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2006/02/18(土)
着物の寸法は
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先々週に、某呉服屋さんで、セールがあったので、襦袢を誂えることにしました。 で、今日は、その寸法を測ってもらいに行きました。 って、測ってもらうのは、身体ではなく、既存の仕立済みの着物です。新しい呉服屋さんを開拓したら、まずする作業です。
身体を測って貰って出した寸法は、何故か確実に立にも横にも大きなモノになってしまって、仕立て直しになるのです。 勿論、着物で測ってもらっても、「ホントにこれ着てるんですか?」と言われるのは日常茶飯事で、更に「仕立て屋さんから、電話で確認がきたんですけど」というのも、毎度毎度の話。
そんな話をしながら、店員さんは、着物のあちこちを測って行きます。 んで、やっぱり「身丈、4尺1寸5分なんですが、これでいいんですか?身長168cmでしたよね」と。 ざっくりと、「身丈=身長」と言われています。とすれば、168cmの私の身丈は 4尺4寸2分になる筈。上の寸法では、約158cmしかありません。10cmも短いんです。 でも、この身丈の着物で、腰紐位置はウェストです。お端折分は約20cm、折り返して10cmですから、腰紐が見える心配はまったくありません。
実は、身丈には、厳密には「体の奥行き」を考慮する必要があります。極端な例でいえば、著名なソプラノ歌手のようにドラム缶のような体型(ソプラノ歌手は上から見て、正円に近い骨格が最適とされています)と、骨皮筋衛門とを比較すると、身丈に体の厚みを考慮する必要があると おわかりでしょう。 私の場合は骨格的に厚みがない方で、しかも、バストもありません。この分身丈はさっぴかなくてはいけないわけです。 洋服の場合でも、私の場合、裾丈のワンピースを作るとすると、総丈(首から裾まで。着物の着丈にあたります)は140cmです。これにお端折を20cm加えたら160cmですから、身丈160cmは妥当なサイズです。
長襦袢の丈では、また「これ、本当ですか?」に。 長襦袢の丈は3尺4寸。約130cmです。 先ほど「着丈140cm」と書きましたが、これは、床丈のサイズ。今回の襦袢は街着なので、これより着物を短く着ることを前提にします。アキレス腱位の位置。これは「床上がり5cm」位。我が家の習慣では「電車に乗っていくときの街着の着付け寸法」です。 とすると、着丈は135cm。これより長襦袢は短くないといけませんから130cmというわけ。
袖丈は着物の1尺5寸に合わせます。「何分引きますか?」 なんでも、某TV番組で、「あんまり引くと、袖が出てしまうので、襦袢の袖丈は同寸か長めに」って言ったんだそうな。 「通常2分」なんですが、経験からすると、ちょっと、出てくるような気がします。1尺3寸袖だと気にならないので、1尺5寸だからかもしれません。「1分ひかえ」の「1尺4寸9分」にしてもらうことにしました。
でもって、裄は1尺8寸5分(肩幅9寸、袖幅9寸5分)ですから、仕立て屋さんがこの寸法表をみたときに、「なんだこりゃ?」と思うであろう顔が想像されます。
今回覚えたのは「通し」。これは、抱き幅(胸位置の身幅)と裾幅が同じ寸法のことを言うそうな。私は「通し」なのですが、裾を細く仕立てるケースもあるのだそうです。
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