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2006/03/07(火)
図書案内:着物の仕立て方・頼み方
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次なる図書案内は、着物のご本。 『着姿をキレイに見せるきものの仕立て方・頼み方』 大型本: 159 p ; サイズ(cm): 28 出版社: 世界文化社 ; ISBN: 4418064095 ; (2006/02)
「採寸して着物を仕立てたのだけど、なんか、ぴったりしない何故?」 「プレタやリサイクル品を買ってるのだけど、このサイズ自分に合ってるの?」
着物の世界に入ってくるには、着物を手に入れることが最初なのですが、手ほどきする人なしに仕立てをしてしまうと、何故かピッタリしないことが多いようです。 「着付けのコツでなんとでも着られる」というのは、実は「着付けに慣れてるからできること」なので、初心者にとっては、難関。初心者にこそ、サイズぴったりの着物が必要なのです。
私の場合は、祖母が普段に着物を着てて、着物の仕立てを請け負ったこともあり、1つ身の頃からずっと仕立て・寸法直しをしてくれたこの祖母が出した寸法があるので、「本当にこのサイズですかぁ?」と言われようがなんだろうが、「これが一番着慣れたサイズだから」と言い切れますが、そういう寸法を持っていない人にとってはこの本は貴重です。
「仕立て方」を知ってると、「頼み方」が確かになるからです。 だから、この本は、仕立てる人じゃなくても、着物を誂える人は知った方が良い情報満載なんです。
「衣紋が綺麗に抜けない」「いかり肩が目立って、補正は必須かしら」「着崩れる」「前や脇にぐしゃぐしゃと布がだぶつく」「どこが大きい、小さいというわけじゃないのに、着姿の格好が悪い」 これがみんな、あちこちのサイズをちょっとづつ変えることで、ピタっとなるのだという。祖母が私サイズ用に指定している襟つけを少しカーブさせるのも出てました。これは襟を浮かせずに落ち着きをよくする為のもの。 熟練の和裁士なら知ってることなのかもしれませんが、本になったのは、しかも、こういう素人に見える形で本になったのは貴重です。
この本は、ずっと「きものサロン」に連載されていたモノをまとめたものです。連載時「切り抜きまとめとくの面倒だから本になるといいなぁ」と思っていたので、即、買ってしまいました。
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