優妃 讃良の着物についておもうこと
ご感想は掲示板 http://bbs1.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/12019/まで
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年5月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2017/01/22 着物買うのに、いくら以上だと「高い」?
2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
2016/11/26 夏は暑くて、冬は寒い
2016/07/10 はいからさんが通る の 時代の袴
2016/07/09 はいからさんが通る

直接移動: 20171 月  201611 7 6 5 3 月  20159 8 7 月  20149 8 7 6 1 月  20139 8 7 6 3 2 1 月  201212 11 5 3 2 月  201112 11 10 9 8 7 5 月  201012 11 10 9 8 6 5 2 1 月  200912 10 5 3 月  20085 4 3 2 1 月  200712 10 9 8 7 6 5 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 月 

2005/05/31(火) 5月も末に
明日は衣替えという最後の日。殿もお姫さんも冬服を着て出かけていきました。
ここ数日は暑かったですが、今日は雨天で涼しく。

今日の着物は単の縮みの織物。黒地に白と緑と赤でぎっしりと絣が入っています。某リサイクル屋の店員の見立てでは「塩沢では?」とか。大伯母の遺品の一つ。
今のうちに着ておかないと、また暑くなってしまいそう。

雨天なので、下半身は化繊の合いの袴。今日は紫色で。

デパートにでかけたら「新潟展」を開催していました。
下駄や家具などもありました。刃物は三条の名産。他食料品いろいろ。着物がなかったですねぇ。新潟といえば、塩沢とか、小千谷縮とか、色々とあるのですが。

2005/05/28(土) 足袋にスリッパは
今日はお姫さんの授業参観。
いつものように、松葉の袴に、紗絣の着物。
まだ、紗には早いんでしょうけど、今日はソレくらい暑い日。

構内は上履き必須。ウッカリして上履きを忘れてきてしまい、スリッパを借りました。
が、これが何か歩きにくい。すぐにスッポ抜けてしまう。

よく「草履と靴の歩き方は違う」と言いますが、それのよう。
足袋を履いているので、足が草履対応の力のかけかたになるのに、その外はスリッパなので、スリッパを支えられないようです。

といっても、外履きの履物では不適切ですから、上履き用のものを持参したいもの。
歌舞伎の役者さんなどは「楽屋履き」という底がスリッパな草履を持っているそうです。
比較的容易に入手できるものとしては、ラバー底の雪駄。
祭りに使われるので、安く出回っています。底もラバーなので、上履き向きです。
いや、ちゃんと持ってるんですよ。ウッカリ忘れてきてしまって。

2005/05/24(火) 京都行きつけのお店 -祇園編-
行き付けのお店の第二段は、寺町から四条を東に行った祇園エリア。
鍵善
「サード・ガール」に「鍵善の竹羊羹」が出てきていたのでどんな味かと楽しみにしていた店。「風光る」という新撰組では「鍵善のくずきり」が登場し、若モノでにぎわっています。
更に、「大人の京都」系の雑誌や婦人雑誌でも紹介されたもので、年配から若者まででギッシリです。
昔ながらの店構えを建替えてしまったのですが、箪笥などが元のままなので、少しはよすがを偲べます。
葛きりは店内のみ。中庭に面した店奥の喫茶室で。
原了郭
御香煎の店。昔は表の広い店でしたが、今はビルに建替えて貸しているので、脇の小さいとこで商いしています。
各デパートにも入っているので本店はそれでも良いのかも。
なんせ、本店は5時だか6時で閉まるので、なかなか開店時間中に行けません。
香煎というのは、紫蘇や柚子などを乾燥させて擂ったものを塩と混ぜたもので、耳掻き一杯位を茶碗に入れて湯を注して飲むもの。和風のハーブティと言ったとこです。
よーじ屋
若い人には結構有名で、京都市内のあちこちに支店舗があります。東京に出店するときもすごい混みようなのは何なのやら。
「あぶら取り紙」で有名ですが、私の狙いは「京紅色の口紅」です。着物に似合う紅は逸品。ラメの少し入ったダーク・パープルはオフィスで洋服にも合います。

