優妃 讃良の着物についておもうこと
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2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
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2006/02/25(土) 綺陽会の宴会
装束の会である「綺陽会」には、海外にも会員さんがいらっしゃいます。インターネットというのは便利なものです。
その方が、日本に帰国しているというので、早速に宴を開きましょうと。今日がその日です。

待ち合わせ場所は「新宿、紀伊国屋書店前」

土曜の夕刻です。似たような待ち合わせの人と、本屋に出入りする人で、入り口はごったがえしていました。
「こんなんで、見つかるかな?」と心配してたら、見たようなトンビの黒マントのひるがえるのが目の隅に留まりました。
無事合流。心配なのは、顔を知らない海外会員の方。合流できるかな。
「じゃーん!」と綺陽会で出版した本を取り出します。
赤の目立つ装束の波打つ本は絶好の目印。
袴姿が3人も揃って、この本抱えてれば、きっと目出つでしょう。

しばらくして、同じ本を抱えた方がこちらに近づいて来られました。
無事合流です。

今回、男性は全員洋服でしたが、女性のうち3名が袴姿でした。
この会は、お稽古以外に博物館を回ったり、宴会をしたりするときに、女袴姿を推奨しています。お装束が袴姿ですからね。袴の利便性はよーく知っています。
私は松葉色の無地、他2名は黒無地でした。うち一名はショート・ブーツ、他は草履に足袋です。
私ともう一名は、京都の幾岡屋さんで買った二月のかんざし「薄紅の梅」と「白水仙」をそれぞれつけていました。舞妓さん御用達のこの店のつまみ簪は秀逸です。髪型は、どちらも、日本髪でなく、高めに結んだポニーテールなので、かんざしはポニーテールの根元に2人ともさしていました。

1次会が終わり、二次会の店を物色しながら、移動し、交差点に至ったとき、「皆いるね」「へ?」「走れー!」、点滅してる青信号を駆け抜ける。「もー!何させるんですか」、一番後ろを走ってきた海外会員の方が「袴って、ホントに走れるんですね」と。
袴の利点の一つに、洋服と同様の歩幅での移動があります。走ったりもまぁできます。まぁ、お嬢様は、洋服でだって走るもんじゃありませんけど。かつて「袴姿ははしたない」なんて言われたのは、この辺に起因するのかもしれません。

暖かい日でしたので、正絹の長襦袢と長着なら、羽織も不要でした。
化繊だと羽織かコートの一枚。
洋服勢は男性で言うなら背広着てコートでした。
正絹の強みはこんなとこにもあります。手入れが面倒なので、「暖かい」なんて理由だけで、着ようという人は少ないでしょうけど、正絹もちはこういう点も享受できているわけです。

楽しい時間はあっという間に終わり、慌てて、電車に飛び乗る。
新宿駅構内を、ホームを、滑るようにかけぬけていきます。
なんか、後ろで、「あ、卒業式!」なんて声が聞こえたような。
夜遅くなので、駅からはタクシー。
この時期におきまりの「もしかして、卒業式ですか」とタクシーの運ちゃん。
まぁ、松葉の袴の上は、黒紋付にみまちがいそうな黒地塩瀬に加賀友禅のとび柄小紋、1尺5寸の少し長めの袖。

2006/02/24(金) 真のインターナショナルとは
日本人は、「インターナショナル」と言うと、西欧の文化をいかに習得しているか、を想像することが多いように思う。
背広やドレスがサマになってるか、ホテルで西洋料理を食べるテーブル・マナーが出来るか。もうしょっと進むと「ソシアル・ダンスができる」とか「シェークスピアを知ってる」「西洋史を知っている」といった相手の国の文化をかじっていることも含まれてくる。

相手のことを知っているのは、インターナショナルとしては大事なことである。が、逆に立場から見てみよう。そういった場では、相手は同様に私たち日本のことを知りたいと思うわけだ。

インターナショナルを標榜する人でも「日本文化」を語れない人ってのは、いたりする。片手落ちである。
が、日本の文化は当然全て日本語で、日本独自の習慣なので、例えば英語でこれをどう表現すると、相手に「理解」して貰えるのか。
案外と難しい。

