優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/06/28(火) 着物は出会いモノ?
あいも変わらず、天気はいいわ、梅はますます降ってくるわ。

今日は「着物は出会いモノ」というお題で。
着物はおおよそ一品モノです。特に訪問着などの絵羽モノは同じものに出会うことはまずありません。
チェーン店だと、別の店舗で同じ柄に会うこともありますが、それだって「同じシーズン」に限ったことで、季節が遷れば、同じものには出会えません。

更に作家モノなどは、「今年の作品で、もう作られないのだそうです」というものもあるので、「同じ作家モノ」でも、「いつまでもあると思うな」の世界。

でもちょっと待ってください。一枚千円のTシャツだって、同じ柄のものに出会えることはまずありません。
簪だって、ブローチだって、ファッションを構成するものは何だって「二度とは会えない」んです。

だのに、どうして着物って「出会いモノですよ。これを逃したら、二度と同じものには会えませんよ」なんて言うんでしょうね。それは、とても当たり前なことなのに。

確かに、手放したくない程気に入った柄というのはあります。
でも「どちらかといえば、コレかな」なんて程度の場合は、まず確実に次の機会があります。
「似たような色柄」でよければ、いくらでも機会はあります。

沢山の着物を見て、その後に、「これしかない。これを離したら、私は一生後悔する」と自分で思うときには、それを買う価値がありますが、店員に「一生後悔しますよ」と言われて「そうかしら」と思う程度なら、やめた方が良いです。

2005/06/26(日) 梅が豊作
大体、一年おきですが、我が家の梅が豊作です。
完熟の梅が日に1kg強降ってきます。
パソコンがあるのは1階の庭に面した和室ですが、この前に梅の木があるので、「バサ」っと葉をゆするような音の次に「ボカ」っと音がして梅が落ちてきます。
小田原の梅園で買い求めて友人が送ってくれた梅だからか、南コウ梅もビックリの巨大な実がなります。「梅の実は白梅」と聞いたように思うのですが、紅梅にも若干小ぶりながら実がなります。熟すと、表がスプレーをかけたような紅になります。

割れた梅は梅干にはむかないので、煮梅にしてみようと思ったら、完熟梅はすぐに火が通るので、姿もなくぐずぐずに。
それなら、と、カナアミで漉して梅ペーストにしました。
梅には種もあるので、漉す際にはそれをどけながら。
だから1kgの梅からは1kgの梅ペーストは出来ない筈なのに、既に3リットル入りのタッパーは満杯状態に。
ええ、もちろん、いい梅を選んで、梅干も漬け込んでいます。こちらも2kgがとこは漬けました。

まだまだ枝には青梅な実が沢山ついています。上の方がお日様にあたるから先に熟し、下の葉陰になるとこはまだまだなわけ。

「ヨーグルトやパンにつけて食べるから」と実家が貰ってくれるとは言いましたが、3リットルのタッパー貰ってくれるんでしょうか?

まいったまいった

2005/06/25(土) 袷で良いといっても(結婚式の場合)
今日も良い天気。梅雨の晴れ間と言いたいとこですが、梅雨前線は太平洋上をはるか遠くにあり、寄ってくる気配もないとか。

今日はうちの殿が会社の部下の結婚式に招かれました。
夏のフォーマルなんてないので、冬の黒のダブルに冬の白ネクタイで。
会場は昨今はやりのガーデン・ウェディング。席も木立の中に用意されていたそうです。西洋のジューン・ブライドにはうってつけな会場。
しかし、ここは日本なのです。6月といえば、冬モノを着る状態じゃありません。西欧に比べるとずっと暑く、蒸すのです。

「夏場の結婚式の着物は袷でも良い」なんて話は、室内でクーラーを効かせてこそ不自由のないものであって、戸外では、無理なこと。

さすがに新婦をはじめ女性招待客は、チャッカリと袖なし夏仕様のドレスだったそうな。が、男性は新郎をはじめとして冬服。
新郎の白燕尾服なんてレンタルなのだから、夏服用意すれば良いのに。

そして、親族席はやはり、黒留袖だったそうな。しかももちろん袷の冬物。すごーく暑そうに見えたとか。

手持ちの黒留袖に単や薄物のものを持っている人は、相当珍しいんじゃないでしょうか。だから、うちの親のように「結婚式は夏場は絶対にしてはいけない」なんて年配は言ったものですが、最近は余り気にしないのか、着物掲示板にも「夏の結婚式に着物を着るにはどうしよう」という質問があちこちでいくつもあがっています。