他にも、いきすがりの店で漬物買ったり、山椒買ったりします。
ここは、観光客向けも兼ねていますが基本は地元向け。その辺の地元の味系なとこが好きです。

幾岡屋
舞妓芸妓さん御用達の小間物のお店。カンザシなど頭の飾り、お稽古バッグ、カゴ巾着、名刺入れ、日本髪用枕まであります。
他にお稽古用に手軽な化繊の洗える帯締め、帯揚げもあります。

私の目当ては月並のカンザシ。全月そろえるのが夢。
舞妓さんも持っているカゴ巾着は細長いので、扇子もガイドブックも入って便利。

2005/05/23(月) 京都行きつけのお店 -寺町通り編-
京都には行くと必ずいくお店があります。
最近は行動範囲の関係で必ずしも全制覇はできなくなっていますが。
寺町界隈
所謂、「寺町商店街」ですね。北は京都御所に接した丸太町通りから四条までが私の行動範囲。

行き方:四条からいくには、京阪四条駅から鴨川を渡ってくる、阪急河原町で降りる、市バスで「四条河原町」で降りるが至近。

三条からは、京阪線か市営地下鉄の京阪三条駅から鴨川を渡る、
市バスの河原町三条で降りる。

御池通りからは地下鉄京都市役所前か、市バスの京都市役所前。

丸太町から下りるなら、市バスの河原町丸太町か京阪丸太町。

一保堂茶舗(いっぽうどう)
丸田町から京都市役所のある御池通りまでにあるのが「一保堂」の本店。昔ながらの店構えがちょっとステキな。
東京にもデパートに店が入っていますが、そこで買うとお抹茶の缶の中にパックに入ってる。ここで買うと直に入っています。
なにしろ、注文すると、奥の茶壷から入れてくれるのだもの。

お抹茶しない人にもオススメなのが「宇治清水」。抹茶オーレやアイス・グリーンティーを作るためのもの、お抹茶と砂糖を混ぜたものですが、一保堂のは香りも味もさすがに逸品。
「京番茶」もちょっと面白くてよいのですが、最近人気が上がって、地元以外の人も買い求めるために品薄状態とか。
本店以外には京都高島屋、京都近鉄の店舗で扱いますが、デパートの方だと5,6包位しか来ないので11時には売れ切れるとか。
額字屋
正式な店舗名を思い出さないのですが、二条通りと寺町がぶつかるところにある店です。本業は神社仏閣の建物に掲げられる額字を作る店です。で、観光向けに直径2cm位の木に漆(?)を塗って京都の絵を描いたストラップを売っています。オプションで1日あれば、裏に名前を彫り込んでくれます。
私が思うに、このオプションの方こそ「狙い」です。彫った中に金泥を塗りこんだのは、さすが本業発揮のすばらしい出来。
表の絵の方は、はっきりいってあまりうまくありません。
でも、この字を彫ってもらうので十分に価値ありな逸品!
古本屋
ここも店名不明。でも、昔ながらの店構えに和綴じの本が山積みされているのですぐにわかります。書道のお手本だったのか、藤原行成(枕草子に登場の筆上手)書のナントカ歌集とか、物語とか平安文学が和とじでゴロゴロ。平安ファンなお姫さんのお気に入りのお店です。
はんこ屋
店の名前ってほんと覚えないのね。ここも覚えてない。
店の前にハンコがいっぱい出ているのでわかります。
名前ハンコでなくて、京都をイメージするモチーフが一杯で楽しいの。晴明桔梗と呼ばれる星型とか、陰陽紋とか。
鳩居堂(きゅうきょどう)
お香と和文具の店。夏には扇子や団扇も出ます。
表が柄和紙の和とじのメモ帖や和柄千代紙のシールは、いかにも「京都土産」で、手ごろな上にまともな逸品。
「遥かなる時空の中で」を知る人には「八葉の香」が買える店。
私は練り香の「侍従」を買ったことがあります。

