優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/09/03(土) 9月の着物は
サイトを開くと「今月の記述はありません」と。
もう9月なんですね。あっという間に8月が過ぎました。

9月の着物。これは5月6月の着物と同様に「アイの着物」になります。つまり、1週間毎に、着る着物の季節グループが変わるというわけです。

まず、厳密な季節の流れで書くと
9月9日(重陽の節句)までは薄物。但し、スッケスケの紗は控えて、絽や紗紬、絽紬など、薄くても透けの少ないもの。
中旬(10日から20日位)は、夏着物。夏大嶋とか夏結城、サマーウールなど、透けない夏物。
下旬は単モノ。お召しとか縮緬の単仕立の登場。
で10月になると、袷です。

洋服でも10月1日から長袖です。9月当初に学校に出てきたときには、「半袖でも暑いゾ」と思っていたのが、10月1日には、不快感もなく、長袖の冬服が着れてしまうのが不思議な程。
9月の15日に八幡様の大祭があるのですが、暑いのはこの前後数日迄のこと。ここから急激に涼しくなって行きます。
だから、この頃に夏大嶋とか、単仕立の縮緬だとかを着るのがヨシというのは、まぁ妥当な線です。
9月が」暑いといっても、気分は秋ですし、学生で言えば「夏休み終了、二学期開始」ですから、ちょっと気分を秋よりにしたいところ。洋服でもビシバシのシースルーは8月末迄で。
もっとも、私は「スッケスケの紗」って持っていません。だから、「8月末で着られなくなるもの」って実はなかったりして。薄漂(うすはなだ:水色のこと)や薄萌黄(うすもえぎ:黄緑や緑の薄い色)は敬遠して、濃い寒色系を使うか、薄色には濃い色の紗紬の羽織を合わせたりします。って、濃い寒色は盛夏も着ます。

「9月に浴衣は着られるの?」は、季節合わせで言えば、「もう着ない」になります。
もっとも、ソレは「着物として外出着に使えるか?」であって、そんなことを言っていた頃は、一年中、室内着は浴衣でした。
夏の初めのお祭りでおろした浴衣は9月に入って、洗濯して、室内着に格移動しました。

浴衣の中でも格が若干高い、綿縮、綿絽、綿紅梅、絹紅梅は「盛夏着物」扱いですから、衿をかけて、秋の初旬は問題ナシです。
綿コーマに衿をかけるのは、似合わないので、外出着には無理。

で、こんな格合わせなんですが、洋服だって、当時としては、室内着としてしか着てない Tシャツで出かけちゃうわけです。9月の前半は洋服だとそんな格好ですよね。
そうなると、着物として同格な浴衣はダメなの?って思うのは不思議じゃないわけで。
そういう場合は「相手との格合わせ、季節合わせ」に準じましょう。相手がTシャツにGパンだったら、9月の前半は浴衣もOKってのはどう?
ポロシャツだったら、衿をかけた綿縮の類。

私の居る辺りでは、「浴衣は八幡様の大祭(9月15日)まで」です。ワリと妥当な線だと思っています。
個人的には、20日辺りから着物は単仕立、襦袢は絽か紗、衿は塩瀬(冬モノ用)です。
足袋は、電車に乗る以上の場合は私は一年中履きます。
なんでかって言うと、電車に乗る=長時間、ですから、素足に下駄だと、夏は汗をかくので、鼻緒のとこですれてしまうのです。すれたら、もう歩くのが苦痛になりますから、長丁場になるときは足袋必須なのです。「浴衣で衿もかけずに足袋?」って思うでしょ。踊りを踊る人は、やっぱり足がすれるんでしょうか、足袋を履きます。だから案外と問題のない取り合わせです。
お茶やってる人は、紗の着物に麻の足袋なんて、カッコの良いものを履きますが、高いので、私は綿ブロード一筋。
あ、レースの足袋ソックスのときもあります。初夏、晩秋は足袋に重ねると織柄が際立って綺麗です。夏はレースのだけで。

とにもかくにも、初夏と残暑初秋は着物の季節がぐるぐると変ります。揃っていないうちは、着ないという選択肢もありますが、着物なら絽や紗紬、浴衣なら綿縮や紅梅のように長い季節を着られるものから揃えていくと、袷の季節につなぐことができます。
多分最初は、綿コーマの浴衣、次は正月用の袷の着物や冬物の木綿やウールと揃えていくケースが多いと思うのですが、その次は絹モノや化繊なら紗紬、木綿なら綿絽や紅梅にしてはどうでしょうか?、それも最初は初夏から初秋まで着られる濃い紺地や、薄紅色(桃色)にして。盛夏オンリーの麻やスケスケ紗、アイの夏大嶋や単モノはその次に揃えるものとして。


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