伝統的な「わび・さび」、着物の色目と洋服の色目の違い。振袖は未婚女性のものだとか、男性の着物は地味色ばっかだとか。

色柄からすると、装束の方が外人ウケはいいように思う。二倍織物の華やかな色は、男性でも多種多様。文様自体もシルクロードを渡ってきて変化の比較的少ないものだから、「立沸はペルシャのアラベスク模様から日本でアレンジされていったもの」といった説明ができる。衣類自体が、古今東西の融合の結晶。
でも、装束は別の問題がある。「今は、誰がどのように着用しているのか?」という点。着ている人は着物以上に着ている人は少ない。皇族の神事や神職、一部の結婚衣裳利用を除けば極めて稀少。

ひなまつりも、元は流し雛で、人形はケガレを移す形代(かたしろ)としてのものだし、「桃」もまた災いを防ぐ。なので、説明しようとすると難しい。

3月後半に、我が家のお姫さんは、海を渡ってイギリスに行く。
ホスト・ファミリーへの土産には、ひな祭りの内裏さまを描いた「かわほり扇」に人形サイズの有職生地を使った扇袋を持たす。

英語そのものが中学一年で会話になりえるレベルに至っていないのに、その状態で、この土産をネタに日本を語れるか。
日本語でなら、装束について、歳には似合わないレベルに熟知してはいるのだが、それを「英語で語る」のは、難しい。

2006/02/19(日) 襦袢の形
長襦袢の形には、実は2種類あります。
「関西仕立」と「関東仕立」、もしくは「関西衿」と「関東衿」と言います。
関西衿は「名古屋衿」という場合もあるとか。
着物類の仕立て方の用語は必ずしも共通ではないので、結構危険です。

昨日の呉服屋でのサイズはかりのときに「襦袢は関西仕立にしてね」と言ったら、「それなんですか?」と聞かれてしまい、寸法表の横に絵を書いて渡すことになりました。
今まで、その店ではそんな指定をするお客さんはいなかったようです。あいまいさを除去するには確実な方法です。

で、この二つの違い。
関西衿は、着物と似ていて、オクミ(キモノのソレよりはずっと幅が狭い)があり、衿も着物と同じように腰辺りに角が出ます。この角をひっぱると、着付けが楽なので、関西衿が好きなのです。
一方、関東衿は、オクミと衿がつながっています。道中着の衿のような感じです。一枚、このタイプの襦袢を持っているのですが、どこ引っ張っていいのかわかんなくて、ちょっと着づらい。
なもんで、注文するときには、確実に「関西衿で」と言わないと、関西衿になるとは限らないと実感した次第。

実際には、関西衿の方が多いように思います。仕立上がりの襦袢もそうだし、さっきサイトをパラパラと見てきたら、「関西仕立とさせていただきます」とか「指定のない場合は関西仕立となります」と書いているとこが、結構ありました。
私も、今まで、何も言わないで仕立ててもらってて、関東仕立が来たのは一枚っきりです。

できたら、お見せしますね。ベージュ地にげんこつ程の大きさの雪うさぎが飛んでる柄でかわいいんです。

2006/02/18(土) 着物の寸法は
先々週に、某呉服屋さんで、セールがあったので、襦袢を誂えることにしました。
で、今日は、その寸法を測ってもらいに行きました。
って、測ってもらうのは、身体ではなく、既存の仕立済みの着物です。新しい呉服屋さんを開拓したら、まずする作業です。

身体を測って貰って出した寸法は、何故か確実に立にも横にも大きなモノになってしまって、仕立て直しになるのです。
勿論、着物で測ってもらっても、「ホントにこれ着てるんですか?」と言われるのは日常茶飯事で、更に「仕立て屋さんから、電話で確認がきたんですけど」というのも、毎度毎度の話。

そんな話をしながら、店員さんは、着物のあちこちを測って行きます。
んで、やっぱり「身丈、4尺1寸5分なんですが、これでいいんですか?身長168cmでしたよね」と。
ざっくりと、「身丈=身長」と言われています。とすれば、168cmの私の身丈は 4尺4寸2分になる筈。上の寸法では、約158cmしかありません。10cmも短いんです。
でも、この身丈の着物で、腰紐位置はウェストです。お端折分は約20cm、折り返して10cmですから、腰紐が見える心配はまったくありません。