三条通りにいきついたら、道を河原町通りへと西に向かいます。
さくらいや
和紙のお店。舞妓さん柄のレターセットなど子供の頃から大好き
使い捨てなのがもったいない、四季の花を描いた和紙のテーブル・マットが最近のお好み。
みすや針本舗
今は手前をカジュアルウェアの店に貸してしまって、中庭をはさんだ奥にひっこんでいます。看板を見て奥に入ってください。
東京でも「みすや針」は売られていて、使いやすい針と糸でお気に入りなのですが、なんとここはソレとは別の店。「あれはウチを真似てるんや」と。
針と糸という従来品以外に「待ち針に花をつけたもの」も売っています。帽子にさしても綺麗です。針山のおしゃれにも。
ステキなのは「携帯お針箱」。針の収納向きの桐の箱に針とハサミ、縮緬の糸巻きに白赤黒の3色の糸。更に蓋に針山がついてるとこなんか、もう完璧の一言。1.5x1.5x5で携帯可能なサイズ。
ハサミは3cmほどのちっちゃいのに、生意気に握り鋏。ハサミケース、糸巻き、針山は揃いの柄縮緬。
ますね
三条通りと河原町通りの交差する新京極の出口、その角にある和菓子屋さんです。
昔は「ひねり」という一口サイズの干菓子を売っていたのですが、「ワリに合わない」とかで止めてしまったのが残念。今回聞いたら「20キロ単位では引き受けてるんですよ。お茶会とかでたまに注文来ます」と。やはりお好きな方がいらしたんですね。
今はボンボン位しかおかなくなっています。でも、このボンボンもいいお味でオススメ品です。季節というより毎月変わる干菓子も一つから買えて便利です。

三条を戻って新京極を下ります。ここは観光客目当てのみやげ物街の店が主流ですが、会社向けにお土産を買ったりするのには逆に便利な場所。
何をどこで買うとは決まっていません。数軒同じものを扱う店があるので。「そばぼうろ」「八ツ橋」「おたべ」などなどを行き当たりばったりの店で買っています。
ぴょんぴょん堂
ふざけた名前の店ですが、和紙に手摺り絵の懐紙のお店です。
四条から入ってすぐ左手の複数のみやげ物屋の集合した店舗の奥の方にあります。

2005/05/22(日) 京都旅行・源氏の夕べ
朝起きてみると、小雨がパラついています。
今日は晴明神社、北野天満宮から平野神社の行程です。
早速オヤジこと菅原道真の催促です。
チェックアウトして、朝ご飯を食べるべく、マエダコーヒー店へ。姫は朝からタラコスパとオレンジジュース、私はホットサンドとイギリス式ミルクティーを注文。
朝からスパゲッティをゆでてくれる店も珍しい。しかもサラダとロールパン付。ボリューム満点です。
ホットサンドは昔コッペパンと呼んだこぶりなフランスパンに卵焼きとトマトとベーコンを挟み、脇には葉モノサラダ。これもお腹一杯に。「今回は『腹一杯食え』なのかな」とは昨夜から引き続きのボリュームをたいらげる姫。
食後、四条烏丸に移動し、晴明神社へバス。一条戻り橋から大きな看板がわかりやすく続いています。相当迷った人がいたのでしょう。いつものようにお参り後にお札を頂きました。今回は、境内に「公認土産店」なるものが出来ていました。行く度に何か増えているような気がします。
堀川今出川に移動。雨がちょっと強くなってきました。オヤジが呼んでいます。バスはここから上七軒まで。上七軒の茶店街を抜けていくと北野天満宮です。昨年受験のお願いをしたので、お礼参り。修学旅行生がお参りの行列を作っているのでビックリです。オミクジは「今は苦難のとき。遅くても進むので精進すべし」旨。そりゃ、入学したばかりだし、私立で程度高いし、受験は6年先の大学のことだし。まんまなご託宣です。

