|
2005/05/14(土)
ねじマチの袴
|
|
|
夏場に袴をはこうと思うと思うと、考えないといけないのが「暑くないように」ということ。 卒業式に使われる化繊の行灯袴は、ウールとは違って、夏場でも比較的着用できますが、やっぱり暑かったりする日もあるし、「着物だって夏モノなのだから、袴も夏モノがある筈よね」と思って探すと、男モノには、着物よりは若干厚手の紗紬や絽の袴があるというのに、女モノは「をい!」って言う程にありません。
以前、正絹絽の夏袴をあつらえて、「涼しい〜、やっぱり、夏は夏生地よね」と思ったものの、正絹というのは、普段遣いするには、やはり注意を要するモノ。 普段に着れて、汗や汚れは洗濯機で洗えるものがやはり欲しいもの。
こういうときは「夏でも袴を着用する職業の女性」のいるとこを探すと良いのです。 そう、「神職さん」です。見たことないのですが、女性の神職さんもいて、女性は女性用の衣類があるのです。
というわけで、神職向けの衣類を扱うサイトを片っ端からあたって、ソコソコの値段の夏物生地の袴を見つけました。 どうやら、神職さんも冬物というか、合いの衣類で一年中過ごすのが多いのか、夏物はちょっと割高です。 更に、やっぱり男性神職さんの方が多いんでしょうね。女用は更に割高です。
今回調達したのは、紫無地のテト麻地の単のねじマチ袴。 テト麻は夏の白小袖に使われる定番生地。化繊混紡の分、麻100%並みの涼しさはない一方、皺になりにくく、洗濯してアイロンなしでも着れてしまう点がウレシイ生地。
ねじマチ袴というのは、普通の袴のように襞を下まで折らず、胴部分でタックをとっただけの馬乗り型袴です。 男性神職さんの「差袴」の場合は、襞折りがあります。 普段はきには、畳むのが簡単な襞ナシが便利かなぁと。
更に、後ろ腰についている紐が左右長さが異なります。 これは、右脇で結ぶためのもの。十二単の緋袴っぽいつくり。
「馬乗り袴なんて、トイレどーすんのよ?」 買ってから、気づいたんですが、はいてみると、股上が非常に長いので、はいたまま片方の方に両足を入れることができました。 片方の広さが裾周りで3尺(約115cm)もあるので、十分たくしあげることができます。
今日は若干涼しい日なので、まだ麻の袴では、スースーしてきます。これは夏は期待できそうです。
|
|
|