優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/03/20(月) 図書案内: 更級日記・蜻蛉日記
更級日記・蜻蛉日記 NHKまんがで読む古典2
羽崎 やすみ 画
ホーム社文庫特 5− 2
4-8342-7354-7

先日ご紹介した漫画版「枕草子」の第二段、「更級日記」と「蜻蛉日記」の合本です。手持ちの本をひっくり返してみたら、この2作は同じ漫画家さんが書いていたんですね。

源氏物語の世界を夢見て、物語冊子に埋もれる「妃の座もいかにせむ」なサラちゃん、側室とはいえ、昇りっ調子の藤原の御曹司を夫に持つ、知性と美貌を兼ね備えた蜻蛉さん。この二人は伯母と姪の関係。
出仕して宮中に暮らしてたキャリア・ウーマン 清少納言や紫式部と異なり、この二人は、言うなら「専業主婦」達。枕草子と並べて見ると、平安時代の上級貴族の雰囲気が垣間見えてくるようです。

2006/03/19(日) 喪服だなんて言わないで
伸ばし伸ばしにしていた 着物の洗いを頼みに近所の呉服屋さんに行きました。
夏の絽の袴、絽の訪問着まであるので、秋から伸ばし伸ばしがバレバレ。他にも京都行きに着ていったら汗ジミが襟についてしまった江戸小紋とか。袴の場合は襟を詰めて着るので、襟が汚れやすいように思います。
そして、黒紋付と白の長襦袢。大丈夫かと思っていたら、長襦袢は背中に茶色く垢じみたシミが浮き出しています。そう滅多に着るものではないし、今は冠婚葬祭全て御用がなさそうな時期なので、こちらも。

馴染みのオバちゃんが、手際よくシミの箇所を調べながら、預かり表に記していきます。が、黒紋付のところで「モ服」と書いたのです。略字だから「喪服」の意味ですよね。
確かに、昨今、女性が黒紋付を着る機会は葬式を置いて他にないと言っても過言ではありません。
しかし、呉服屋さんには、そう書いてはほしくなかった。

2006/03/18(土) お姫さん、渡英
「起きろ、時間だ」
お外はまだ暗いというのに、殿のモーニング・コール。時計は5時。
何って、お姫さんが、語学研修に出発するので、学校まで送っていくのです。集合は学校に6時半。家を5時半には出なくてはいけません。

荷物は昨夜、確認の上梱包済み。
車の中でパンを食べることにして、出発。

「寝ぼけまなこで着るには、キモノがいい」なんてのは、着慣れた証拠なのか。化繊の小紋に二部式帯の胴だけ巻いて、袴を穿いて、長羽織を着れば完成。

昨夜、夜なべでプリントしてくれた、持参用のデジカメ写真を眺めながら、パンを食べつつ車の中。
「(英語で)説明に窮するものばっかり入れてくれたじゃない」とはお姫さん。
装束関係は当然として、獅子舞だの、祭りの甲冑行列だのと日本文化(?)満載。
ある説によると、「日本人は今でも、キモノを着て、ワビサビ文化で生きている」という誤解が外国人の中にあるというのですが、この写真だけみると、それどころか「装束や甲冑を着て、獅子舞など祭りにあふれている」と、ますます間違った認識を植え付けそうな。
装束はおいておいても、「正月、家に獅子舞が回ってくる」なんて、かなり稀少ケースだと思います。
「Wthat dose your mother wear at home?」と聞かれて
「白小袖に切袴」って、ぜーったいに、普通の答えじゃないし。
それを証明するかのように、当人は寝巻きに白小袖持っていっちゃったし。
着る機会がないから装束や袴は持たせなかったのだけどね。

「最終日の交流会でのかくし芸、どうしよう」とネタの浮かばないお姫さんに「和歌の披講したら?」と百人一首の英訳をサイトからプリントして渡しました。日本語で朗じて、その後、英訳を言えば良いと。
百人一首を読むのは、お姫さんには、カルタ取りでお手の物です。
「先に同じことやられちゃった」という心配はきっとないでしょう。