天満宮の北を回って平野神社へ。今回の旅の目的は、ここ平野神社で開かれる「源氏の夕べ」という装束での集いです。
だから土曜出勤な殿を置いても、今週でないといけない次第。
送っておいた荷物は届いていました。姫と私はMY装束。借りる人もいます。
姫には、表萌黄に紅梅と紫を重ねて青の単衣で菖蒲襲ね風、私は女郎花色に下は白と二藍の生絹(すずし)。
装束では旧暦4月から夏装束になるので、生絹の単衣など透けた素材になります。周りも穀織りの狩衣や直衣などなど夏向きな装束が多くなります。
雨は降ったり止んだり。窓から眺めながら、そぞろ話や香合わせを楽しんだ一日でした。

帰りは伊勢丹で最終のみやげ物と弁当購入。京都になんども来ているし、伊勢丹も行き付け。漬物と酒と佃煮に京野菜、そして弁当を手際よく回って購入。
そして、新幹線の改札口をくぐって、最終の時間合わせの間にまたもみやげ物漁り。外国人向けらしい「源氏物語トランプ」を買いました。54帖をトランプの絵にしてあって綺麗です。
そして、帰路はのぞみ、東京駅から上越新幹線と、あっというまの帰宅でした。

2005/05/21(土) 京都旅行・鞍馬山
今日明日と一泊で京都旅行です。
殿は残念ながら、土曜出勤があるので、お留守番。
二人のイデタチは揃って女袴姿。
朝は一緒に出発。出勤時間といっても土曜なので、電車は空いています。座ってゆっくりと東京駅へ。
遅れると焦るので、早めに出てきたら、順調に着てしまい、新幹線の時間まで1時間もありました。本屋によって「こげぱんの京都」を購入し、休憩エリアで時間までお休み。
といってもお姫さんは、学校の宿題の処理。普段は土曜も学校があるけど、月に1度位は「家庭学習日」としてお休み。但し、宿題は満載というわけ。
新幹線の改札口を入ると、お土産売り場に新幹線の携帯ストラップが売っていました。面白いことに、「先頭・末尾車」のセットと別に「中間車」まで売っています。つなげて楽しいということの様子。東海道新幹線のいろいろあるのに、0系を選んでしまうのは、古株のなせる技。
車内ではこげぱん本を見ながら「今日はどこに行こうか」と二人で思案。結局鞍馬に行くことにしました。
京都駅について、鞍馬に行く手段として「出町柳までバス、そこから叡山電車」としました。京都駅バスターミナルの標識は見にくく、乗ったバスは逆方向の車庫行き。「アレレ」と思えば、車内の10人程が同じミス。「通りを渡って逆方向のバスに乗って下さい。お代は次のバスで払って下さい」と運転手さんもやさしいことを。
と反対側のバス停に行くと、そこは「伏見大社お旅所」の看板。
いつもは伏見に行くのをパスしたら、あらら「待てぇ」ということなのでしょうか。広いお旅所は今は留守ですが、お参りしてきました。今回はこれで勘弁して下さい。
さて、バスに乗って河原町今出川へ。ここから鴨川を渡ると出町柳の駅です。下鴨神社の森である糺の森を前に鴨川はここで合流してきます。若干浅い川には畳1枚ほどの巨大な飛び石があり、そのいくつかは亀さんです。「前来たときにこの亀に乗って写真撮ったんだよ。覚えてる?」「覚えてない」小2位ですか、子供の記憶ってねぇ。
叡山電車、略して叡電、鞍馬・貴船と八瀬へのY字路線の専用軌道の路面電車。八瀬との分岐点を越えると箱根登山鉄道風に山あいを縫う電車となります。一昨年の夏に貴船に来てるので知った道。初夏の青葉が目に優しい。鞍馬は貴船駅の一つ先の終点。
コインロッカーに旅の荷物を預けてまずはお昼。うどんと麺類のお店に入ります。姫は釜揚げうどん、私は「木の葉丼」。キツネのバカシな筈と楽しみにして出てきたのは、ふわふわかき卵に山椒を振った丼。中に甘辛く煮た椎茸と蒲鉾の切ったのが隠れていました。かき玉にも椎茸のダシが入っているのか、良い味と香り。
そして、鞍馬へ上ります。行きはケーブルカーに。乗車券は散華(蓮の花弁形で祈祷の際に僧侶が投げるもの)に義経のイラスト。
たった2分で急傾斜を上ります。残念ながら本殿の前に着くわけではなく、少しは歩いて上らなくてはいけません。
本殿で参拝して奥の院への道を行きます。山門からケーブルカー迄、ケーブルカーから本殿、奥の院入り口から先、3つとも山の気が違います。毘沙門天、千手観音、魔王尊と管轄が異なるからでしょうか。行く先は霊宝殿。寺宝と鞍馬山の自然資料があります。山深く自然豊かな鞍馬は、昆虫、植物、キノコ、動物さまざまなものがあります。ここで「KURAMAマグカップ」を購入。3種類でそれぞれに「KU」「RA」「MA」字と義経や天狗の絵入り。
下山は徒歩で。「遠くて近きもの、つづら折り」と枕草子にもかかれた坂道を下ります。清少納言や紫式部も上下した道かと思うと、いい気分なのに、業務用の車がいったりきたりで興ざめなときも。
そして同じ叡電で出町柳に戻り、京阪で三条京阪に。三条通りを西に歩いて柳馬場を下ると今日のお宿。
お夕食は祇園は花見小路で。といっても、横筋に入ったおばんざい屋さん「山ふく」です。「まだお腹空いてんじゃない?これも食べな」とざっかけない おかみさんの でも細やかな気遣いの気持ちの良い店です。「ひうお」(鮎の稚魚)を頼むと「オロシかほうれん草か」というのでオロシにしましたが、ほうれん草ってどんな味になったのでしょうか。京料理にしては濃味ですが、甘い処はやはり京風。薄味なのは料亭系なのかも。

