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2006/10/20(金)
子供の着物の調達
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なんとなく、秋から冬の気配を感じる今日この頃。 もう天気が良くても、単の着物では寒さを感じます。 まっこうに袷の既設。
今日は「子供の着物」の調達について。
昔は、子供のものなんて、家で縫ったんでしょうけど、 今の着物好きさん達はの大半はお裁縫ができません。 「仕立てあがり」や「リサイクル品」が頼みの綱。
とはいえ、「着もしない嫁入り道具」として箪笥の肥しにしていた着物が「もう娘も孫も着ないから」と出回っている、大人用着物に比べると、子供用はそもそも希少です。 普段着物は、親の世代に比べて早く消えて洋服になりましたから、主に晴れ着が中心なんですが、私の七五三の着物なんて、もう本裁ちになっちゃってて、お子様には到底着られません。 または「娘や孫に着せる」といって大事に保管しているお家もある。 いっそ「親は期待薄でも、七五三には着せるだろう」と思っているのでしょうか。婚礼衣装や成人式の振袖もリサイクル屋に出難いもの。皆、思い出と共に保管しているのかもしれません。 普段着着物は、大人物と同様にリサイクル屋には出回りません。 子供のなんて、大人以上にドロドロ、ボロボロですもんね。
狙うなら、常時店をあけているリサイクル屋よりは、「レンタル落ちの大放出」の方。七五三の着物のレンタル落ちが出ます。 我が家のお姫さんの矢絣着物や袴は、七五三のレンタル落ちです。
さて、一方、既製品の方。 至極稀に一つ身、三つ身、四つ身のウールの着物なんかお目にかかれることもありますが、歳を追う毎にその機会も減っています。 子供の既製品と言えば、七五三の晴れ着位しかないに近い。 その中で、比較的地味目なのを調達して普段着にする手も。 困るのは、10歳前後。7歳用のは着られないし、大人のS寸にはまだ小さい。「十三参り」は、まだ既製品の着物が出回る程には一般化してはいません。我が家はあきらめて、この時期は「お誂え」しました。
後は腹を決めてお誂えです。 サイズを伝えれば、仕立ててはくれます。 問題は、子供っぽい専用柄が手に入り難いことでしょうか。 そこそこの老舗の呉服屋なら正絹の子供向けの反物は用意していることもあるのですが、化繊は稀です。 私の子供の頃のような「化繊の七五三用反物」って稀です。
もっと腹をくくる気なら「自分で縫う」 近所のソーイング・センターの生地売り場で、和柄や更紗柄、 いっそぶっとびに無関係な柄でも、厚手木綿で縫います。 子供のものはサイズが小さいので、比較的縫うのが楽。 段段と大きくなりますから、腕アップには最適です。 子供向きな柄もここなら十分にあります。 腕が上達してきたら、化繊反物に手を出して、セミ晴れ着に挑戦。 ティーンになれば、大人用のS寸に肩上げすれば着られるようになる子が多いですから、自作もその辺までで済みます。
赤地に蝶が飛び交い金泥プリントな着物だとか、生成りに井桁絣模様のビシバシに「男の子向けじゃん」着物だとか、紺地に赤の絣の袖なしでミニ丈の「忍者ですか?」着物だの、色々と作りました。 浴衣の方はまともなデザインで仕立ててるんですが、なぜか浴衣以外は変なのばっかだな。一応「晴れ着」はあるからいいと思ってたのか。 浴衣はそれで祭りに行く「晴れ着」だから。
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