ホームステイ先へのお土産は、装束で使うかわほり扇に、雛人形サイズの有職生地で作った扇の袋。昨夜に泥縄に完成。「かさね」を模した5枚かさねのふたの部分はいい感じ。

とかなんとか、言いながら、学校にたどりつくと、既にほとんどの子が到着済み。

バスに乗って、成田空港へと出発していきました。

ネタはそろえました。後は、自分でやってもらうしかありません。
どんな経験をしてくるでしょうか?
土産話が楽しみです。

2006/03/17(金) 卒業式と袴
ここ数日、毎日のように、袴姿のお嬢さんを見かけます。
きっと卒業式なのでしょう。
今では袴専用に近い2尺袖、大振袖の袴姿は艶やかで、色無地は、キリっとしてて、どちらもステキです。

2006/03/12(日) 梅が咲いてない
我が家の庭の梅がやっと盛りになりました。
梅の開花としては1ヶ月位遅れているように思います。
という中を、今日は青梅は吉野郷に梅見に行きました。
東京を離れて山の中にあるここは、例年、平地に比べて開花が遅く、2月がメインの平地に対して、3月がメインになります、
なので、ここの「梅まつり」は3月1日から月末までです。

ところが、

今年は、平地の梅も今ごろ咲き出したような始末なので、お梅の梅はからっきし。白梅に比べて若干開花の早い紅梅の南斜面にあるのが見られる程。今年は、ホントに異常気象です。

とはいえ、うららかな春の日。この季節としては比較的暖かな気候と晴天。散策するには、とても良いお日和でした。

2006/03/09(木) 図書案内:素晴らしい装束の世界
「素晴らしい装束の世界―いまに生きる千年のファッション」
著者:八條 忠基
大型本: 159 p ; サイズ(cm): 26
出版社: 誠文堂新光社 ; ISBN: 4416805446 ; (November 2005)

もうココに書いていたかなと思ったら、ないようなので、今ごろ記載。
昨年11月に、所属する装束の会で本を出しました。
昨年、一昨年と、撮影だの、撮影準備のレイアウト用写真撮りだとか、京都への取材だとか、有志で色々と参加しました。
巻末の奥付けに「協力者」の欄に「ゆい さらら」で載りました。

「十二単とか、男性の装束って、どうなってるの?」という疑問に応えてくれる本って意外と少ないです。ジャンルも「服飾」「日本史-古代-平安時代」「古典-平安文学」「神道」「皇族関連」に散らばっており、こういったジャンルを取り扱わない本屋も多いし、意外なジャンルに置かれていることも少なくありません。
日本史-日本文学的には、昭和30年代辺りに、研究し尽くされたらしく、今もってその頃の、鈴木敬三氏、河ばた氏(字が出ない)の研究による「有職故実」関連の研究書に尽きます。

でもね、コミックとかゲームから入ってきて、軽い気持ちで「どんなの着てたんだろう?」って程度の欲求を満たすのに、いきなり「有職故実書」は敷居が高すぎ。そういった入門的な欲求に応えてくれる本の一つがこの本です。

しかも、「今でも、作られてて、実際に買うこともできる」という情報はきっと、ビックリだと思います。
装束を支える様々な職人さん達は今日も地道におのれの仕事にいそしんでいます。

2006/03/08(水) 図書案内:よみがえる源氏物語絵巻
次なる図書は、源氏物語。
ここ数年、愛知の徳川美術館と東京の五島美術館が所蔵する源氏物語絵巻の復元模写作業が進められていましたが、これが全て完成し、昨年秋の徳川美術館での公開を皮切りに、現在3月中頃まで、五島美術館でも公開されています。
この復元作業を、NHK取材班が追い、番組にしてきましたが、その概要も含めて本にしたものです。

色あせの進んだ絵巻は、既に「わびさびの世界」になっていますが、出来たばかりの頃の絵巻は当然ながら絢爛華麗なる[雅び」の世界でした。
絵によっては、生地の透け、織り柄までも精緻に書き込んでいます。
復元作業を通じて、その絵に込められた、画家の意図にも新たな推察が生まれました。
番組もずっと見てきましたが、どこでも開ける本はやはりうれしい。DVD-BOXも発売されるようです。1巻5千円で5巻もある!