2005/05/19(木) 足袋ソックス
近所の衣料品スーパーのチラシに和柄ものセールと、和柄にリキを入れたラインナップが載っていました。
「柄足袋1500円」「足袋ソックス280円」と。
早速買いに行きました。
この時期だからか、レース地のがありました。3足買占め。
柄足袋も二藍地の麻の葉模様のを1足。

次には、別のスーパーで開催の「リサイクル着物市」
狙いは「福助足袋、腰紐などなど 着物小物が525円」と。
で、足袋の買占めです。ストッキングと同じく足袋は消耗品。いくらあっても、気づくとなくなっています。
夏の絽柄半襟の気に入ったのも1本。これも525円。

実はこの週末は京都行き。小物はここで重宝してもらいましょう。

2005/05/18(水) V衿で快適 見せる下着(?)
ネット・サーフィンをしていたどこかで、「弓道のときには、下にV衿Tシャツを着ている。」というのがありました。
いつか買ってみようと思っていたのですが、ぼーっと見てる位では、V衿シャツは意外となくて、そのままになっていたのが、先日、ユニクロで「3枚990円」とセール広告が出ていました。
早速、白、萌黄、紺を買ってみました。
このシャツは思ったよりは襟開きが広くなく、衿を詰めて着ないとシャツが見えてしまいます。
が、逆に「肌襦袢とは違うから見えてもいいのでは?」と家でいるときには、衿を縦に開けてみました。思ったよりもいい感じ。

洗濯の際に邪魔になる片袖を脱いでみたり。
バタバタして暑いときも、バサっと抜いて。

見せるなた白より萌黄のような色物の方が良いです。
また、家での普段着物は白無地なので、シャツが透けて「襲ね色目」の気分にも。
「表白、裏萌黄」はこの季節の「卯の花」の重ね色。更に紫の」袴を穿くと「菖蒲」なイメージにも。

