|
2006/10/14(土)
子供の躾と着物(2)
|
|
|
子供の着物を用意してあるかと、「子供に大人と同席する際の躾をしてるか」は同じレベルにあるように思われます。 現在において、着物は礼装です。大人になって着物好きになり、普段着から礼装まで何段階にも持つということがあっても、子供の着物は、あっても、振袖と浴衣という家は多いようです。それすら「七五三に買ったものを着れる限りは」程度なことは多いです。 「お姉ちゃんの着る着物がなくなるから」と七つのお祝いなのに、七つ用の着物はお姉ちゃんで、自分は3つの祝い着で七つの祝いをするなんてこともあったり。 「子供でもしかるべき場に出るときの衣服を持つ」と考えてあれば、こんなことは起こらないんですが、そういう機会が希少になっている家庭では、突然の事態に「あれあれ、何着せよう」と大騒ぎ。 そもそも、そういう家庭の場合、衣服と並んで、そっち向けの躾だってできているでしょうか? やっぱり衣服と躾ってセットなんですよ。 そして、「きちんとした格好をしているときは、きちんとする」、子供にも判りやすい区別です。
そも、衣服によって立ち居も違います。着物の立ち居は着物を着ないとその動きの意義がわかりません。お茶道にも一見不可解な動きがありますが、それらは、着物を着ると必要不可欠な動きであることがわかります。無用な動きとして形で教えるよりも、必然の動きとして身に付けた方がずっと良いです。
しかし、小さい頃から親に同伴されて様々な席に出た私と、お留守番派の殿では、子供の同伴はまっこうから対立。 とはいえ、核家族一人っ子なので、同伴せざるえないのは必須。 「普段着でオマケのように同伴」なケースも一時期発生。 そういうときは、区別のつかない子供が騒いで迷惑をかける事態に。 以降、断固として「大人しくさせる場=正装させる」を強行。 装束の場でも、長袴を特別料金で調達しました。面白いことに長袴にウチギのときには、じゃれたりしません。面白いもんです。
|
|
|