実は、身丈には、厳密には「体の奥行き」を考慮する必要があります。極端な例でいえば、著名なソプラノ歌手のようにドラム缶のような体型(ソプラノ歌手は上から見て、正円に近い骨格が最適とされています)と、骨皮筋衛門とを比較すると、身丈に体の厚みを考慮する必要があると おわかりでしょう。
私の場合は骨格的に厚みがない方で、しかも、バストもありません。この分身丈はさっぴかなくてはいけないわけです。
洋服の場合でも、私の場合、裾丈のワンピースを作るとすると、総丈(首から裾まで。着物の着丈にあたります)は140cmです。これにお端折を20cm加えたら160cmですから、身丈160cmは妥当なサイズです。

長襦袢の丈では、また「これ、本当ですか?」に。
長襦袢の丈は3尺4寸。約130cmです。
先ほど「着丈140cm」と書きましたが、これは、床丈のサイズ。今回の襦袢は街着なので、これより着物を短く着ることを前提にします。アキレス腱位の位置。これは「床上がり5cm」位。我が家の習慣では「電車に乗っていくときの街着の着付け寸法」です。
とすると、着丈は135cm。これより長襦袢は短くないといけませんから130cmというわけ。

袖丈は着物の1尺5寸に合わせます。「何分引きますか?」
なんでも、某TV番組で、「あんまり引くと、袖が出てしまうので、襦袢の袖丈は同寸か長めに」って言ったんだそうな。
「通常2分」なんですが、経験からすると、ちょっと、出てくるような気がします。1尺3寸袖だと気にならないので、1尺5寸だからかもしれません。「1分ひかえ」の「1尺4寸9分」にしてもらうことにしました。

でもって、裄は1尺8寸5分(肩幅9寸、袖幅9寸5分)ですから、仕立て屋さんがこの寸法表をみたときに、「なんだこりゃ?」と思うであろう顔が想像されます。

今回覚えたのは「通し」。これは、抱き幅(胸位置の身幅)と裾幅が同じ寸法のことを言うそうな。私は「通し」なのですが、裾を細く仕立てるケースもあるのだそうです。

2006/02/16(木) 舞妓さんは
13日の夜の部のお話です。

荷物を置いたら、今度は夜のコースです。
今日は、三条高瀬川にある おばんざいの店「めなみ」へ。
「おばんざい」というと、「家庭料理のおかず」というイメージですが、この店のは、料亭並のレベルの高さ。
百合根まんじゅうなんて、ひろうす位に丸めた百合根と何かの肉のすり身の団子を蒸してあつあつのあんかけにするという凝った椀モノです。以前は蓮根まんじゅうでした。季節により、日により材料が変わります。
次は、祇園の花見小路に移動して、お茶屋さんへ。
夏に行ったお見世です。数日前に見世出ししたばかりの舞妓さんに会いに。
玄関を入ると、奥のバーに行く廊下一杯に「目録」とか「のし」と呼ばれる、舞妓の見世出しを祝う、書き物飾りが飾られていました。
マンガ「玄椿」とか、小説「千代菊が行く」で話に聞いてはいたのですが、色紙位のものかと思っていたら、一枚一枚が全紙位のサイズです。
専門の玄人さんが描くのだそうですが、今はもう一軒しかないとか。中村雀右衛門さんの名前も見え、この店の格の高さを感じさせます。
当人は、「佳つ幸(かつゆき)」さん。まだ16,7歳の可愛い舞妓さんです。「はんなり、しっとり」より、きゃらきゃらと快活に笑う、可愛さの方が前に出ています。だって、自分の歳より娘の歳の方がずっと近いんですもの。昔の10歳やそこらで見世出しした頃に比べれば「オトナ」なんでしょうけど、やっぱり「コドモ」なんだって思いました。これが、「しっとり、はんなり」してくると「えずくるしい」といって、襟替えして、芸妓さんになるんですね。
同じ舞妓さんでも、お姉さん舞妓の「佳つ文」さんは、佳つ幸さんに比べると「はんなり」しています。なるほど、なるほど。

今日は、暖かいし、雨の心配もなかったので、袴は穿かずに、江戸小紋の二枚重ねに鳥襷の帯をお太鼓に上げました。帯揚げは桜の花びらを紋織りにしたニ藍の。桜は薄紅以外に薄紫も桜のイメージです。帯締めは変わり丸組み。街着風にコーディネートしました。

2006/02/15(水) 扇は九寸十一間
普段持ちの扇は男扇が好きです。
日の丸扇子なんかにも使う、あのサイズ。
普通に出回る扇子は男モノも女モノも、なんかせわしくあおがないと風が来ない。男扇なら、ゆっくり動かしても、十分に風が来ます。

