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2005/03/15(火)
中高一貫女子は幸せか
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今週のAERAの巻頭記事。 「理系に行きたいなら女子校」だそうな。 理科の実験などで男の子にやらせないで、自分でできるからだとか。 小学校の時代にはどっちかというと実験でも女子が主導権を握っていたように思うのだが、中高はそうでもないらしい。 という私は中高一貫女子校卒。
「幸せかどうか」の定義は人それぞれなのだから、幸福だというソレを別な人が見れば「私がそんな生活したら、不幸のどん底だわ」と思うのかもしれない。
しかし、この話題になると、必ず出てくるのがうちの母校。 AERAの分類で言えば「元気派」。この手は、「お嬢様学校は流行らない」といった判断から転じた学校が多いそうだが、うちに関しちゃ、創立以来の理念。「勉強したさに男装して、男の子しか行かない英語塾にもぐりこんだ女子」に端を発するのは、女子校としては異色。その理念を受け継いで、男子しかいない部署でも平気で勤め上げる。群れない性格からか、他の女子校卒とは意外にも睦み難い。 「普通の女子校は夫の自慢をするが、ここは夫をけなす」なんて書かれているが、同窓会に集まって夫なんて話題に出ない方が普通なんだけどねぇ。自慢するような夫じゃないことが多いが、夫が社長だろうが、平社員だろうが、どうでもいいことで、興味のあるのは、当人そのもの。共働き率が高いからか、実に楽しい経験談が豊富。 別の女子校卒の友人によると、そこでは、某歌舞伎役者夫人だの、某高級官僚夫人だの、某大臣夫人だのが揃うので、それくらいだと夫の自慢話を聞いてても面白かろうとは思う。 でも、「結構する相手は変人か外国人」というのには、夫は賛同。「家族が『普通の人』であることは諦めた。世間に対して貢献できるのであれば、『並み』でなくても良い」と。そう思える時点で「並みの人」じゃないんだそうな。 「並み」ってのは、妻が専業主婦で、家事育児一般を担い、嗜好や趣味も近所の人と同じようであること。 妻が夫並みの収入を持ってる共働きで、説明を要する趣味を持ってるとか、正月にお節料理を作ったりするのは、「並み」じゃないと。 でも、自分の趣味でも、他の家のように批難ごうごうの中を出てきて、済まなそうに帰り、家でやれば不平たらたら、なんて「並み」の家からは「いいなぁ」と羨望の的。
もっとも、中高一貫女子の不幸は「学内では、能力とやる気が決め手だが、世間は、そうではない」ということを卒業してから知ること。ここは記事に賛同する。「『男だから』譲らなくてはいけない」なんてのに慣れるのには数年を要した。
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