優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/03/24(金) 夏物準備
低気圧も通り過ぎたと思ったら「関東は気圧の谷にあって風が強いでしょう」との天気予報の通り、春三番の強風が吹き荒れています。
赤城降ろしの強いこの地方では、冬場から風は強く、自転車では前に進めない程にもなります。
今日は、車でも、横風が来ると、ハンドルをわずかに取られるは、信号待ちしてると、横揺れするは、となかなかのツワモノです。

南の方では桜の開花宣言も出て、梅が遅れた割には、他の花は順調で、我が家でも梅の散り敷く中を沈丁花が先、向かいの家の辛夷(こぶし)が赤く光りと、本来なら順番な花たちが一気に咲き揃っています。

こうなると、そろそろ「夏物どうしよう」なんて話も各サイトに出てきます。
盛夏の着物はずっと先の話でも、4月後半の羽織の生地は夏物の着物に使う紗とか紋紗。粋な人は昼の花見は紋紗の羽織で季節を先取りするとか。(花見は夜はまだまだ寒いので、洋服ならスキーウェアを着込むとかのレベルですが、昼間は結構暖かですからね)

着物に手を出す人は、
入門:   浴衣
第二段階: 冬物に化繊の袷か木綿
第三段階: ちょっといい感じの浴衣
 
ときて、「浴衣じゃない夏の着物」に入ってくるのかなぁと。
オデカケ系なら、シルックの夏お召し風辺りがオススメで、普段着系なら、綿絽、綿縮など綿素材。藍の単色染めなんかだと、いかにも「着物」って感じです。
もうチョイ上が「綿紅梅」「絹紅梅」。ここまでが大きくは「浴衣」の範疇で、襟をかけないと浴衣になります。
もう一つの選択肢が「麻」、「越後上布」に代表される、上等な麻生地は、江戸時代でも、盛夏の女性の衣類でした。これは高値の花として、小千谷縮の機械高機織の無地や縞なんかは、かなり手軽な価格です。

夏の着物に欠かせないのが、下着類や小物類。
下着も麻や麻混に慣れてしまうと、もう快適!
洗い換えを考慮して枚数を稼ぎたい場合は、着物売り場のソレでなく、オバサン下着の売り場の麻混楊柳地のシャツやズボン下、ペチコートがねらい目。そして、もっと安いのが紳士モノ。前ボタン開き半袖下着は男性モノでは割と普通にお目にかかれます。

襦袢も長襦袢も半襦袢も麻地がサイコー!
自力で作る気があるなら、お召しには洋服地の綿紗がねらい目。
ハリがあって涼しいし、当然洗濯が効きます。
どーして、ないのかしら、綿紗の襦袢。
襦袢さえ麻や綿を使っていると、化繊の絽や紗も比較的快適です。
逆はダメ。化繊の下着では上が化繊は論外、麻や綿でも暑い。

帯板も夏はメッシュ。但し、夏こそウェスト回りにはタオル必須。
面白いことに、ここの吸湿性を良くしておくと、体感気温が比較的下がります。汗のかきやすい場所なので、汗を吸わせて肌はサラサラにしておくのがいいみたい。「おぼろタオル」というガーゼ地のバスタオルかスポーツタオルが吸湿性も肌触りも最適。

優妃のより盛夏な室内着は、「夏こそ袴!」
下着は肌襦袢なしで麻半襦袢の上だけ。下は麻か綿楊柳のステテコ。
おなかには、おぼろバスタオルを巻いて。
(昔かから、お腹冷やすのはダメで、夏でも、ウェストなしのワンピースは着られない私。)
着物は麻混の白小袖か浴衣、膝より上になるように短く着付けます。
で、麻混の袴を穿く。
膝から下は麻の袴の一枚っきりですから、もー涼しいったら。

もっと暑いときなら、襦袢なしで、綿楊柳のシャツにすぐに白小袖で、袴。親には「下着姿」と言われ、さすがにこれでは買い物にすら行きません。
でも、関東一番の気温を叩き出す熊谷気象台のある土地ながら、この格好ならクーラーなしで過ごせます。なんてエコな私。
地球環境にもお財布にもやさしい。


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