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2005/02/07(月)
卒業式の袴
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正月が過ぎ、成人式も過ぎて、立春となり、梅のつぼみ綻ぶ頃となれば、キモノの話題は「卒業式」の話になる。 昨年のときに新聞でみたときも、「袴で参加は64%」と3人に2人は袴を穿くという。参加者から見ると「袴だらけ」に見えるのではないかと思う。 下は、昨年、袴について書いたときのもの。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/yui-diary/?Y=2004&M=3&D=2
今年のポイントは「アンティーク風のキモノや小物が使えるか」かと思われる。「柄足袋を履いても良いか」などの質問がポチポチと出ている。出ては来ないが「アンティーク柄のキモノでの列席はどうなのか」ということだって聞きたいに違いない。
アンティーク風関連は、小物関係は、普通キモノには使わない小物もあって面白い。袖につけるレースや奇抜や柄の襦袢や掛け衿などなど。昔もこんな風に装ったのだろうか?「不思議のトットちゃん」には、祖母が若い頃に、袴板にシフォンの太いリボンをふんわりと結んで留めていたというのも出てくる。今では考えられないようなおしゃれテクがあったのではないかと思われる。
といっても、正装の写真にはこれらは一切出てこない。あくまで通学服や街着のような衣類に限られていたようだ。
とはいえ、昨今の洋服の方をみれば、カッチリとした正装の向こうを張って、くだけたオシャレもある程度は市民権を得てきている。
一方、卒業式に何を着ていたのか、といえば、家格や財力で「それ様に誂えた」「もともと持ってる」という人ばかりではなく、「正装ではないが、手持ちの一番良いもの」や「いつも着ているもの」で迎える人もいたと思う。
だから最上を「黒紋付に袴」として「一つ紋の色無地に袴」を妥当な線として、「手持ちの訪問着や振袖」や「一張羅の銘仙」や「普段の木綿」までいたろうと思う。
というわけで、洋服であっても、なければGパンにトレーナで出たって構わないわけだから、キモノも何でも良い。 個人的にはすっごく嫌いな「小学校の卒業式に中学校の制服で参加する」も、いくつもの晴れ着を誂えることのできない地域での申し合わせから始まったのだと思う。
が、オシャレ好きの昨今の大学生としては「もっといい着物はあるけど、アンティーク風のキモノを個性的な着付けで柄足袋で出たい」という人もいると思う。仲間ウチでは、「財力がなくて、晴れ着を着れなかった」なんて思う人はいないだろうから。
個人的には、卒業式は「お式」なのだから、マジメ系の格好で、謝恩会などで個性的な格好をするのが一番誰からも批難の出なくて満足の行く方法だと思う。
とはいえ、卒業すれば社会に出る人間なのだから、これを踏まえて、何を着ても、それはそれで個人の責任において行えば良いことだと思う。
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