さらに、畳んで、最後の一枚を畳むときに「パチ」と音がするとこも好きです。これは、きっちり鎮め折りに作られている、舞扇や男扇でないと出ない音です。
しかも、そこんじょそこらの、どうでも良いのではダメ。紙が薄いのか、ふにゃっとしてしまう。やはり、きちんとした扇屋さんのがよろしいです。

今回、宮脇賣扇庵にて、この扇の(型?)名称を教わりました。
「九寸十一間」というそうです。九寸は扇子の長さ。十一間は、骨の数を表します。

白無地なら、宮脇で買っても、千円ちょっと。

枕草子では「なつかしきもの」に「去年の扇」とあるので、きっと、紙の扇は毎年新調したのでしょう。高いものではないので、くたる前に新調したいものです。
紙が端になるこの扇は、普通の扇子に比べて、角が丸くなり、へたり易いのです。

2006/02/14(火) 上洛最終日
「天気は西から崩れてきて、3時頃に雨です」とTVは報じていました。
今日は、晴明神社から北野天満宮ですから、雨は確実でしょう。
「北野時雨」という言葉を聞いたことがあるのですが、北野天満宮では、確実に雨に降られるんです。
大方の荷物はホテルから宅配便にしてしまいましたが、会社への土産や壊れ物など、宅配できなかった荷物がありますので、まずは京都駅へ。
全日空ホテルと駅を往復する送迎バスが出来たので、便利になりました。
コイン・ロッカーにハンドバッグを除いて全て預けると、バスで堀川の一条戻り橋にある晴明神社へ。お参りを済ませて、水鏡まもりを頂いたら、隣のみやげ物屋へ。
ここで、なんと奥の機織りの仕事場を見せてもらいました。
長い長い町屋の土間を土産物屋にしてるのですが、さらにまだ奥は深く、自動織機が何台も動いていました。細いしなやかな正絹の糸を使うと、織物なのにしなやかな生地が生まれます。
説明してくれた梶原さんという職人さんに、見本生地だという番傘と町屋格子の図柄の20cm四方の記生地を譲ってもらいました。青鼠色の地に織り柄で雨模様にも見えるよれたような縞が入っています。
「今出川のとこの、西陣織物会館で、手織り機が見られるよ」というアドバイスに、次に行ったのは、もちろん、そこ。大半は西陣織りのみやげ物売り場ですが、売り場の周囲には何台もの機織りや糸巻き、パンチカード機などが置かれていました。昼を過ぎると、金襴の手織りの実現が始まり、人が群れていました。
一階の食堂で、にしんそばを食べて出てきたら、フロアの方では、着物ショーの開始。しっかり観覧しました。
建物を出ると、まだ2時なのに、雨がパラついてきました。
おや、オヤジ(我が家では、菅原道真公を親しみを込めて、こう呼びます)が「遅い!」とじれているようです。
北野天満宮までは、堀川今出川からはバスで一本。
北野天満宮の前には有名な豆腐屋さんがあります。いつも行列が出てきているのですが、さすがに、二月の平日には行列はありませんでした。
鳥居をくぐって、進むと、脇が梅園ですが、まだ咲いていないからでしょうか、扉は閉じたままです。
山門を入ったとこにある梅も、紅梅がちらほらと花を開いている程度。皆、その一輪、二輪を接写モードでカメラに納めています。
お参りが終われば、後は、北野白梅町に出て、京都駅へ。京都の外周になる西大路は渋滞しにくいので、快適に京都駅まで着けます。
「時間があれば、東寺にでも」と思っていたのですが、織物の仕事場を見せてもらったり、西陣織物会館を覗いていたりしたので、時間はなくなってしまいました。後は、お土産屋さんの時間。
夕食用に伊勢丹の地下でお惣菜とお漬物を調達しました。
お漬物は、みやげ物用のコーナーでなく、地元民向けの地下二階の鮮魚コーナーの脇にある方が「京都の味」です。
みやげ物コーナーのは、関東向けの味付け。京都のは、塩っけが少なく、甘いんです。これは好き好きなんですが、私は地元民向きの味が好きなので。もちろん、土産物用より安いのもポイント。
ホントは、五条烏丸のそば(正確には、松原通り東洞院)にある「矢部漬物店」のが、モロに「地元民向けの味付け」でお気に入りなんですが、今回、その側を通れなかったので。