■『よみがえる源氏物語絵巻』 2,000円
平成18年(2006)2月
発行日本放送出版協会 ; ISBN: 4140810882

2006/03/07(火) 図書案内:着物の仕立て方・頼み方
次なる図書案内は、着物のご本。
『着姿をキレイに見せるきものの仕立て方・頼み方』
大型本: 159 p ; サイズ(cm): 28
出版社: 世界文化社 ; ISBN: 4418064095 ; (2006/02)

「採寸して着物を仕立てたのだけど、なんか、ぴったりしない何故?」
「プレタやリサイクル品を買ってるのだけど、このサイズ自分に合ってるの?」

着物の世界に入ってくるには、着物を手に入れることが最初なのですが、手ほどきする人なしに仕立てをしてしまうと、何故かピッタリしないことが多いようです。
「着付けのコツでなんとでも着られる」というのは、実は「着付けに慣れてるからできること」なので、初心者にとっては、難関。初心者にこそ、サイズぴったりの着物が必要なのです。


私の場合は、祖母が普段に着物を着てて、着物の仕立てを請け負ったこともあり、1つ身の頃からずっと仕立て・寸法直しをしてくれたこの祖母が出した寸法があるので、「本当にこのサイズですかぁ?」と言われようがなんだろうが、「これが一番着慣れたサイズだから」と言い切れますが、そういう寸法を持っていない人にとってはこの本は貴重です。

「仕立て方」を知ってると、「頼み方」が確かになるからです。
だから、この本は、仕立てる人じゃなくても、着物を誂える人は知った方が良い情報満載なんです。

「衣紋が綺麗に抜けない」「いかり肩が目立って、補正は必須かしら」「着崩れる」「前や脇にぐしゃぐしゃと布がだぶつく」「どこが大きい、小さいというわけじゃないのに、着姿の格好が悪い」
これがみんな、あちこちのサイズをちょっとづつ変えることで、ピタっとなるのだという。祖母が私サイズ用に指定している襟つけを少しカーブさせるのも出てました。これは襟を浮かせずに落ち着きをよくする為のもの。
熟練の和裁士なら知ってることなのかもしれませんが、本になったのは、しかも、こういう素人に見える形で本になったのは貴重です。

この本は、ずっと「きものサロン」に連載されていたモノをまとめたものです。連載時「切り抜きまとめとくの面倒だから本になるといいなぁ」と思っていたので、即、買ってしまいました。

2006/03/06(月) 草履の鼻緒
草履の鼻緒は、足に合っていて、きつくないギリギリにきついのが良い。
草履の便利なことは、靴と違って、鼻緒でこれが調整できてしまうこと。スーパーの浴衣売り場に置いてあるのでは、無理だが、職人さんが出店してるとか、履物屋さんだとかで買う場合は、足に合わせてすげてくれる。しかも、1年位経って、同じとこで出店してる職人さんだと、すげ直しをしてくれる。
揺る目にすげておくとそうでもないのだが、キツ目が好きだからなのか、一年も履いていると緩くなって歩き難くなる。

旅行なぞ行くと、3日とか4日とか、続けて同じ草履をはきっぱなしになるので、かなりヤバい。
今回の京都旅行では、寒いからと足袋ソックスを重ねたりしたのも悪かった。靴でもストッキングで履く靴と靴下で履く靴のサイズを変えたり、別分けにすることはよくある。つまり、鼻緒が緩んでしまったようだ。
この間、すげなおして貰ったときに「これで2年位もつよ」と言われたのに、また行くなんて。恥ずかしいかも。

2006/03/05(日) 梅のお山は
良い天気です。気候も暖かく。
今日は青梅の梅の郷に行ってきました。
いつもと同じ梅まつりの開催期間は3月一杯なのですが、冬が寒かったせいか、今日の時点では、入り口付近は全くの枯れ木の林。
「南側の斜面の紅梅咲いてたわよ」と言い交わす人がいました。
紅梅は白梅に比べて若干開花が早いのです。

梅がイマイチなこともあって、散策には最適な気候と気温なのに、空いていました。

ぽわぁーと、蒸し饅頭をほおばりながら、枯れ木の梅を眺めてても、なんか気持ちが良かったです。

3月絵日記の続き


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