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2006/02/15(水)
扇は九寸十一間
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普段持ちの扇は男扇が好きです。 日の丸扇子なんかにも使う、あのサイズ。 普通に出回る扇子は男モノも女モノも、なんかせわしくあおがないと風が来ない。男扇なら、ゆっくり動かしても、十分に風が来ます。
さらに、畳んで、最後の一枚を畳むときに「パチ」と音がするとこも好きです。これは、きっちり鎮め折りに作られている、舞扇や男扇でないと出ない音です。 しかも、そこんじょそこらの、どうでも良いのではダメ。紙が薄いのか、ふにゃっとしてしまう。やはり、きちんとした扇屋さんのがよろしいです。
今回、宮脇賣扇庵にて、この扇の(型?)名称を教わりました。 「九寸十一間」というそうです。九寸は扇子の長さ。十一間は、骨の数を表します。
白無地なら、宮脇で買っても、千円ちょっと。
枕草子では「なつかしきもの」に「去年の扇」とあるので、きっと、紙の扇は毎年新調したのでしょう。高いものではないので、くたる前に新調したいものです。 紙が端になるこの扇は、普通の扇子に比べて、角が丸くなり、へたり易いのです。
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