帰宅すると、一歩早く帰宅してたお姫さんと一緒に、京都の惣菜と伏見のお酒で最後の「京都」を楽しみました。
やはり、京都の食べ物には、京都のお酒が合います。

2006/02/13(月) 上洛中日
昨日、伏見稲荷にお参りしたからか、真っ青な晴天。
まずは二条城横の神泉苑へ。梅よりも椿がさかり。
その間をあひるさん達が闊歩しています。
太鼓橋は補修され、渡れるようになっていました。
そして、料亭の前には「竜頭ゲキ首」というでしょうか、龍の頭のついたお座敷船が停泊していました。
面白いというか、笑えるというか。
次は二条城。
以前、花見で夜に入ったことはあるのですが、昼に入るのは初めて。
書院から本丸へと見ていきます。
庭園はやはり椿が盛り。他の木々が丸裸なせいか、松の緑が目立ちます。
天守閣跡で、新町通り六角上ルの紫織庵に電話を入れて、向かいます。
ここは「要、電話予約」の町屋博物館です。といっても、「これから行きます」程度の1時間程の直前でも大丈夫です。
町屋というと、通りに面して格子があって、ばったんしょうじがあって、というのを想像しますが、ここは「大壁造り」という、壁+門の形式。着物や長襦袢の復刻版を販売するお店でもあります。
今回のねらいは、羽織の肩裏用の生地の調達。町屋建築を堪能し、襦袢生地をひっくりかえして、天使と楽器の柄の生地に決めました。ちょっと大きめの柄ですから、羽裏には映えるでしょう。
次は、四条烏丸のりそな銀行へ。今日は月曜日という平日。銀行振込必なものがあったので。
また、烏丸通りを蛸薬師まで上がって西に入ったとこの「マエダコーヒー」で遅いお昼ご飯。もちろんコーヒーが美味しいですが、ホット・サンドとスパゲティもオススメです。
ここで電話を入れて、次に向かうのがレリコ・ジャパン。烏丸通りから蛸薬師を東に入って、東洞院を上ル。
装束司ですが、人形サイズの有職生地も扱っています。扇の袋用にこの生地を分けて貰おうと。「まだ、サイトに載せてないんだけど」と新柄も見せてくれて、そっちは、帯にするといい感じで、あれも、これもと頼んでしまって、うーむ、予算オーバ気味。
東洞院を六角通りまで上がって、東に向かいます。
富小路を過ぎたとこにあるのが、宮脇賣扇庵。京都に扇屋さんはいくつもありますが、私はここが一番のお気に入りです。
今回は、お姫さんが英国留学(3週間だけど)するので、そのホームステイ先へのお土産の調達です。先ほど、レリコ・ジャパンさんで買った有職生地はこの扇の袋用です。
時期柄、お雛様の絵のかわほり扇がありました。お姫さんには、是非とも着物とか装束について語って欲しいので、有職雛の絵のは最適。
「外国の方には、こんな図柄も好評ですよ」と出てきたのは、扇面経の写しの図。こちらは、殿が気に入ってしまって、自分ち用に買ってしまいました。
六角通りをさらに東に進むと、寺町通りにぶつかります。これを下って、手頃なところで、隣の新京極通りにズレて、さらに下ります。
錦天満宮でお参りして、お水を飲みます。
ここからすぐ下がると、八つ橋の老舗の一つ西尾の八つ橋店があります。
この店だと、1パック250円で色々な味のが買えるので楽しい。
何故か冬場はちょっと種類が少ないような。チャッカリと黒ごま味の真っ黒けの八つ橋もでてました。昨年は1店だけだったのに、受けたのか、全ての八つ橋店が扱うようになっていました。
ただし、黒ゴマ味は、ニッキを入れないので、ニッキ味がダメな人間にも大丈夫。殿は普通味とゴマと二種類を会社用に調達してました。
新京極を四条まで下ったら、今度はまた東に向かって歩きます。
次に行くのは、祇園の幾岡屋さん。舞妓さんのカンザシで有名なお店ですが、縮緬地の名刺入れとか、手頃な帯揚げ帯締めといった舞妓さん方の普段使いの着物小物も豊富な店です。
二月のかんざしは水仙と梅とか。梅は以前買いましたので、今回は白水仙のを買いました。そして、三月の黄色い菜の花の。
一力茶屋の前の信号を渡って、よーじ屋さんへ。私の口紅はここの京紅色のとローズ色の。着物のときは京紅色、会社に行くときはローズ色のを使います。はげ難く、発色が良いのでお気に入りです。
最後は、四条烏丸の大丸に戻って、殿がお酒を調達。
荷物も重くなりましたので、帰路はバスです。

