
足袋: 夏は麻地が使える。でも高い。 ネル裏は暑いが、サラシ裏なら夏でも問題ない。 肌襦袢: 一応関係ないが、夏専用には、綿楊柳、麻など。 通年モノはサラシ。意外にもガーゼは冬用。 もっとも、盛夏になると、肌襦袢着ないで身頃がサラシか麻の 半襦袢着ちゃうけど。(何枚も着ると暑い) 腰巻: ベンベルグは通年。化繊の絽は一見夏用。実はメチャ暑い。 やむをえず化繊絽を使うときには、綿楊柳のズボン下を穿く。 夏こそ「ズボン下をはくべき時期」 二部式にして、腰巻をしないのも盛夏のウチの習慣。 長襦袢: 麻楊柳、綿絽、絹絽、絹紗など。 絹モノは下に肌襦袢を着た方が良い。綿と麻は直に着ても暑くない。 「透けるから」という理由で、やたら白ばっかりになるのが、 不愉快な時期。薄い水色と、白地に金魚柄持ってる。 紋紗、夏お召し(風)、紗紬など透け難い生地には色襦袢がいい。
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