優妃 讃良の着物についておもうこと
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2006/03/02(木) 図書案内: 枕草子
図書案内です。
私は、普段用もなく本屋をウロツクことがよくありますが、その際に「平安時代モノ」「装束」「陰陽道」「安倍晴明」「京都」「着物」辺りをキーワードにチェックしています。

一般小説系だと夢枕漠氏の「陰陽師」とか、ジュニア小説・コミック系なら「なんて素敵にジャパネスク」「姫神様にお願い」「千代菊が行く」「玄椿」とかですね。

最近買った本でオススメなのが文庫本版コミック「枕草子」(面堂かずき画)です。既に、単行本で買っているのですが、私の枕草子感を一転させてくれちゃった本です。
「枕草子」平安時代、宮中に出仕していた女房 清少納言によるエッセイ集。冒頭の「春は曙・・」に始まり、各種の「ものづくし」は、子供向けのダイジェスト本から、高校の古典の掲載分として有名です。
高校の授業でやった分以外のところを読んでいなかった頃、枕草子といえば、そういう「ものづくし」ばっかりの本だと思っていました。いや、原文を全部あたってもその比率はやっぱり高いのは間違いありません。
が、このコミックでは、そういうのは端においやっちゃって、「仕えていた中宮定子さま、その兄君、お若い帝方のキラキラしいさま」をどーんと真中に据えてあるのです。定子さまが、伊周様がどんなにステキか。もう、伊周様にゾッコンです。
作者を「ナゴンちゃん」と現代人に親しみやすい呼称で呼んでいたりする点もとっつきやすく。
元々、男性の装束や女性の装束で、あれが良いこれが良いという段があるのにかこつけて、装束の説明もしてくれる。

これ読んで、原本を読んでみると、頭を「ナゴンちゃん」がよぎって、かるーい調子に訳してくれます。
おもわず「これじゃ、現代のOL日記じゃん」と苦笑する程。
(いやいや、「宴会で酔っ払いの男性上司に絡まれるのはイヤ」だの、「用があるのに長居する訪問者」だの、会社員には実感のあること)

我が家のお姫さんの平安文学へのエントリもこのコミックからでした。大のお気に入りで熟読し、その後字の本に移行、活字原文本の方でもやっぱり、笑けています。

「枕草子? ものづくしで有名な本だよね」と思っている人、このコミックを読んで見てください。認識が一転すること間違いなしです。

「枕草子 NHKマンガで読む古典」680 文庫
ホーム社 ; ISBN: 4834273520


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