洋服のカジュアルでは見せる下着が出てきていますが、着物でもこんな風な「見せる下着」もいいかなと。

着物はもともと、襦袢の衿だの袖だの、腰巻だのって「見せる下着」の老舗だしね。

2005/05/15(日) 太物屋って知ってるかい
太物屋、「ふとものや」と読みます。
着物関連の衣類を扱う店にはいくつかの分類がありました。
正絹の訪問着や留袖、小紋などを扱う狭義の「呉服屋」さん。
この手は昔から、ガラス扉を引いて中に入る形態で、ともすると、店頭には、数反のディスプレー用の反物があるばかりで、訪問客の要望に応じて、気に入りそうな反物を奥の引き出しから出してくるのがよくある形態。
次には「小間物屋」。肌襦袢やお腰といった下着類、足袋、伊達巻に腰紐、そして、伊達締めや帯揚げを扱うのがこちらでした。
そして、「履物屋」。最近知ったのですが、「草履屋」と「下駄屋」は別なのだそうです。
簪(かんざし)他頭を結ったり飾ったりするものは、化粧品屋さん。帯留めは「細工や」さんか「宝飾屋」でした。
そして、最後に「太物屋」。狭義の「呉服屋」と同じく「着物」を扱うのですが、こちらは「ウール」「木綿」「紬」といった普段向けの生地が主体。絹物に比べて、反物の巻きが太くなるので、「太物」というわけ。ワリと間口が広く、扉などなく入れる気楽さがありました。夏には浴衣の反物が店先に山積みされ、四季折々に景気よいディスプレイを見せてくれるところ。盆暮には商店街の大売出しセールにあわせて、大売出しを行い、赤白の引き幕も華やかに人が出入りする。

洋服だって、フォーマルとカジュアルの店は別だし、アクセサリーや下着の店だって別にあるのだから、着物が同様に別々の店を構えるのは、当然な筈。

ところが、日本人が普段着に着物を着なくなってしまうと、最初に影響を受けたのが「太物屋」。私の子供の頃に育った商店街には大きな太物屋さんが2軒もあったのに、どちらも消えてしまいました。普段着系の洋品店にクラ替えする店もあります。今済んでいる近所の商店街には、そんな店が数軒あります。

更に時代を経ると、普段どころか、正月や晴れの日にも着物を着なくなっていきました。そうなると影響を受けるのが、小間物屋や髪飾りの店、そして、美容院。
髪飾りは住宅地の商店街の場合は、化粧品屋が置いているので、店そのものがつぶれることはないのですが、店先から消えてしまう。美容院も、大晦日の夕刻以降は、新年の結い髪を結うお客さんで予約はビッシリ。除夜の鐘も落ちついて聞けない程忙しかったのが、いまや、「午後から休み」とか「大晦日は休み」といっても困るお客さんがいなくなってきています。
今となっては「日本髪結えます?」と聞いてからでないと済まない程に結えない美容師さんばっかりの店だってあります。
(「カリスマ美容師の店」なんかはそう。「結う」より「カット」の店だから、全然問題ないんだけどね)
私の行き着けの店は、美容師さんは、以前、新宿でホステスさん達の髪を結っていた経験があるので、技術はあるのですが、Uピンなど髪結いに必要な消耗品を常備はしていないので、いきなり駆け込むのは、やっぱり危険だったりします。

そんなこんなで、呉服屋をめぐる店がどんどんすくなくなっていったので、正絹モノしか扱わなかった筈の狭義の「呉服屋」さんも、小間物屋が扱っていた下着類や紐類、化粧品屋に置かれていた簪(かんざし)の類、履物屋にあった草履や下駄などが色々と置かれるようになりました。

