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2006/03/18(土)
お姫さん、渡英
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「起きろ、時間だ」 お外はまだ暗いというのに、殿のモーニング・コール。時計は5時。 何って、お姫さんが、語学研修に出発するので、学校まで送っていくのです。集合は学校に6時半。家を5時半には出なくてはいけません。
荷物は昨夜、確認の上梱包済み。 車の中でパンを食べることにして、出発。
「寝ぼけまなこで着るには、キモノがいい」なんてのは、着慣れた証拠なのか。化繊の小紋に二部式帯の胴だけ巻いて、袴を穿いて、長羽織を着れば完成。
昨夜、夜なべでプリントしてくれた、持参用のデジカメ写真を眺めながら、パンを食べつつ車の中。 「(英語で)説明に窮するものばっかり入れてくれたじゃない」とはお姫さん。 装束関係は当然として、獅子舞だの、祭りの甲冑行列だのと日本文化(?)満載。 ある説によると、「日本人は今でも、キモノを着て、ワビサビ文化で生きている」という誤解が外国人の中にあるというのですが、この写真だけみると、それどころか「装束や甲冑を着て、獅子舞など祭りにあふれている」と、ますます間違った認識を植え付けそうな。 装束はおいておいても、「正月、家に獅子舞が回ってくる」なんて、かなり稀少ケースだと思います。 「Wthat dose your mother wear at home?」と聞かれて 「白小袖に切袴」って、ぜーったいに、普通の答えじゃないし。 それを証明するかのように、当人は寝巻きに白小袖持っていっちゃったし。 着る機会がないから装束や袴は持たせなかったのだけどね。
「最終日の交流会でのかくし芸、どうしよう」とネタの浮かばないお姫さんに「和歌の披講したら?」と百人一首の英訳をサイトからプリントして渡しました。日本語で朗じて、その後、英訳を言えば良いと。 百人一首を読むのは、お姫さんには、カルタ取りでお手の物です。 「先に同じことやられちゃった」という心配はきっとないでしょう。
ホームステイ先へのお土産は、装束で使うかわほり扇に、雛人形サイズの有職生地で作った扇の袋。昨夜に泥縄に完成。「かさね」を模した5枚かさねのふたの部分はいい感じ。
とかなんとか、言いながら、学校にたどりつくと、既にほとんどの子が到着済み。
バスに乗って、成田空港へと出発していきました。
ネタはそろえました。後は、自分でやってもらうしかありません。 どんな経験をしてくるでしょうか? 土産話が楽しみです。
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