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2005/07/09(土)
浴衣でどこまで行くの?
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梅雨の期間。雨が降れば、やはりそれなりに涼しく、襦袢を着ない浴衣程度では、ちょっと涼しいです。 天気良ければ、襦袢どころか、下着着てても暑いのにね。 もう7月に入っているので、単でなく、薄物の時節に入りますが、今日なんかだと、また単を着たくなるような。
で、今日は浴衣の話。 ここ数年、浴衣の売れ行きが爆発的に良いようです。 デパートも、普段のしみったれた呉服売り場とは別に浴衣の専用コーナーを設けたり、スーパーも、なかなかな広さを確保しています。
また、23区など洋服のブランドも参戦してきてるし、もちろん、蕪松庵などのカジュアル着物のブランドもこれぞと布陣。 この辺は生地にも凝っていて、コーマ地でなく、綿縮みや綿紅梅風の変り織りを生地として、振袖もかくや、という艶やかでカラフルや柄を用いています。 その中でも、意外にも、紺地に白や、白地に紺柄の伝統的なコーマ地の浴衣も復権だとか。「周りが華やかなので、単色は逆に映える」だそうで。意外にも目立ちたがり屋さん御用達だという。
で、この浴衣。以前なら、縁日、花火大会、夏祭り、といったとこでしたが、最近は「ワンピース感覚で、デートにも」という。 つまり、シャレたレストランでお食事なんかもしちゃおうって寸法。
日本の場合、ほとんどのレストランや映画館、劇場では、服装規定がないので、浴衣姿で行くことは、意外にもノープロブレム。 敷居の高そうな歌舞伎や能楽堂、海外招聘のコンサートもオペラもOKなんですよ。 だって、GパンにTシャツで入れるんですもの。 浴衣は、夏場はソレくらいの格付けですから。
でもね、能楽堂や歌舞伎だったら、周りの着物は夏でも絽の訪問着とかがいます。襲名披露公演ともなれば、この人数が増えます。熊谷だともう「地方周り」になるので、来週末、歌舞伎の襲名披露公演です。以前も訪問着だらけでしたので、多分今回も。 大学時代、クラブの先輩が海外招聘オペラをGパンで行ったそうですが、回りはイブニングドレスだったそうです。
周りの人が、そういった格の高い格好をしているなら、私もそういった格好をしたいと思う方です。 イブニングドレスとか、訪問着なんかを問題なく、着て良いなんて機会はそうありませんからね。ここぞとばかりに。 「チャンスだ!」
そして「同伴者は何を着ていくのか?」も大事です。 格合わせは洋装・和装に限らず必須です。
相手が、ネクタイ背広で行くというなら、そうそう普段着な格好はできません。 夏の衿をかけない浴衣や、冬の銘仙やウールは× とび柄の小紋(小紋の中でも格が上の方)や江戸小紋、付け下げ、訪問着あたり。夏場なら、絽、紗、無地の紗紬辺り。
せっかく、大枚はたいて食事やコンサートに行こうというなら、服装にも気張ろうというのが、我が家。多分一番大事な結婚要件だったかもしれません。「行く先と服の格付けが合っていること」 子供の頃は「デパートに行くにも正装してった」って経験はお互いにありますから。 「Gパンで十分よ」と友人に笑われたんですが、箱根の富士屋ホテルも一張羅のスーツで気張って行き、夕食時には小紋の着物で行きました。Gパンでもいいかもしれないけど、正装してっても、おかしくないですからね。
逆に私が衿かけない浴衣に素足で行くとこといえば、縁日か、日々の買い物あたりでしょうか。 それより遠くは、同じ浴衣でも、高級浴衣に分類される綿縮みや綿絽に半襦袢を着ていくか、化繊の紗紬などに。 そして下は袴。(げらげら) 紗献上なんかをお太鼓に結ぶとシャレてるけど、袴なら帯なしでも、相当になりますものね。
写真は絽の着物に絽の袴の組み合わせ。っどちらも正絹。
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