優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/04/16(日) 女性の袴着用時の格
男性の場合、袴を着用すると、着流しのときに比べて格が上がります。ところが、女性の袴は男性とは異なります。

女性のはかまの格付けは「袴下の着物の格」と同格になります。
袴をはくことで格が上がったり下がったりはしません。
黒紋付なら黒紋付の、色無地、振袖、訪問着、小紋、お召し、大島、銘仙、以下同文。
ウールや結城など艶のない系統の紬や木綿の場合は、カシミヤもしくは正絹や正絹風の袴ではなく、平織りウール以下のものを使います。
夏は、絽か紗地の袴を用います。麻や綿絽、綿縮み向けには麻地が向きます。

「羽織袴」という格はなく、羽織はコートの役目になります。

というところでしょうか。

また、「最高礼装には使わず、振袖よりも「振袖*袴」は略儀」とみなす考え方もあります。
はたまた「未婚女性の着用物」として、「成人女性の場合は略儀」とみなす考え方もあります。

これらは、維新後に、「男性と同様に就学したり、勤務したりする」という目的のために、着流しでは不便が多く、袴を着用するようになった、という「行動上の利便性」のために袴を穿いたという意味から「女性の袴は略儀」とする見方です。
「馬の乗るとき、作業時には男袴を穿く」というのは平安時代からあり、武家社会でも馬術・武道稽古などは女性も袴をはきました。
逆に、公家社会では「着流しは略儀。袴を穿いてこそ正装」という着方が維新直前まであり、当然維新後もその考え方が引き継がれました。維新直後の公式正装としては女性は袴を穿くことが制定されていました。
女性の袴はこういった複数のルーツを持つために、捉え方も複数ある次第です。

着付け本などで書かれてるパターンで一番多いのは「袴下に同格」のように見られます。


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