優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/06/14(水) 【図書案内】 着物あとさき
今日の図書紹介は 青木玉 著 「着物あとさき」です。
青木 玉さんは、幸田露伴の娘である幸田文の娘さん。
着物好きだった母親 文さんの箪笥の中の着物を引き出しては、思い出のエッセイを紡がれています。
最初、もっとお若い方なのかと思っていたのですが、玉さんが昭和一桁のお生まれ。私の母ほどの世代の方です。

昔の着物好きの人って、すぐに「こういう絵を描かせよう」と、自分でデザインしちゃうんだなって思います。
この本の冒頭の話は、玉さんのご婚礼の衣装。「赤にしよう」と言ったら、いい色のいい生地のを選んで、更に「この赤なら、白で描き絵しよう」と進める文さん。「花嫁衣裳用にできあがっている色柄から選ぶ」なんて今の人には考えもつかないような発想で進みます。

文さんは、女子学院卒。大胆な発想と行動力はこの学校で培われたものと思われます。大正時代のご卒業だと思うのですが、そんな昔からJG生ってJG生なんだなって実感の言動です。

玉さんは女子学院ではないようです。だからなのか、個人の性格なのか、母親の積極的な行動に圧倒されつつ引きずられているような印象を受けます。でも、こんなにも文さんのことを表現できるのは、それはそれで素晴らしいと思います。

青木玉著の本で、注目は他にはコレ
「幸田文の箪笥の引き出し」 これも文さんの思い出の着物
「上り坂 下り坂」     キモノだけでなく、近所界隈の話

今ブームの「昭和30年代モノ」なんかより、私にとっては、ずっと、「なつかしの昭和」を感じさせ、思い出させてくれるエッセイ達です。


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