優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/04/10(月) 【図書案内】 マリア様が見ている −くもりガラスの向こう側
この本は、「着物」でも「平安」でもないなぁ。
「女学校」がキーワードでしょうか。
中高一環の私立女子校を出た私には、「女子校」モノはちょっと袖をひかれるもの。話によって好き嫌いはあるので、何でもというわけではありませんが、「マリア様が見ている」シリーズは、共感する小説の一つ。(以降「マリ見て」と略します)
この話の中では明確に「姉妹(スール)化する」という設定ですが、女子校だと、暗黙に、そんな関係の異学年友人(?)ができてきます。
私にも、そんな「姉」があり「妹」がいました。
クラブも委員会活動も(もちろん、運動会も文化祭も)中高合同の6学年一緒なので、上級生と合間見える機会は多く、中一から見た高三は、もうまばゆい「お姉さま方」でした。私が「妹」を得たのも高二のときで、妹は中一。「マリ見て」は高校3年だけなので、「妹を作る」となると、結構アセってしまうようです。

「マリ見て」のここ数巻は、現在2年生になっている主要キャラ達の「妹選び」の話が背景として続いています。

かつての女子校時代を思い出すよすがなのでしょうか。
この本を読むと幸せな気持ちになります。
よく「子供時代、小学校の楽しかった頃を思い出してみましょう」と言うのがありますが、私は、思い出すなら、この女子校時代が一番です。

「眠りの森美女」を彷彿(ほうふつ)とさせる高い塔の暗い階段、舞台の天井裏に沿った通路には演劇部の大道具が雑然と置かれ、その間のけもの道のような所を進んで、重たい扉についた、これまたいかにも「鍵型」の鍵を回して開けた先が、部室の小部屋。窓を開けると、部屋の中に溜まっていた埃っぽいような時代めいた空気を、初夏の風がさぁっと吹き払う。高い塔の上のような部屋の窓から下をのぞけば、煉瓦敷きの中庭通路を部活のない生徒が鞄を抱えて門に向かっていたり、運動部の一年生が、部活の始まる前に運ぶ道具類を抱えて行ったり。
この本は、そんな、私の過去をうっとりと思い出させてくれるのでした。


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