結婚式をする人は招待客の衣類のこともちょっとは気にして欲しいものです。

2005/06/21(火) 欲しいけど不要なキモノ
入梅宣言はされましたが、余り雨が降りません。
紫陽花も咲いたのに、雨がないと、ひからびたように見えてどうも。鉄線は第二段が咲いています。遅咲きのツツジとサツキはそろそろ終わり。
梅の実は着々と膨らんでいます。
「一番上まで咲いたら梅雨明け」な立葵は既に上2,3輪を残すばかり。今年は梅雨が短いのかしらん。

で今日のお題。
呉服屋に行くと、やたら勧められるモノの一つが黒紋付。
言い方としては、「必要になるものですから」と言うのと「必要になったときに誂えるのは縁起が悪い」ということで、「結婚を控えた人」「成人式、もしくは19歳の厄年」の人をはじめとして「持っていない人」には「諾(うん)と言うまでは放さない」程の強引さで売り込んできます。うっかりしていると、ムツキを付けた子の分まで買わされかねません。
元々は、庶民の最大礼装服なわけで、葬式に限ったものではなかったのですが、昨今の万事略式化に従い、和の稽古事もしていない女性が着る機会と言えば、家族の葬式位になってしまった次第。値段・質ともにピンからキリまであり、「身分相応のもの」といっても、どの辺が「相応」なものやら検討もつかない。

似たようなものでは「黒留袖」こちらも、単なる(?)礼装の一つなのに、今となっては結婚式の身内でもなければ用はありません。
加賀友禅、京友禅、江戸友禅をはじめとして、日本刺繍に中国刺繍など、伝統的なものから斬新なもの、プリント技術で見た目の割りにはお値段手頃など百花繚乱。

更に、昨今の葬式や結婚式の場合、「貸衣装」というものもあります。「身内のとき数回」と割り切るなら、借りようと割り切ってしまうのも一つ。「黒ければいいんだろ」と言わんばかりの化繊の黒紋付よりはマシなんじゃないかと。

「既にあるのだけど、箪笥の肥やしにしておくのも」という場合、着ようと思えば、着る機会はいくつかあります。

まず、黒紋付。袴をはくとホラ宝塚の生徒さん。ティーンの娘になんか正月に着せてもなかなかいい雰囲気です。卒業式や入学式なんかにも良いです。
ウチのお姫さんは小学校の卒業式に黒紋付に袴を穿いて、お世話になった学童保育園などに挨拶に回りました。
祖母の葬式も黒紋付に袴でした。

正月を威厳めかしくしつらえるなら、子供には黒紋付に袴、大人の女性は黒留袖などとやると、なかなか「お大名のお正月」。
もっとも、家族全員の合意がないと、「揃って」にならないですが。こうなると、お父さんは黒紋付に仙台平の袴でないと。

キモノ市でも、振袖と並んで留袖は陳列数の多いもので、惹かれてしまうのですが、「いらないなー、でも綺麗だなー」と一山ひっくり返してしまう私でした。

ちなみに「黒」を「喪」の色とするのは、西洋の考え方。
明治時代に黒を喪服とすることが定着したそうです。
日本では「一番上級の色」でした。装束でも、最上位の束帯姿は黒です。冠婚葬祭に黒を着るってのは、そういう意味でした。
ちなみに、古代の日本の「喪」の色は白、仏教が入ってからは鈍色(にびいろ)という青鼠色を用いました。また、親族ではないが、関わりの強くあった人に対しては「心喪」といって花田色(青磁色に近い)を用いました。他の列席者は喪の色ではなく、礼装(位に従った色の束帯)を用いました。

今黒地のキモノがマイブーム。黒地小紋などが増殖中です。
また、なぜか、夏モノの薄物には黒無地は普段遣いOKなのか、スケスケの紗の黒無地、織り柄を浮かす紗紬など色々あります。

2005/06/18(土) 高校の同窓会に
入梅してしまってドキドキでしたが、幸いにも晴れました。
雨天だと着物を換えたり、コートの準備をしたりしないとね。
今日は高校の同窓会です。3月は皆が多忙だとかで、ズンズンずれて今の季節になった次第。

今日の装いは、下ろしたての浅葱地絽の訪問着に臙脂無地絽の袴。
どっちも正絹なので、涼しさはバッチリ!

