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2005/06/01(水)
衣替え
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ど天気です。熊谷は32度まで行くとか言っています。しかも「湿気も多いので、夕方以降も半袖で十分」とまで。 ひぇひぇ〜。お姫さんもやっと夏服に替えて嬉しげに。 昔は、旧暦4月で衣替えでしたので、5月には単に着替えてたんですよ。しかも、ここんとこの、「4月から7月並の気候」なんて言ってた日には、厚手のウールのジャンパースカートに共布のジャケットなんて冬仕様で来いなんて非常識もはなはだしく。
お嬢様学校では、5月から夏物生地の長袖に代わったりと、合いの服もあったりするのですが、それ以外の学校で、夏冬の二種類しかないことの方が多いですね。
着物の衣替えカレンダーでは、現在では、六月の一日からが単となっています。といっても、5月の末迄、正月に着てたのと同じ着物を着るわけではありません。袷といっても生地の薄いのに段々と換えて行きます。単になっても、正月の着物と同じものを裏をナシにしただけではなく、単用の反物を使います。
六月は一週間毎に着るものが変わって行く時期とも言います。 紗袷など、その典型で、6月の前半だけの贅沢なもの。
西洋では「ジューン・ブライド」といって、雨天の可能性も低く、爽やかな気候で結婚の絶好の日和ですが、日本では、この時期に執り行うと「着ていくものがないじゃない」という困った時期です。後半は入梅し、雨の対策も必要になるので、着物でのお呼ばれには困った時期です。
この時期には「着物は着ない」という人もいます。数揃えの足りないうちには、どうしてもこうなるのもいたしかたないこと。 冬モノで着物好きになった人には、「これからは夏物に挑戦」としたいところですが、その前にある、この単の時期は中々困ったちゃん。
数少ない着物でこの時期を通過するための対策をいくつか。 もちろんカジュアルか、街着程度の範囲です。 結婚式に呼ばれたとか、お茶会に出る人は、それなりに。
★高級浴衣でのりきる 奥州木綿という地が茶に藍染めしたものや、綿絽、綿縮みといったちょっと良い木綿地は衿をかけて夏着物扱いにできます。
★春秋兼用の単と盛夏モノ お召しや本塩沢を単に仕立てて、袷と単の時期に間に着ます。 暑い時期は4月位から着れるし、秋も衣替えの10月迄が本来ですが、気候がよければ11月でも。 色柄は初夏と秋の両方対応できるものが最初の一枚には便利。 縞柄のお召しは絣柄に比べて絣の手間がない分割安な上に、両対応できるので便利。帯や小物とあわせて初夏を、秋を演出すればよいので、意外と何色でも大丈夫。 盛夏モノとしては、紗紬は期間が長く、格の幅が広く便利。 ★数で対応化繊だ 手軽な化繊なら、合いの単、薄手の単、紗紬、絽、紗と数買えます。5千円から1万円位の手軽なモノで季節に対応するのも。
って、私はどうしていたかというと、最初は「数で対応化繊だ」でした。次に「高級浴衣」で綿縮を買い、昨秋からお召しで今年の春まできました。そして、祖母たちの着物の山の中で今はあっぷあっぷ。手で触ったくらいでは、単仕立てのはよくわからず、羽織ってみて「紗だ!、ウールの単じゃん、もっと早く着ればよかった」なんて思ったり、「大島の単っていつ着るの?」とか。
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