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2006/06/11(日)
ALWAYS -三丁目の夕日 -
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殿が、一人で見にっていて、騒いでいた主題の映画がDVDになりました。 レンタル屋に行ったら既に全て貸し出し済み。 この辺でも、興味のある人は少なくはないようです。 「どうせ、何度も見るんだから買えば?」 と言って、販売コーナーに移動。当然ながら、こちらには十分ありました。 初回得点なのか、店独自のおまけなのか、古い雑誌の表紙を模ったメモ帖と原作マンガの抜粋がついてきました。
舞台は1958年の東京(って、いうけど、東京タワーが年末にほぼ完成ってことは、昭和33年3月3日に稼動し始めたので、この映画の日は1957年(昭和32年)なんじゃないかと思うんだけどね。
狭い意味では、神谷町界隈。
私が、新卒入社した会社が、神谷町にありました。 表通りは国道一号(つまり、東海道ね)だから、今はより頻繁に車の行き来する通り。裏は今でも、ちみちみした家が並ぶ界隈もあります。 表が高層ビルが増えつつあるのに、その裏は、ビックリする程、昭和33年なまんまだったりします。 そんなのを考えながら見ると、ちょっと身近な感覚。
私の育った商店街は、新興住宅地を控える私鉄沿線の駅から伸びる商店街。一歩外れれば住宅地どころか、田畑も点在していました。 空き地って不思議となくて、あちこちの公園とか神社やお寺の境内が遊び場でした。この映画の舞台亜である自動車修理とか駄菓子屋のある界隈は表の商店街ではなく、金物屋とか荒物屋更に大工、畳屋などが建ち並ぶもう一筋隣の界隈でした。
この作品は、各所にこだわりが盛り込まれてあって、記憶にある人は、話の筋とは全く別に「そうそう、これだったんだよー!」なんてのに感激してしまうんだそうな。布団皮なんかも、当時子供には垂涎だった柄なんだとか。 私がひっかかったのは、話も終わりの辺り、師走の商店街に紅白の引き幕を垂らした売り出しや、街灯に結ばれる季節の花の模造品。 春は桜、夏は七夕、秋は秋祭り、紅葉ときて、歳末はなんだったかな。餅花だったのようにも思うのだけど、これは商店街によって違うかもしれない。 注連飾りを売る店はこの時期の風物だけど、これが出てくる日はシナリオでは大晦日の夕刻。江戸では、「一夜飾り不可」なので、大晦日に注連飾りは売っていないんです。30日迄に買っておくの。
なんか「わー、懐かしい」と思う一方で、ツッコミも見つけてしまう悪い癖。でも、そういうこと思い出すのも「なつかしさ」かもね。 だって、今じゃ、この辺に商店街がないから飾り物自体見られないし、注連飾りは鳶職の売るものでなくなり、スーパーで年越しても売ってる。
「なんで、なんど見ても泣けるんだろう?」と殿は不思議がる。 でも、BGMも「泣け!」って盛り上がってるじゃない。 そりゃ当然。
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