優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/05/21(日) 初夏の表参道には
昨日の話:

「雨降るよ」
どんより曇った空を背景に殿は、そう言って出勤していった。
私の今日の予定は、表参道にある医者に定期通院。もう少し寝ていても良さそうだ。
といって出かける頃には、空は青空になりつつあった。雨降ると困るので、携帯雨傘を持参したが、これは日傘か晴雨兼用が良かった。
山手線の原宿駅を下りたときには、既にピーカンの炎天下が待ち構えていた。原宿駅から表参道駅に通じる「表参道」は、街路樹も豊富で影もたっぷりなのだが、明治通りを渡る交差点など交差点毎に木々のない場所を通る。容赦ない紫外線と赤外線の直撃を感じるような日差しを浴びせてくれる。

今日の衣装は、濃い抹茶のお召し縮緬。所々に赤色が緯糸で横走る。
袴は萌黄、帯は紫の竜胆襷の有職紋の浮き織り。足袋は白、草履はパール台に薄水色の鼻緒のエナメル。荷物は鴛鴦色の無地風呂敷。

病院に着くと、いつになく人が多い。空き椅子を探すどころか、立つ場所を探さなくてはいけない程。
しばらく待つうちに、事情が判って来た。この病院は滅多に付き添いがない。熱があるとか立っていられないとか、すぐに症状が悪化するというのとは無縁な病気が専門の病院。それが、夫婦連れ、恋人連れ、子供連れ、果ては子連れ+妹、父母同伴、だの友人同伴という大所帯までいた。
ピンときた。「表参道HILLS」だ。
原宿駅からここまで表参道を登って来る通りも、今までの倍も人通りがあった。この病院、大方の人間は年に一度の健康診断のような来院パターンである。で、病院行くついでに つい数ヶ月前にできたばかりの表参道HILLSを見に行こうとでも言うのではないだろうか。
折悪しく、気候は30度を記録しようかという夏日挑戦日。
待合室の収容人数を大幅に越えているのか、かかっているらしいエアコンはちっとも涼しくない。
それでも、午前の診察の最後の方である私が待っていると、段々に人が減ってきて、やっと涼しくなった。

さて、病院が終われば、私も原宿巡り。
といっても表参道HILLSは無視。私の行くところは別にある。
まずは、ANNIVERSAIREで遅めのランチ兼ティータイム。
ポットサービスの紅茶はアツアツで嬉しい。
アンチョビートーストは、アンチョビーとバジルをバターに交ぜたものをフランスパンに塗ってトーストしたもの。カリカリで美味しい。
ケーキはチョコレートのムース。ドームのような丸い外側に掛けたチョコレートが艶々と。今日の気候に見る間になよなよとしていく。
店の奥には、チャペルがある。塔の鐘が鳴り響くと新郎新婦のお出まし。参列者どころか、カフェのお客や通りの人にまで祝福されて二人はハイヤーの中に消える。天気がよくて良かったこと。先日ここで同じようにお茶した日は雨天で、手早くチャーチ・アテンダントがウェディング・ドレスに専用の雨コートをかけていたのを思い出す。

モリハナエビルを物色することもあるが、今日はパス。
まずは、河合楽器で楽譜を物色。
そこから表参道を原宿に向かって下る。
次はキディランド。その次は井門の鉄道模型。
明治通りとの交差点で表参道を横切り、少し登ると、地下にある「江戸ナントカ」というアンティーク着物屋さん。着物もあるけど、カンザシなんかの古いのも面白い店。
再度、交差点に戻って今度は明治通りを渡る。信用金庫の前は土日だけ古着屋さんが出没。品はいかにも「古着」だが、モスリンだかセルだかの襦袢が500円とか、かかえ帯が500円とか、消耗品とか別用途に使うものとかを物色する店。
なんて、やってたら、ポツ、ポツ、
ぽつぽつぽつぽつ
どーーーーーーーーーーー!
いきなり降ってきました。

まずは、ビルの入り口に避難。荷物をまとめて、傘を出します。
夕立のような降り方だから、おっつけ静かになるでしょう。
雨足が細くなってきたところで、傘をさして出ました。
ら、ビル風でしょうか、雨は少なくでも強い風に傘の中まで雨が吹き込んできます。
ぎゃーーー、次の目当ての竹下通りのアクセサリ屋にかけこみます。
あれ、長襦袢の袖が見えています。袖は合わせてきた筈なのに。
着物の袖をひっぱると、びろーーーん。吹き込んだ雨に濡れた袖口が縮んでしまったのです。でも、ひっぱると、びろーーんと伸びます。
とりあえず、ひっぱってみました。戻ったりはしないようです。
色が濃い色の上に生成りと濃抹茶のブチ状の織り柄だからか、雨シミ自体は気にならないようです。正絹着てきたのは失敗だわ。雨降るってわかってたのにね。一応、「雨降っても大丈夫なように化繊袴」にしてたのだけと、雨の方が上手で、傘の中まで雨を吹き込んできた。
竹下通りは30年来の行き着け。店自体は随分と変遷を繰り返し、消えた店あり増えた店あり。最後に寄るのは、何故かダイソー。なんでこんなとこに100円市の大手が。って、ここは100円でない品物を扱った最初の店の一つ。地下も含めて4階分ある広い店舗は、系列店の中でも筆頭の品揃え。ここでないと入手できないグッズもあるんだなぁ。
例えば、420円の緒踊り用番傘とか、和紙和綴じのノートとか。付け爪のラインナップも多いし。
って、山手線から中央線に乗り換えて東京駅に着く頃には雨も止んで、夕焼け空。


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