しっかし、卒業してもう20年以上になるのに、皆さん変わらないのは何故なのでしょうね。結婚し、子供を育てたというのに、余り体型も顔つきも変わっている人もおらず。
若干結婚年齢が高めなこの同期の子供達の多くは、中学入学前後。直前組は無事通過組からノウハウ伝授があちこちで。
しかし、悲しいことも。なんと、同期の一人の死が。しかも自殺だったそうです。彼女の身にどんな苦難があったのか、新聞などで自殺者が増加しているという話は知っていましたが、こんな身近なところにもその一人がいようとは思いもしませんでした。

2005/06/16(木) 京都長期滞在計画
京都旅行というと、どうも1泊とかせいぜい2泊です。
でも、こうすると、目的の神社仏閣を巡り歩いたら、買い物に使える場所や時間は限られてきてしまいます。
観光客相手でない店は、普通の時間(6時とか)に閉まってしまうので、行けないことも多くなります。
先日だって、京都行ったのに、幾岡屋さんの前についたのは夜の八時。錦小路だって真っ暗だし。鍵善も閉まっている。

博物館の類もなかなかいけません。
図書館も背表紙見てくるのが関の山。

なーんてわけで、第二回、京都長期滞在計画です。

「滞在する」が目的なので、「ご馳走を食べる」は二の次。
ウィークリーマンションを1週間借ります。一週間で4万円位なので、3人で住め(?)ば、安い宿よりも安上がり。
しかも、台所に冷蔵庫、レンジ、ガス台完備ですから、ご飯を炊いて、食事を作ることができます。お惣菜文化の充実した京都では、おジャコや漬物の類を常備してご飯をたけば、ちょっとしhたお惣菜を買ってきて暖めてもヨシ、お惣菜風の一品を作ってもヨシです。これは安くてもホテルや旅館ではできません。

幸いに前回使った部屋が空いているというので、同じところへ。
まるっきし別荘感覚です。

1週間もいるとなると「雨がひどいから今日は家にいよう」とかできますし。そういう家人を置いて、四条にショッピングに行っても良いわけで。土日が休みな店も問題なし!

都市部には大概ウィークリーマンションがあります。
「今後は道後温泉に行ってみようか」と殿。意外にもあんな観光地めいたとこにもあるようです。

一週間分の衣類は宅配便でポイ!
といっても、着物は便利です。そう何枚も持っていかなくても、帯や袴との組み合わせで色々できるから。3人分の衣類を大きなトランク1つに詰められます。

楽しみ楽しみ。宇治源氏ミュージアムのライブラリーに浸るとか、デパートで買い物とか。うふふふ

2005/06/14(火) お相撲さんの礼装は −男の礼装着物
先日、相撲部屋の親方が亡くなり、TVで協会葬の様子を流していました。
中央部に大勢、黒紋付の羽織付に縞の仙台平を穿いた人たちが見えました。これらは、現役・引退の力士や関係者なのでしょう。

お相撲さんは、結婚式には紋付袴。葬式も紋付袴。
いや、一般男性だって、昔は冠婚葬祭の参列には紋付袴でした。
ところが、いつからか、黒スーツを「礼装」として、下っぱの者が着物を着ていくのが難しくなってきました。

女性の着物姿はそんなことないんですけどね。なぜなのでしょうね。結婚式ならば、、「黒紋付ははずして、色無地に無地袴」といった対応もできますが、葬式となると、そうもいきません。
格は本来、洋服にも着物にもあって、「洋服がコレコレなら、着物ならコレコレ」となる筈なのに、袴姿となれば、黒スーツより上と見るか「着物を着慣れている職業の人間」となるようで。

そうそう、内親王の婚儀の際には、ウチキ袴といって、切袴に十二単の単と上着を一枚着た格好になるのですが、これに対応する男性の衣類はモーニングなのですよ。明治時代に定められた政府高官に対する礼装の規定なのですが、どうやら、一般でも「女が着物のときも男は洋装」なんてのが習慣化しているのかなと。

自由に着ている分には、問題のない着物。茶会や冠婚葬祭の礼装となると、男女ともどもに、土地の習慣、家の習慣もあいまって、色々と面倒です。

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この時期は着物にとっては着用期間の短い単や紗袷の時期。
クダンの力士達はちゃんと季節に合わせた着物を着ていました。女性と違って羽織紐や半襟を換えれば冠婚葬祭何にでも対応できるので、全季節のものを持っているのかもしれません。

2005/06/11(土) 学園祭の茶道部は
お姫さんの学校の学園祭に行ってきました。
「文化祭」と言えば、自主研究発表などが主体のところもありますが、「学園祭」という場合は、どうも、模擬店やゲーム、迷路
、お化け屋敷といったものが主体のようです。
とはいえ、美術部や写真部は作品展示をしてますし、合唱部や筝曲部は舞台で演奏会をしています。
運動系はクラブをあげての模擬店でしたが。

