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2006/04/11(火)
図書案内: FiveStarStories XII
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今回は、このサイトを見ていらっしゃる方には、ちょっと異色のご本です。 角川書店発行のNewTypeというアニメ系雑誌に連載のコミックの単行本化。NewTypeの発刊からずーっとですから、もう10年、いや20年とか続いています。 話の大筋にズレはないのですが、描き手が、読者が安定していることに安心してきてか、女性陣の性格描写が、随分と描きこまれるようになりました。 いやー、私としては、この方が好きですけどね。最初の頃は、業務上騎士に使える役であるファティマという女性型アンドロイド(?)の後ろにさらに、おとなしく控えた女性達(のよう)に描かれていましたが、いやいや、一皮向けば、元気なこと。 一番すきなのは、御歳おいくつになられるのか、皇太后にして剣聖(騎士の中でも一番強い人の称号)のエナ様(難しい字使うから、PCじゃ漢字が出ないじゃない!)。今回は、「よる年波で よよよ」なんて、顔を隠したローブ姿で車椅子に乗って登場ですが、孫に、お姫様だっこされて「お体が弱くなったと聞こえたように思うのですが、抱いた官職は、随分とがっしりされておられるような」から「このハイヒールはお体に障らないのでしょうか?」とツンツンされ、ローブを外すと、まぁ!戦闘用のミニスーツをお召しだったりして。(この世界では、華麗なミニスーツが戦闘用。ハイヒールも女性騎士の履物)
騎士達は、コンピュータのエンジニアに似ています。 って、私がコンピュータのエンジニアだから、そこにあてはめてしまうんだけどね。端から見れば、モーターヘッドを作ったり修理したりするマイスターやファティマを育成するマイトの方が近いように見えるでしょう。 何が近いかって、コンピュータ屋は業務上は男女差異がありません。能力だけがモノを言う(残念ながら、人事的にとか、もっとバックグラウンド的な生活の影響からすると男女差は生じてしまうのだけどね)。 その辺が、「騎士であることに男女差は無関係」なことに通じる。 しかも、女性エンジニア達は、事務職のアシスタント達に比べると、控え目でもなければ、ただ優しく笑っているわけでもなく、目前の事態によっては、徹夜してでも、事態にケリをつけてしまう点、何故かやたらに酒の強いのが多いように思える点、はたまた平均身長は一般平均に比べて高いことまで、FSSの女性騎士に酷似しているのです。 年収も女性の一般的な給与平均と比べると高い(男女同業務って、ことは、基本的に給与も同じだから)ので、衣服や化粧品にちょっと良いものを使う女性も目立つ。(徹夜とか不規則な食生活とかするから、ちゃんと肌メンテしとかダイエット、マッサージとかしとかないとボロボロになるという部分もあるけど) 従順でしかし最強なファティマちゃんにあたるものがいないのが残念。持ち歩くノートPCと携帯電話が強いて言えばソレなんだけどね。
って、私の携帯には、「遥かなる時空の中で」の友雅様のシール、USBメモリには同泰明のシールが貼られている。定期の中にはトレカの中から選りすぐりのカードを忍ばせて。 (こら、八葉はファティマか) ^^)
今回、クリスティンが初陣の失敗から戦闘不能になる点も、初陣ではないけど、某プロジェクトで大失敗して一時期仕事が出来なかった私は、共感してしまうのでした。
読んだことのない人が、この巻から入るには、話は難しく込み入りすぎていますので、オすすめはいたしません。 「源氏物語」を読んだことのない人に、いきなり「衣配りの場面」を見せるようなものです。華麗だけど、なんだか判らないという点が同じ。
今日の分は「FSSの読者の方、待望の12巻、出ましたよぉ!」という次第。
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