2006/02/12(日) 上洛
京都に行きました。
まずは、朝、お姫さんの送り出しから始まります。彼女は、同じ3日間を学校主催のスキー教室で水上(みなかみ)で過ごします。
いつもより、ちょっと早く出なければならないと思ってたら、案の上、出そびれました。殿が車で送って行きました。電車を乗り継いで、レの字に動くので、乗り換え待ち時間の関係もあって、電車に乗り損ねた時間でも、車でなら間に合います。幸いにも今日は日曜日。出勤ラッシュもなく、道は空いており、遅れずに到着できたとか。
殿はとんぼ帰りで帰宅。
今度はこちらが出発です。東京駅11時の新幹線といっても、ここからでは時間がかかる上に「新幹線の写真を撮りたい」だの「お昼は、大丸のデパ地下のお弁当にしよう」というので、その分の時間も取らなくてはいけません。

今回の私のいでたちは、
陰萌黄の行儀の江戸小紋に、柿色の小梅の江戸小紋を重ねて。
帯は、紫地に白糸で浮き織りした鳥襷(たすき)紋の有職帯。二部式にしてあって、お太鼓部分はカバンの中です。袴は紫地に桜の刺繍。これに、黒紋付の羽織を防寒用に着て、総花柄の長羽織を重ねます。
黒紋付は丈も裄も短いので全く見えません。(なんちゅう使い方)

カバンは、キティ柄ながらグレー地なので、シックなコロコロカート。しかも、珍しく柄が長いという、嬉しいもの。
手持ちのハンドバッグは、帯と同生地の鳥襷。

京都に着いたら、奈良線に乗り換え、伏見稲荷の最寄駅「稲荷」下車。荷物はコイン・ロッカーに預けて、参拝です。
10日が初午祭でしたが、今日もまだ駐車場は込み合っています。

今回の目論見は「全山一周」。いつも途中の「四辻」までが限度でしたので、今回は「今日はここだけ」と計画を組んできました。
なぜか、足がするすると動き、あっという間に四辻に到着。
「あれ、こんなに近かったっけ?」と殿と会話。
寒い位の気候ですが、低山に登るには、案外と向いている気候なのかもしれません。
さぁ、四辻からは、三の峯、ニの峯、一の峯と連なって、くるりと輪を描いて、四辻に戻ってくる道筋です。
かるーく、上下しながら一の峯に向かって登っていきます。峯毎のお宮さんは全く同じつくりなので、同じとこに戻ってしまったような錯覚を覚えます。
一の峯を過ぎると、ほぼひたすら下り道。谷あいに沿った道を下ると、先ほどの四辻に戻ってきます。
下山して、お札や杉のついた破魔矢を頂いて帰ります。

夕食は、四条河原町の高島屋のデパ地下で調達。お刺身と炊き合わせのセットに、蛸のおこわとおじゃこのおこわを調達。そして、地元民ご推薦のお豆腐屋さんのおぼろ豆腐とくみあげ湯葉。阪急と高瀬川の間の小経にあるお豆腐屋さんです。京都はどこのお豆腐も美味しいですが、その中でもピカ1の美味しさ。
ひろうすなんかも美味しいのですが、今回はウィークリー・マンションではないので、調理はできませんので断念。
お宿は、二条城前の京都全日空ホテル。京都の中では一番宿泊回数の多い場所です。ちょっと交通の便は悪いとこなんですが、なんか気に入っています。

2006/02/11(土) 大丸 きものリサイクル市
昨日、大丸東京店で行われている、リサイクル着物のセールに行ってきました。
複数のリサイクル屋さんが出店してというタイプでした。
だからか、リサイクル品といっても、かなり品数が多く、また様々なものが出ていました。
で、買ってきたのは、シルック絽の反物。黒、紺、臙脂の無地です。2000円前後だったので、超お買い得。
夏袴にしようと思って。夏の正絹絽は快適なのですが、いかんせん、正絹なので、扱いが大変で。シルックなら、化繊でも比較的正絹に近い通気性があるので、いいかと。しかも、袴に最適な濃い色の無地なんて、もう買うしかないです。

2月絵日記の続き


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