この学校には茶道部がありまして、専用の和室を持っています。
もちろん、期間中は公開茶会でした。
2年生以上は着物を着ているのですが、袷あり、単あり、絽ありとなぜか様々。単色無地に一つ紋なんて一番マットウなのもいれば、化繊バレバレの小紋、古着屋で買ってきたのか親の箪笥をひっくりかえしたのか古い柄の銘仙やら、と色々で待合にいる間も楽しめてしまいました。
着付けも色々で、グラビア誌からでてきたようなビシっときたのから、ゆるゆるでお端折りの下線がよれてるのまで。
でも、自分達で一生懸命着たんだろうなと。

ちなみに、お姫さんに「茶道部入らないの?」と聞いたら、「普段の稽古に着物を着ないからヤダ」とな。

この日の私の衣装は、雨天を懸念して化繊の合いの紫袴に、下は白地に黒絣の塩沢の単、白足袋に焼き桐の右近下駄。

2005/06/08(水) 初夏のパーティには
今日は姫の学校の後援会総会です。保護者会とは別にある不思議な組織。筆頭の方には銀行や地元企業が名を連ね、末は学校卒業生保護者、そして在校生保護者が連なります。

一つの学校法人が下は小学校から上は専門学校から大学、専科大学院まで持つため、後援会はその合同体。

行ってみると、「総会の後、懇親会」というのに、席は結婚式によく見られる円卓がずらり。学校単位に複数の卓があります。
PTA総会などと同じく活動報告と昨年度決算と今年度予算の承認などを30分程で済ませると、休憩をはさんで着席式の懇親会の開始。

で、本日の私の衣装はいつも通りの袴姿。6月ですので、臙脂の無地絽の袴に、単のお召しにしました。
この手の会合だと、着物姿は他にはまずいません。時期が6月という単という袷でも薄物でもない、着用期間の短いものなので、普段にまして少ない筈。

が、

なーんと他に3人もおられたのです。お一方は藍色の鮫小紋、次は紅花紬でしょうか、薄紅から黄にいたる色の変わり織り紬。そして、最後は利休鼠(抹茶色)の地に辻が花の訪問着かつけ下げに鴛鴦色の重ね衿を重ねた姿。お三方ともお太鼓を結んで。
もちろん皆さん袷でも薄物でもなく、れっきとした単の。
うわー、うわー!

私立ですから、所得層としては、下限は公立に比べて高めなのは当然で、3人も4人もを全てこの学校法人で出したというご家庭も少なくありません。多分、上層の所得者は、結構お持ちなのでしょう。まして、総会なんて、役員かそういう人位しかこないようで。洋装の方々も「このスーツ20万前後だな」なんて状態で。

化繊の紗紬なんて着てかなくてよかったぁ!
大伯母の着物がなければ、カッコ付かなかった。
少なくとも、着物の方をお話なんてできなかった。

2005/06/06(月) 反物って余る?
「男の着物大全」で回答したものですが、面白いので、こちらにも掲載。
呉服屋さんによっては「あまり布でそろいの草履やバッグを作りませんか?」なんて広告がありますが、そんなに生地って余るものなのでしょうか?
私は端の商標を書いた10cm程度の部分位しか戻ってきたことがありません。よくて、半幅のが10cm位。これは、衿の生地が長くて余ったからでしょう。

さて、ちょっと計算してみましょう。
例えば、身丈160cmの女モノの着物を作るとします。
裾の縫い代を1寸(約3.8cm≒4cm)とすると、164cm必要です。身頃は左右前後ありますからこれが4倍です。
オクミ2本と衿+共衿で1本になります。オクミは身頃ー20が目安。
144cmになります。これが左右2本で倍必要になります。
袖は通常50cm。これも縫い代4cmで左右前後で4倍です。
164x4+144x2+54x4=1160cm
この時点では12mの反物では40cmあまることになりますが、身丈が1cm増える毎に身頃とオクミが1cmづつ増えるわけですから、6cmずつ余り布は減っていきます。縫い代を各1cm増やすと10cm減ります。
40cmなんて、縫込みを4cm余計にするか、身丈を6cmばかり長くできるだけなのです。

また、小千谷縮をはじめとして織物の類は昔ながらの11.5mのもあります。私の小千谷縮は11.5mでした。
これだと、縫い代2cmに減らして、身丈160cmで余り布全くナシという状態になります。
内上げは男性の場合は12cm位ですので、身丈148cmが標準。少なくとっても済むので、156cm位までは対応できるんじゃないかと。

そうそう、単仕立の場合は居敷当て(45cm)と肩当(50cmx2)も必要です。居敷当てでなく、腰下全体を二重にするとなると、もっと長く要ります。透けない場合は胴裏やサラシも使えますが、透ける生地では共布が望ましいです。

大方の場合、反物が何mあるかは確認しないし、書いていないことも多いですが、1着ができる長さに織るのですから、本来は余りは出ないものです。

6月絵日記の続き


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