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2006/03/31(金)
着付けの流派は・・
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着付けの流派が異なる(お家流)だと、困る点のその2
2.着付けてもらうときに困る:
お家流に従った寸法の着物で着付け師さんに着付けてもらうと、色々と困ったことがおきました。
1)補正後の体型は大きく違う。 私の場合、痩せ型の上にいかり型ですから、もう肉布団でも着たような状態にバスタオルだのタオルだのが巻かれます。 でもって、そういう補正後用の寸法に仕立てられてませんから、「あら、小さいじゃない」なんて声が聞こえてきたりして。 着物には融通性がありますから、多少大きかろうが、小さかろうが、着付けてしまえるものなんですが。
2)帯が短い お家流とは違うんですが、「京袋帯」という呼び方もある、袋帯なのに長さは名古屋帯という帯があります。祖母のもので、母の結婚式に使われて母に譲られ、今は私の箪笥の中にあります。 関東から東北にかけての着付け師さんだと、この京袋帯の経験がないことがあるようで「なに、これ?」とアセってたりします。 母も私もお披露目の新婦の立場でこの帯使いましたから、リキ入れた結び方をするつもりだった着付け師さんは、かなりアセったようです。
3)小間物がない 着付けの流派によっては色々な小物を用いて着崩れを防ぎます。 流派独特のものを除いても、お太鼓の枕を支える枕支えや、さらにソレに帯を挟むクリップがついたもの、はたまた、胸元がはだけてくるのを防止するための、ゴムバンドの両端にクリップのついたの。帯板にベルトがついていて、帯を結ぶ前に身に付けるタイプの、等は、普通の呉服屋さんの店先でも売っています。襟に樹脂芯を入れるのも今は一般的でしょうか。
持ち込んだ襦袢の襟には、普通に三河芯を縫い付けて、襟をかけただけだったので「なに、このクタクタの襟は」と言われて、こっちは逆に、そういう経験がなかったので、何が問題だったのかわかりませんでした。後になって、グラビア撮影だとか、新婦の着物にはこういった固い芯を入れて、きっちりと張らせるものなのだと知りました。 着付けの流派によっては、小紋や紬でもこの硬い襟芯を使うように指導しているところもあるようです。慣れてしまうと、三河芯だけのクタクタな感じは不愉快になってしまうのかもしれません。
4)腰紐、伊達締めが足らない。 こういうときのために、紐は豊富に持参するので、実際に「足らない」ということはないのですが、普段、長襦袢は付け紐だけで、着物は腰紐1本、伊達締め1本で、着ている私から見ると、ビックリする程紐を消費するものだと。確かに着崩れませんので、礼装には向いています。
当然、着付けは色々あるので、別の着付け師さんにいけば「あぁら、私は、そんなことしないわよ」ってこともあります。 「手結び」といって、器具は使わない昔ながらのやり方に独自のノウハウを加えたタイプの流派とかもありますから。
今後、着付け師さんに着付けてもらう必要はありそうにないですが、あんまり、着付け師さんのお世話にはなりたくないと思っています。 知人や親族の結婚式なら母に着付けてもらえばよいし(って、いつまで、いるのだ?その母親)。 ああ、そのために、娘に、私の着付けもできるように教えておかねば。(をい!)
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