東京で言えば、銀座とか日本橋、浅草にいくと、足袋屋も草履屋も下駄屋も健在で、小間物屋も元気。
でも、地元にもかつては同じようにあったこれらの店はほとんど消えてしまいました。

取り残されてしまったのが「太物屋」の品々。
悪いことに、普段に着物を着なくなってしまう風潮の中では、「売れない品物」なために、手を出さない呉服屋さんも多いのです。はたまたプライドなのかもしれません。「フォーマル・ドレスの店にGパンを置きたくない」みたいな。

最近、着物がブームです。それも「礼装の着物」でなく「普段着や、お友達とのお出かけ着」としての。だから、扱いの難しい、手入れも面倒、トドメに「高額」な正絹モノより、化繊とか木綿、ウールが人気になる次第。
ところが、呉服屋を回っても、「扱っていません」という店は結構多いです。「昔の在庫で少しあります」といってくれたら嬉しい程に。つまり「もう仕入れない、なくなったら終わり」と。

では、もう木綿やウールの反物って作られていないのでしょうか?そんなことはありません。ちゃんと織られています。
もっとも、「どこにいけば売ってるの?」が一番知りたいわけですが、判っている範囲では、大阪だの熊本だの遠ーいとこばっか。「買うかどうかは実物を見て」主義な私としては、手が出しにくくて。

「ニュー太物屋」なんて言って、今向けな色柄の着物や小間物を揃えた店なんてあると、いいなぁって思います。
ちょっと、キッチュな感覚は、呉服屋の店先の雰囲気とは違うって思うから。

2005/05/14(土) ねじマチの袴
夏場に袴をはこうと思うと思うと、考えないといけないのが「暑くないように」ということ。
卒業式に使われる化繊の行灯袴は、ウールとは違って、夏場でも比較的着用できますが、やっぱり暑かったりする日もあるし、「着物だって夏モノなのだから、袴も夏モノがある筈よね」と思って探すと、男モノには、着物よりは若干厚手の紗紬や絽の袴があるというのに、女モノは「をい!」って言う程にありません。

以前、正絹絽の夏袴をあつらえて、「涼しい〜、やっぱり、夏は夏生地よね」と思ったものの、正絹というのは、普段遣いするには、やはり注意を要するモノ。
普段に着れて、汗や汚れは洗濯機で洗えるものがやはり欲しいもの。

こういうときは「夏でも袴を着用する職業の女性」のいるとこを探すと良いのです。
そう、「神職さん」です。見たことないのですが、女性の神職さんもいて、女性は女性用の衣類があるのです。

というわけで、神職向けの衣類を扱うサイトを片っ端からあたって、ソコソコの値段の夏物生地の袴を見つけました。
どうやら、神職さんも冬物というか、合いの衣類で一年中過ごすのが多いのか、夏物はちょっと割高です。
更に、やっぱり男性神職さんの方が多いんでしょうね。女用は更に割高です。

今回調達したのは、紫無地のテト麻地の単のねじマチ袴。
テト麻は夏の白小袖に使われる定番生地。化繊混紡の分、麻100%並みの涼しさはない一方、皺になりにくく、洗濯してアイロンなしでも着れてしまう点がウレシイ生地。

ねじマチ袴というのは、普通の袴のように襞を下まで折らず、胴部分でタックをとっただけの馬乗り型袴です。
男性神職さんの「差袴」の場合は、襞折りがあります。
普段はきには、畳むのが簡単な襞ナシが便利かなぁと。

更に、後ろ腰についている紐が左右長さが異なります。
これは、右脇で結ぶためのもの。十二単の緋袴っぽいつくり。

「馬乗り袴なんて、トイレどーすんのよ?」
買ってから、気づいたんですが、はいてみると、股上が非常に長いので、はいたまま片方の方に両足を入れることができました。
片方の広さが裾周りで3尺(約115cm)もあるので、十分たくしあげることができます。

今日は若干涼しい日なので、まだ麻の袴では、スースーしてきます。これは夏は期待できそうです。

5月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.