優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/04/22(金) のうのう講座
さて、お能の日がやってまいりました。
気になるのは、本日、箱根のオリエンテーリングから戻ってくるお姫さん。「学校についたら、連絡するのよ」と言っておいたのですが、覚えているのやら。
殿は殿で「オレも行くだったっけ?」と会社の午後の予定を確認してTelしてくると。
幸い、殿の方は会議の予定もなく、おそらく、飛び込みの依頼は全て蹴って、やってきました。

そして、お姫さん、綺麗さっぱり忘れていて、家の最寄駅まできて電話してきました。「すぐに、電車に乗って大宮まで戻ってこい!」

なんて、どっすんばったんとやっていたので、「自由席の整理券の配布は5時から6時です」なんてのには、全く間に合わず「開演6時半」にも、間に合わない状態でした。
「最後んとこ、一方通行で入れないから」というタクシーの運ちゃんが降ろしてくれたとこは、場所不明で、そこから迷う。
6時40分程にやっと到着。

矢来能楽堂というのですが、住宅地の中に、住宅な顔して並んでいる。灯りのついた表札に代わりに「矢来能楽堂」と光っているので、判る程度の。手前が家元のお宅。奥が能楽堂です。

舞台の周りの椅子席は指定席。今回の自由席は、その後の桟敷です。前二列は座布団、その後3列が椅子ですが、靴を脱いで桟敷に座ります。開場に遅れたので、バラに座るしかないかと思ったら、座布団席の二列目が「取って置きました」と言わんばかりに3つ空いているのです。しかも、正面位置の。
殿は胡坐、お姫さんは平安女性風の片足立て、私は正座で観覧。

今回のは普通の能の番組とは異なり、「のうのう講座」というものでした。最初に解説があり、弁慶の衣装の着付けを見せて、休憩を挟んで「橋弁慶」が上演されました。
「橋弁慶」は能の謡(うたい)の稽古では最初に行うやさしいものだそうです。
成田美奈子作「花よりも花の如く」で、主人公の子方時代に演じた際の話しが描かれていたので、所作もちょっとは知っている。

登場人物はシテが弁慶、子方が牛若です。他に狂言方が二名、ワキが1名。地謡は4名。お囃子は小鼓、大皮、笛。

最初は、弁慶と侍(?)が「昨今、五条の橋は物騒だ」という会話をします。地味なスタート。
次の場面は狂言方が2名で「五条の橋で斬られかかった」と大騒ぎします。
最後の場面は、しずしずと子方の牛若が刀を手に薄衣を被って登場。子方は振袖なので、白と紅の横段に花を織り上げた衣装がかわいい!しかも、子方サイズのちっちゃいとこもまたラブリー!!
よくある「京の五条の橋の上・・・」と歌われる話では、悪役は弁慶ですが、この能では、辻斬りなのは牛若の方。
そして、今晩限りで寺に上がるので、辻斬りは今日が最後と出てきた次第。

弁慶が着替えて登場。噂に聞く五条の辻斬りをやっつけてやろうと。そして、牛若と丁々発止の場面。
やがて、弁慶は、牛若に負けて、家来にして下さいとかしずいて、終わりになります。

話は判りやすいし、ダイナミックな所作で、初心者にはとても嬉しい判りやすさ。

学生時代に見た、上野文化会館での能、熊谷会館での能に比べると「実際の能楽堂」の方が舞台まで近いし、判りやすい番組だったので、楽しい夜となりました。

「羽衣」のチラシが入っていたので、お姫さんは「次、これ行きたいなぁ」と。羽衣の話しは簡単ですし、天女の舞が主なので、これも初心者には見やすいもの。

さて、本日の着物:
白と萌黄の白鷹お召しに、黒地に前は薄紅で観世水、太鼓には赤童子を描いた名古屋帯をしました。観世流のお能にうってつけ。
羽織はすける紗の長羽織。こういう時期のものです。
足袋は白、草履は白オパールの台に花田色の鼻緒。

帯の写真はちょっと待ってね。これは見せたいので後日撮影してアップします。


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