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2005/02/24(木)
つけ帯
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昨日分のつけたり。 つけ帯の話。
「付け帯」と書きます。「二部式」「簡易帯」という言い方もあるようです。 半幅にも名古屋帯にもあって、胴部分と、お太鼓や結びの部分を切り離して仕立てたものです。
七五三の帯や、浴衣用の帯で、文庫結びが既にされて売っているものがありますでしょ。アレです。 帯結びのテクがなくても結べます。お太鼓に結んだのは、本当に便利です。
名古屋帯のでも、普段風の八寸から礼装用まで様々にあり、もちろん、普通の帯から仕立る、仕立て直すことも可能です。
邪道かもしれないけど、私は普段向きな染め帯の胴だけ巻いていることもあります。着付けが簡単な上に背がふくれていないので、楽なんです。
んで、付け帯の仕立て方。 胴を切り離してしまうのは、一般的なのですが、背中部分は、色々と異なります。 特にお太鼓向きは、「綺麗にお太鼓に留めつけてしまう」のが一番着つけは楽ですが、「しまっている間に、太鼓の山がつぶれる」という欠点があり、枕などを詰めておかなくてはいけません。 収納を考慮した場合には、お太鼓に整形せずに、びろっと一枚のまま平たくしておく方法があります。行く場所や気分でお太鼓の山を大小させたり、お太鼓そのものを大小させたり出来ます。 「お太鼓つくるなら、手間は同じじゃない?」と思われそうですが、意外にも楽なんです。お太鼓を作っている間に胴が緩むということと格闘しなくてもいい、というのはかほどに楽だったとは。
私の喪服の黒帯は付け帯で、整形していないタイプです。 リバーシブル帯をつけ帯に加工してもらったもの。 葬式のときなんて、鏡もないとこで手早く着る羽目になりますからね。 んで、「つけ帯で裏も使えるようにするには」というわけで、この方法です。胴もお太鼓もどっちもひっくりかえせば別の柄です。
胴は最近のは、下端に紐をつけてしばるようになっています。 祖母のだと、紐なしのもあります。胴はヤの字に結んで、太鼓を載せます。胴の一巡目が全然異なる地(って洋服の古着をといたもの)だったりして、ビックリしたのもありました。 古くなって、シミやすりきれが出たものでも、こういう風に使えば、普段に使えるのだと、着物のリサイクル度に敬服した次第。
最近は「切らないつけ帯」もあるそうです。お太鼓の部分の留め付けと、紐をつけたタイプ。元も帯に戻せるのが「帯結びは面倒だけど、この帯を切るのは」という人も受け入れられているとか。
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